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セカンドオピニオン

待合室で緊張しすぎてガタガタ震えてた。

外来受診の人は確かにほぼいなくて、すぐ待合室は自分ひとりになった。



入院してる患者さんが退院するようで、迎えに来てる人や、一時外出をするため迎えに来た親御さん達が多かった。

でも、入患者さんは自分よりもふたまわりは上であろうで、迎えに来るお父さんは皆おじいちゃんだった。

私もこうやって、親に面倒見て貰いたくはない…と思ってしまった。

多分そんなんなったら耐えられんけどな。



車で来た。
予め調べようとしたが、ストリートビューで病院の周りは見えないように措置が取られてた。
道も細いし、対向車が来たら終わると思うので、諦めて遠めのコインパーキングに停めてトボトボ歩いていた。

閉鎖病棟…
やはり近寄る程に怖さがあった。

(私も一般人から見たら怖い人なんだがな)


土日でWordをひたすら打ちまくり完成させた原稿を、診療情報提供書(紹介状)と一緒に受付で渡した。この内容を確認しながら一緒に喋りたいです、とも伝えられた。

喋りきれんし、どんな医者かも分からん初対面の人に、自分の人生をドワドワ喋るのも大変な他無かったので…



ほぼ時間通りに呼ばれた。
何故かやはり「ごめんなさい、院内の連携不足でセカンドオピニオンとは知らなかった」と言われた。

「でも、話す内容は初診と同じ扱いなので大丈夫です」と言われた。
心臓に悪い…市立病院みたいに帰されなくて良かった……


院内は薄暗くて怖かったが、診察室は朝日が差し込んで明るかった。

先生に渡した原稿と同じものを、自分の手元にも用意してカウンセリングを始める。体感30分くらいだろうか。

自分の主治医みたいにひたすら聴く人、というよりかは真剣に向き合ってくれる医者だった。

こういうことを言ったら、ジェンダー差別とか決めつけは良くないと言われてしまうかも知れないが、若くて女性の先生は初めてだった。

今まで掛かった精神科医は皆おじいちゃんだったので…

猫と同じように、対相手が身が小さくて声が高い生物はやはり安心感がある。(猫は威嚇する時に身を逆立てて大きく見せて、やんのかステップをしたり低い声を出すのはそういうこと。



先生があらかじめ原稿に目を通してくれていて、大体回答を纏めてくれてたので、回答を聞きつつ・自分の気持ちを付け加えつつ、ああしようこうしよう。と話をした。


①まずは、薬物治療について。



ラモトリギンは躁転しやすいのか議論だが、抗鬱薬よりは躁転しないとのこと。
抗鬱薬は鬱を抑えられる分、双極性障害は躁転しやすいとは知ってた。

だけど、躁と鬱どちらに悩んでるかで、どちらかに効く薬に偏らせることも出来るが、私の場合は躁鬱どちらの波も小さくするために、他の薬も追加したほうが良さそうとのことだった。

何の薬にするかは、返書でこの先生に書いてもらうか、主治医に一任されそう。


②他の治療が必要かや転院が必要か。


自分の考えのクセを知るために心理検査や認知行動療法を受けて改善する人もいる、という。

しかし、「あなたが受けたいと思うか思わないかで決めたほうがいい。」と言われた。
これは医者が判断することではないらしい。

WAISとか認知行動療法はよく聞く。
認知行動療法よりかは先に心理検査を受けて、自分の考え方をはっきりさせてから認知行動療法で改善する、という流れがあるそうだ。

しかし、心理士さんのいる病院で受けなくてはいけないため、月に一回とか毎週とか病院によって様々なので。

まずは「主治医に当院で心理検査ができるのか聞いてみて」と言われた。

主治医のいる病院できないようであれば、こっちの方(隣県寄り)には市内に沢山あるから、そこで探してみるのもいいかも、とのことだった。

ただし、やはり当たり外れがあるので、ネットの情報は鵜呑みにしない方が良い。とも念を押された。失敗することもよく聞くと。

医者から医者ガチャの話を聞くとじわる。


そして、きっぱりと転院はおすすめしない。と言われた。


自分の患者にしたいから、転院してきなよ!みたいに言われることも予想はしていたが、
私の場合は処方薬で眠くなりやすい。(mg数で言うとかなり少ない方らしい、と主治医からも主治医の前の主治医からも、今回の先生からも言われた)

