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バヌアツ視察出張記④〜Day4・〜看護師と小学校教育〜

この日も朝5時半に起きて塚田さんと海辺を散歩して朝食をしてスタートです^ ^ この朝くらいしかゆっくりできる時間はありません笑

ちなみに今回の調査団はJICA中部の職員2名を含め9名です。
三重県、静岡県の県庁職員の方、全国展開する大手専門学校の人事部の責任者の方、国際環境関連機関の方、大手新聞社の記者の塚田さん、三重県協力隊OB会会長の方とバラエティに富んだメンバーです。  

この日は7時半にJICA事務所集合だったので朝食後そのまま向かいます。
島北部の小学校に向かいますが、昨日の懇親会で一緒だった、同じく北部のヘルスセンター配属の看護師の隊員さんが村に戻るため同乗し、即席車内ガイドになって島の案内をしてくれました。
(移動は常に12人乗りのハイエースです)

<視察③看護師>

予定にはなかったのですが同乗した隊員さんの家や配属先を見学させていただきました。この国では医者は中心部の病院にしかいないため、村のヘルスセンターには看護師が常駐して診察、処置、処方など行っています。彼女は診察はしない条件のため、別の看護師と一緒に活動しています。

全ての派遣先で言えることですが、この国の方は時間にルーズで管理が苦手です😅
そのため就業時間にちゃんと来る人はほぼいないそう…。患者を待たせてもへっちゃらなので隊員の彼女が叱ったこともあるとか。  

JICAの協力で母子手帳を作成し普及を促したり、栄養の偏りがあり糖尿病患者が多いので栄養が偏らないようにアボカドを使ったレシピなどを紹介して栄養指導も行ってるそうです。

敷地内にある住居も見せていただきましたが2ベッドルームと広めで、電気ガスが通ってるので料理をして気晴らしをしているそうです。
ただシャワーが壊れてるのでバケツに水を貯めて使用してるとか。隊員の皆さんの生活力はとてもタフです^ ^

<視察④小学校教育>

さっきの村から15分ほどの島の北東部にあるエキペ小学校に視察に来ました。

ここには静岡県の小学校に在籍しながら現職参加している隊員さんがいます。    

バヌアツの学校は3学期制で2月に始まり11月に終わります。エキペ小学校は約250名在籍しており、単年学級制度です。
1時限は90分のため午前午後各2コマずつで、午前中は語学(国語)と算数、午後からは理科や図工、音楽や保健体育などを行っているそうです。  

JICA隊員への要請内容は生徒の学力向上と教師の指導力向上がメインですが、なかなか一筋縄ではいきません。まず学期が始まっても先生が来ない!先生が来ないので生徒も来ない!ということで今学期の始まりは2週間遅れたそうです。日本では考えられないことですね…。

もうひとつ驚いたことはこちらは2週間に1回給料日がありますが、ATMが普及していないため先生は隔週の金曜日にビラ中心部にお給料を取りに行くため、学校は休校となります💦  

(図書室でレクチャーしていただきました)

 そんな状況とも向き合いながら隊員の皆さんは2年間の任期で、学力の向上を目指します。  

特に算数教育を中心に教えられてますが、以前いた隊員さんの成果により計算分野の理解は進んでるものの、量と測定・図形・数量関係の学力が非常に弱いとのことで、その点の改善を図っていきたいとのことです。教科書がなかったり鏡文字が多かったり、教師が子供の学力差を意識しないなど問題点はたくさんありますが、今年度に達成感を味わえる経験をされることを期待しています。

また、ご自身の静岡の小学校の生徒さんにバヌアツ熱々通信を定期的に送られているそうです^ ^良い先生ですね♪  

(日本の支援で建てられた校舎だそうです)

目標は統一テストの成績を正答率33%→60%に!とのことです。
いろいろ課題はあるものの、学校でのいじめなどはほとんどなく、子供が育つ環境としては素晴らしいコミュニティが形成されているとのことで、幅広い理解が必要だと思います。  

またまた長くなってきたので続きはこちらまた明日。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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