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地に還り 血は廻り

Niconomiel dance creation 4
地に還り 血は廻り
2023. 6.30 – 7.1
Aプロ 根源
1 folia 2 Orb-ウチソト 3 脈々と
Bプロ 葛藤
1 on 2 幻想バレエ「組曲クロード・モネと私」 3脈々と

随分と日が経ってしまいましたがこちらの公演の振り返りを。まるで海外の舞踊団の公演を観ているようでした。

初日のAプロ
無駄な装飾のないお衣装を纏って動きの美しさとしなやかな身体の肉体美を魅せつけられたような「folia」。4人のダンサーの方々の磨き上げられた迫力のあるダンスにぐいぐいとひきこまれていきました。これこそ本当に海外のコンテンポラリーダンサーの舞踊団が目の前にいるようで圧倒されました。

Orbはランタンの動きとダンスが幻想的で美しかった。途中真由先生と高橋佑紀君がペアで踊るシーンはリリカルで観ていて楽しかった。ラスト近くに4人が前に出てきて大切なものを抱きしめるようなシーンが[MT1] 愛おしくて好きでした。上がっているランタンを見上げているシーンは美しかった。

そしてラストの脈々とは決まりごとがある中で、音楽も踊りもほぼインプロとのことでしたが、本当にインプロですか? と聞きたくなるほどしっかりと息の合った動き。ここの動きも素晴らしかったのですが、それぞれが移り変わっていく様子もとても自然で息があっていていつまでも観ていたいと思わせるような作品でした。

ダンサーの動きに寄り添うようなヤマダベンさん大久保貴寛さんの奏でる音色もまた素晴らしい。

2日目のBプロ

On 昨年一度発表された作品の再演でしたが、お衣装や音楽も変わってよりパワーアップされた感じでした。照明の入り方、身体の使い方、音楽との調和どれも素晴らしかったです。構成も見やすくわかりやすい。そして若いお二人の息の合った動き観ていてとても嬉しかったです。

2019年の初演からおそらく3度目? の公演になる「クロードモネと私」。やっと舞台を観に行くことができました。冒頭の扉の向こうへ二人が入っていくシーン、半透明の向こうにうっすらと姿が見えるところが色々な想像を掻き立てられます。そこへ現れる3人の睡蓮たち。水辺に浮かび咲き誇る睡蓮が初夏の風景を思い起こさせ時の流れもよくわかり小説を観ているようでした。今回睡蓮の花に男性ダンサーが加わったことで力強さ、ダイナミックさが増したように思います。またラストは切なく涙が出そうでした。

そして脈々と。初日公演とはまた違った雰囲気で、でもやはりクオリティの高さは変わらずどの動きも素晴らしい。音楽とダンスとのコラボレーションも心地よくまだまだ観ていい、そんな気持ちでした。この時はラストのバイオリンの音色が遠くから響き渡っていて夕暮れ時の風景を観ているような感覚になりました。

公演後に大久保さんに伺うとやはり遠くからの音色に聞こえるように調整されていたのだとか。そのような細やかなテクニックがとても素敵でした。

日も経ってしまっていてなんだか拙い文章になってしまいましたが、記録として。

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