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【ネタバレあり】名探偵コナンたるものを詰め込みまくった100万ドルの五稜星

2023年4月に公開された「劇場版名探偵コナン  黒鉄の魚影」の大ヒットから早1年…

「100万ドルの五稜星」が今年4月に公開されました。

前作の大ヒットもあって今作は注目を集めまくり。
今作はそんな大きな期待を裏切らないコナン要素メガ盛りの内容でした。

(※ネタバレがあるのでネタバレされたくない方はそっ閉じお願いします)

個人的な期待度

昨年の黒鉄の魚影は、個人的に好きなキャラの灰原哀がメインであり、さらに黒ずくめの組織と対峙する内容であったこともあり、スペシャルな映画となりました。

そして今年のメインは怪盗キッドと服部平次。
どちらも人気キャラではありますが、やはり前作と比べると個人的なワクワク感はそれほどでもなく…

あとは個人的に昨年灰原主役ということで映画も10回以上行ったしグッズも結構買ったので、ほかの趣味に使ったお金も合わせて過去最大の金欠状態。
そんな個人的事情も相まって今年は公開に向けて盛り上がっていくぞーという雰囲気はありませんでした。

それでも公開初日は午後半休を取得し、ムビチケで3日前に座席を予約するという万全な準備ぶり。
最速上映が行われると胸が高鳴りました。

何やかんや期待感を持って向かった映画館。
そしてその内容に圧倒されました。

久々のミステリー色

最近はキャラクターの物語やアクションが多く、ミステリー色は薄めの作品が多かったコナン映画。

今作は殺人よりも宝探しという面が強いですが、謎解きは多くミステリー好きは楽しめたのではないでしょうか。
私は頭が弱いのでミステリーはなかなかついていけません笑

あとは新撰組の歴史的背景などの知識も必要なのかな(知らんけど)

しかしミステリー色が強かったからか、今回はコナン定番の爆発がほとんどありませんでした。
実質爆破は車1台だけ?
コナン映画の中でも被害総額がかなり少なくなっています笑

他の青山作品のキャラが続々登場

今回の劇場版は北海道が舞台ということもあり、警視庁などのレギュラーメンバーの登場が少なく、代わりにゲストキャラが数多く登場しました。

そして「まじっく快斗」や「YAIBA」といったコナン以外の青山剛昌作品のキャラクターが数多く登場。

怪盗キッドがまじっく快斗の主人公、黒羽快斗ということは有名ですが、今作で快斗の幼なじみで中森警部の娘、青子ががっつり登場しています。
最初一瞬蘭が声変わりしたのかと思いました…笑

実は私、まじっく快斗もYAIBAも未履修でして、それらのキャラの登場はあまりピンと来なかったのですが、履修済のファンにとってはたまらない展開だったことでしょう。

まさかの重要人物!?大泉洋

今回のゲスト声優の大泉洋が演じたのはドジな北海道県警、川添刑事。
大泉洋のキャラクターとも相まってネタキャラで進んでいくものだと思われていました。

ところが、物語中盤あたりから川添刑事が何やら怪しい描写で描かれる場面が見られるようになってきました。

真犯人!?いやまさか警察ですしね…

といろいろ考えつつも、何かあるだろうなと思いつつもエンディングまでその謎は語られず、エンディングの頃には平次と和葉のラブコメのことで頭がいっぱいでそんなことは忘れていました。

しかしエンディングでまさかの展開が…!

工藤優作が妻である有希子に兄がいたことを明かし、その兄へメールを送った描写が描かれると、それを受け取ったのは川添刑事!!
ではなく、川添刑事の変装をした黒羽盗一でした。

黒羽盗一は黒羽快斗の父で、死亡したとされていました。
まさかの生存に加え、工藤優作の兄だったとは…!
つまり工藤新一と黒羽快斗は従兄弟だったということになります。
どうりで似てるんですね(似すぎですが笑)

コナンはこのことを知っていたのでしょうかね。
平次に似ていることを指摘されたときは、たまたまだと答えていましたが、何となく知ってるいるのを誤魔化しているような感じでした。

ということで川添刑事を声を担当していた大泉洋は、ほとんど川添刑事に変装した黒羽盗一を演じていたことになりますね。
つまり実は超重要人物だったということですね!

恋の行方は

今回の物語のメインストーリーでもある平次と和葉のラブコメ。

原作以外で告白が成功するのはないだろうと言われつつも、主題歌がaikoだし、最近映画で本筋に関わるエピソードも多いので、ワンチャン告白成功もあるんじゃね?と個人的には思ってました。

今作は序盤から紅葉・伊織組の妨害作戦がミスりまくりで、最後も妨害用に出したスタングレネードをうっかり落としてしまう始末。

しかし落としたスタングレネードがたまたま平次と和葉のそばに落ち、結果的に平次の告白を妨害しそうになりました。

それでもなんとか一難を逃れ、ついに告白する平次。
告白とともにaikoが歌う主題歌「相思相愛」が流れたときは泣けました。

単純なので告白成功したんじゃないかなと騙されてしまいましたが、よく考えると和葉はまだ返事をしていない…
主題歌が終わったあと成功した感じであってくれーという願いはかなわず、和葉はスタングレネードの影響で一時的に聴力を失っており、涙もスタングレネードによるものでした…

さっきの涙返してくれーい!!

というわけで今回もお決まりの告白失敗となったんですが、実は和葉は平次の告白が聴こえていた説もあるんじゃないかなと思ってます。
いや、そう願いたいだけか笑

今後原作で2人の恋が成就するとき(するよね?まさかしないとかないよね笑)、「あのとき実は聴こえてたんや」みたいな和葉の言葉を期待しちゃいます。

何がともあれこの2人の告白失敗は前座のような扱いになり、最後に衝撃の事実が明かされるというエンディングでした。

全体の感想

今回の映画、個人的には出演陣や話の内容的には自分の好みのど真ん中ではないものの、それにしては満足度の高い映画でした。

謎解き部分は頭が弱いので分からないですが、最後の怒涛の展開は見事です。

一方で最後にいろいろ詰め込みすぎて、ひとつひとつの展開があっさりしすぎてたかなと感じるところもありました。
ヘリの上での戦闘シーンとか急に決着ついてあっさりだったなーと。

まあでも時間に限りがありますしね…

とにかくそんな詰め込みの甲斐もあり、ミステリー面でもラブコメ面でもコナンらしさがこれでもかと詰め込まれた作品でした。

来年はこれまで映画でフィーチャーされることがなかった長野県警の話になるとのこと。
原作でも登場回数の少ないキャラクターが主役になるので、キャラクター人気に頼るだけでない見応えのあるストーリーに期待しています。

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