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爪を伸ばそうとしたら自分自身を伸ばせる気がした話

こんにちは。なるせです。オタクをしています。

オタクというと一昔前のイメージでは、チェックシャツをくたくたのズボンにインして、バンダナを油強い髪に巻いてメガネで出っ歯で・・・みたいなビジュアルがイメージされますが、最近のオタクって男女問わずビジュが向上されてるんですよね。

というか、ビジュに気を使うタイプの人間もオタク界隈に進出してきて、それをみて見た目に気を使うオタクが増えてって感じだと思うんですけど。

オタサーの姫だった学生時代


わたしの昔のビジュは週に8日くらいaxes femmeっていうオタサーの姫御用達ブランドを着ていて、なのに化粧がわからずすっぴん、目が悪いからメガネっていう、Twitterでオタサーの姫っていうのがいるよね~みたいな画像で面白おかしくかかれるステレオタイプのあの感じそのものでした

それがだんだん年を取って、axes femmeに飽きたり似合わないなと思うようになってきて、繋がる界隈も変わってきてVtuberのオタクになった頃くらいに地雷ガールが流行るようになりました。

地雷服は着たいと思わないのですが、地雷メイクが好きすぎて目の下に影じゃなくて線が引かれてるし、下瞼殴ったんかってくらい赤くなってて、でも服や髪はそこまで気遣ってないから相変わらずのちぐはぐです。

現在のわたし

Vのオタクをやめてしばらく引きこもったあと、現在はカードゲームのイベントに行くようになり、カード女子と遊ぶようになりました。

カード女子に量産型のような子はいなくて、それはいわゆる量産型コーデもいないんだけど、これがカード女子のテンプレだよねみたいな子がいないんですよね。

Vtuberの現場行くと正直だいたいこんな格好で、こんな髪型で、こんなメイクで、こんな靴!みたいな何パターンかがあるんですけど、カードゲームの女子はまじで十人十色。

大人キレイ系もいるし、お姉さん系もいるし、可愛い系もいるし、ボーイッシュもいるし、ビジュ気にしない子も、逆に参戦服の子もいるし…
目的が推しに会うことじゃないので、各々のイベントに行く服で参加してる感じなんですよね。

それでわたしの話なんですけど、2年の引きこもり期間を経て、外に出るようになったはいいもののカードゲーム界隈の制服らしいものがこのように存在しないため、なにを着ていったらいいのかわからない状態にありました。

それで、思うわけですよ。
「わたし、芋やな」
って。
芋っていうのは、芋っぽいっていう言葉らしくて田舎らしいとかダサいとかって意味らしくて、垢抜けているの対義語ですね。

ほかの子のメイクとか、服とかみても自分が芋くさくてしょうがないわけです。
かつてカードゲームをやっていたときに可愛いと思って着た服がオタサーの姫とか言われて叩かれて、もう怖くて着れないから違う系統の服を着ようとするんですよ。
年相応、体型にあっていて、季節にあっていて、TPOをわきまえていて…
って考えると頭がおかしくなりそうになります。

試合のことだけ考えたいのに試合に行く前に頭がぐるぐるになってるのが大型イベントの前のわたしです。

それで最近必死にメイク道具買ったり、服買ったりしてたんですが、あることに気づいたんです。

カードゲームって手元見るのに爪なんもやってないの、やばくね?

って。
そう思って周りのカードゲームの女子見ると、ネイルしてる子ちゃんといるんですよ。
これ、だとしたら気をつけないといけないところじゃん!ってなってしまって。

それでマネキュアを小学生ぶりに買って塗ってみたんですよ。
そしたら、みんな「爪かわいいね~」って言ってくれて
やっぱ爪みられてる!ちゃんとしよ!
ってなったまではよかったんですが
わたし爪噛みのくせがどうしても治らなくて、爪先の白い部分がないに等しいんですね。
伸びるたびに噛んでしまうので…。

そしたらマネキュア塗っても自分の爪がクソダサい気がしちゃったんです。
むしろ土台が出来てないのに無理やり色だけつけて逆に痛いみたいに思えてきて、それで長さだしの方法とかを調べてみたんです。

そうして、100均とかで道具を揃えて実際に長さ出しをしてみました。

はじめてにしてはまぁまぁ上手く行った方だと思います。
ただ、この長さに慣れてなくて、あちこち爪先をひっかけすっごい痛い思いをし、なんなら爪剥がれるんじゃないかって恐怖で1日過ごし、不快感がすごすぎてメンタルが持たなくなり、結局

剥がしました。

それで思ったんですね。
こういうところで我慢とかしたり、普段からやっておかなかったから女子力が足らず見た目がよくならないわたしはダメなやつだって。

でもね、今の界隈来てからだーーーーれもわたしに「メイクもろくにできないのか」とか「爪が汚い」とかどこがダメみたいなこと言ったりしてないんですよ。

そりゃ昔はオタサーの姫とか言われたけど、それだって別に今はそういうグループで紅一点とか、周りの男に媚びてるとかそういうムーブしてるわけじゃないし、正直誰からか叩かれてるっていう明確なものはないんですよね。

むしろ、自分から町中の人とかみて「芋の人」って思ったりして、自分が他人に厳しいんだなって思いました。

他人のことを気にしすぎてるから、他人の欠点が目につくし、それを心のなかでも指摘しちゃうと自分が自分に責められてどんどん苦しくなる。

他人の評価も他人のことも気にしないで、自分が着たい服を着て、やりたいことをやる方がメンタルにいいよなって思いました。

この爪を作ってるときに通話しながらしてたんだけど「いやでもこうしないと、○○って言われてしまうかもしれん…」ってずっと言ってて、その度に「そんなこというやつおらん」ってみんなから言われてました。
みんなもこんなネガ発言聞かされ続けてしんどかったやろうな。ごめんな。

爪伸ばす前に自分のこと伸ばしていかないとな。
うまいこと言えた気がするから、元気です。

いつもみんなありがとう。

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