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謎の「EYEcon BAG Project」

こんにちは、なりたなりたろう(白)です。お久しぶりの更新です。
制作日記を書く書く詐欺みたいで、もともと小さい身体がさらに小さくなっております。

さて、2月にみかのはラジオに出演させていただいた際に、壊れた作品をトートバッグにする話をしていたのを覚えていらっしゃいますでしょうか?
あの時はそうしたいね、くらいのほわっとしたお話でしたが、今回は何故そういうことになったのかのおさらいとその後の顛末です。

2021年2月に瓶原で「よみがえる恭仁京」というイベントがありました。
なりたなりたろう(白)も出展していたのですが、なんと!夜中の突風で作品がビリッと破れてしまいました。
ちなみにその第一報を届けてくれたのは他でもない、みかのはらなみこ、けいこさんでした。(ありがたい!)
オンライン配信のイベントでしたので、補修をして何とか撮影を乗り切りましたが、再展示はちょっと難しい状態でした。
ちなみに5枚展示をして、無事だったのは1枚。恭仁京の写真のみが無事でした。

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その時なりたなりたろう(大)が言いました。
「これでトートバッグ作ったら?」
「それいいかも!」
とはいえ、どうやって??
うちのミシンでは縫えないし、機材を借りる??
あるいは小ロットでも縫ってくれるところがあるのかしら??
そんな話をしていると、別々の知人から同じ方のお名前が上がりました。
ファッションブランドRBTXCOのヒガシテッペイさんです。
ヒガシさんはアーティストとのコラボでお洋服を作ったり、当尾で開かれたアートイベントのディレクターをされたこともあります。
お目にかかったことはありましたが、お話をしたことはありませんでした。
ドキドキしながらアポを取って、相談に伺いました。

なりたろう「かくかくしかじかで、トートバッグを作りたいのですが・・」
ヒガシさん「面白いですね、やりましょう!」

ミニチュア

(↑テスト用に作ったミニチュア)

大まかなサイズを決めたりしながら、その後はトントン拍子に話が進みました。ちなみにタグを見ると使われている図柄の位置がわかるようになっているのですが、これはヒガシさんのアイディアです。

タグ

どうせなら、このかばんが今までどういうふうに展示されてきたのかがわかるようなものも付けたいな。どういう形にしたらいいかなあ。。。
そんなことを考えているときに、ちょうど木津川アートの会場探し、空間確認ツアーがありました。木津川アートのスタッフには何人かデザイナーさんがいるのです。まさに渡りに船。みかのはらを歩きながらデザイナーの松田祥宏さんに相談しました。

なりたろう「かくかくしかじかで、8ページくらいのパンフレットのようなものを作りたいのですが・・」
松田さん「観音折りとかはどう?」
なりたろう「それ、いいですね!」

アドバイスに従って、パンフレットを作っていきます。作ってはみたものの、いまひとつパッとしない感じです。そうそう、こういう時は相談です。デザイナーの三谷智恵さんに連絡しました。

なりたろう「かくかくしかじかでパンフを作ってみたんやけど、一度も見てもらわれへんやろうか?」
三谷さん「了解。明日以降、赤入れて返しますね!」
なりたろう「ありがとう!」

当たり前ですが、なりたろうは写真家ではあってもデザイナーではありません。私にはまったくなかった視点、特に文字組みのチェックが入った校正に感心しきりでした。デザイナーさん、すごい!

こちらは鞄に仕立てるために、写真を裁断しているところ。一つ一つ手作りです。

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そうやって、たくさんの方のご協力をいただいて出来上がったトートバッグがこちら!
作品はふつうお部屋に飾るものですが、これは一緒にお出かけできる作品です。

ポップ(黒)

バッグ柄一覧

価格:7,500円(税込み)
(展示記録のミニパンフレット、エディションとサイン入りタグ付き)
販売個数:限定9個(2,6,9番はSOLD OUT)
サイズ:H28×W28×D14(cm) 素材:ターポリン(防水布)

えー、自慢ですがめちゃくちゃカッコいいです。カラーとモノクロの両面刷りなので、内側には別の絵柄が現れます。(↓これは4番)

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(↓ミニパンフレットはこんな感じ)

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今回は紫香楽宮の写真1枚を使って、9つのトートバッグができました。
壊れた作品がトートバッグに生まれ変わり、それを購入いただくことで作品を作ることができる、そんな循環ができたらいいなあと思っています。

みなさま、どうぞよろしくお願いします!


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