そして、運転を伴うので、かなり慎重に薬を選んでもらわなくてはいけない。

だから、私の情報を蓄積している今の主治医の病院は変えないほうが理想的だと言われた。

そして、通いやすい距離にある病院は大事です。ともきっぱり言われた。それな。

私は家から直線距離が一番近いメンクリに行っている。
車でもチャリでも徒歩でも這ってでも行ける。大事。


情報の蓄積を選んだ方が良いとの回答。
益田先生もショート動画かなんかで言ってたな。
話をもっと聞いて貰う(カウンセリング)が良いということではないらしい。

まあその為のセカンドオピニオン。というまである。



③直近のエピソードや症状転調について

「人間関係でかなり困っているからパーソナリティ症の併存はあると思うよ」とのこと。

躁転鬱転がこの数ヶ月内にあって、その時に私の周りにいたいた付き合ってる人や上司、それで鬱状態が更に悪化したり躁が更に悪化したりしているね、と言われた。

躁鬱の波に追波が来たような感じだろうか。

鬱の時に対人関係で鬱の悪化、分かりやすく言うとやはりご飯が食べれてない事が顕著な症状だねとも言われた。


今はなんとか体重維持モードに入れたので、まあ摂食の治療は要らんそう。
痩せたのを取り戻そうと焦ることもないか。


あと先生は、私が障害という名前に否定的でないかを気にしていた。確かにこんな文書長々とセカンドオピニオンで持ってきたら、自分は無罪です!って言ってる人にも見えなくもないか。

勿論私は双極性障害で、大変治療が必要です。

私は間違っていない、なんて思ってない。
被害者です!とも思っていない。
ただ、現状どうしょもない所まで来てしまったので、どうしましょう。という所だった。


あとはかなり個人的な相談をして、終わった。
個人的な相談の時間が一番長かったかもしれない。


健康保険が使えないから、何万円取られるんだろう…とドキドキした。
取り敢えず財布に4万円入れていった。


ところがどっこい、カウンセリングのみ2千円ポッキリだった。
医療行為なしだとそんなもんだろうか…


市立病院では30分一万円と言われてたから…
ああ、良かった…と思った。

保険使わなくても自立支援使わなくてもこのお値段なら、毎回相談に来たいレベルだった。


「また困ったり何かあったら来てください」と言われて、本当にありがとうございましたとお礼を伝えた。

途中でこんな真剣に向き合ってくれる人…って何度か泣きそうになった。

先生から、私と書類以外に目を逸らすことは無かった。
人と目を合わせてこんなに会話をするのは久しぶりだった。

真摯に向き合ってくれていると感じたのは、言葉を優しく気を使ってくれているということだけでなく、一生懸命理解してもらえるように説明してくれている姿勢、とその博識。

身振り手振りで教えてくれる。
仕事の打ち合わせくらいスムーズに進んだ。

事前資料[原稿]、今後の通院でも活躍させようかなと思った。


主治医と会うのは今週の土曜日、すぐ6日後。

返書も直接送っていいか聞かれた。
そんなパターンもあるのかとびっくりしたが、勿論直接送ってくださいとお願いした。


やっとスタートラインに立ったような気分だ。
自分のこと、まだ完全に理解してないけど。


そして今日も、
3時半位に1度目が覚めて、やはりトリアゾラム(ハルシオン)が切れる時に起きちゃうのかなぁと思った。酒が抜ける時にも私は目覚めるタイプ。

謎。

これも主治医に伝えようかなぁと思った。

今回の記事は大事すぎるので、色んな事書かないようにしよ。

追記はなしで。


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