有機農産物

最近では、健康志向の高まりから
食の安全についても意識が強くなってきたように感じます。

こんばんは。
たらこです。

有機食品は本当に体に良いのでしょうか？

2020年7月16日から、有機の農畜産食品には、JASマークが必要になりました。

このマークがない食品については、有機、オーガニックなどの名称表示や紛らわしい表示をすることは、法律で禁止されました。

有機農産物について

1.植えつけの3年以上前から禁止物質を使用してはならない。
→禁止物質とは、ほとんどの合成殺虫剤、合成除草剤、合成肥料のことです。

2.肥料は化学合成ではない肥料か、許可されている合成物質でなくてはならない。

3.除草剤や殺虫剤は、自然のものか、許可された合成物質リストに掲載されているものに限定される。

4.種子は有機で非遺伝子組換えでなければならない。

5.家畜には３代以上前から有機飼料のみを与えなくてはならない。
ただし、一部のビタミンやミネラルの栄養補助食品は与えても良い。

6.牛乳を有機とみなすためには、酪農用の家畜は1年以上有機的に飼育されていなくてはいけない。

7.病気の家畜は、許可された物質のみで治療する。

8.反芻動物は、放牧シーズン中に120日以上放牧されなければならず、飼料の30%以上は牧草でなくてはいけない。

9.家畜はすべて、年間を通じて戸外に出られるようにしなくてはならない。

10.複数原材料からなる製品の認証についてはさらに多くの取扱基準や規制が定められている。

11.製品に有機認証と表示するためには、原材料の95%以上が有機であることが求められている。
残りの5%はほとんど何でも良い。

アメリカ農務省ウェブサイト引用

複雑ですね。

実際、有機食品には有機ではない原材料が使用されているかもしないし、認可された合成殺虫剤・除草剤・肥料が使用されている可能性があるんですね。

更に有機認証を取るためには、
時間やコストがかかるため、
非有機食品よりも高価になってしまうのは当然なんです。

有機食品の消費は増えており、その宣伝と販売には、大企業が参入しています。

とにもかくにも今は、有機マークを付ければ売れるわけです。

有機ビジネスが拡大してきてからは、非有機食品との価格差が縮まったことにより更に売れ行きが良くなっています。

しかし、果たして本当に健康効果が得られているのでしょうか。

食の健康に関しては、有機食品が非有機食品よりも、優れているという科学的根拠はほとんどありません。

また、両食品の汚染物質の濃度に大きな違いは認められなかったそうです。

ただ、有機食品には残留殺虫剤が全くない可能性がかなり高かったようです。

また、非有機食品には殺虫剤が検出されましたが、濃度は安全性が認められている上限値よりも低い数値でした。

両食品の殺虫剤の濃度の違いに、臨床的な意味はほとんどないと言えます。

細菌、真菌、重金属などの差は更に小さかったのです。

果たして、有機食品を選ぶと本当に健康になれるのでしょうか？

健康への影響を調べたところ、
やはり健康増進効果や疾患予防効果等の影響はみられなかったようです。

有機食品が非有機食品よりも優れているという判断はできないのです。

有機食品に多いとされる抗酸化物質の健康改善効果や病気予防については、一貫した研究では結果を得られていないそうです。

また、有機農作物のタンパク質含有量が、非有機農作物よりもかなり少ないという報告もあります。

これが、事実であれば
非有機食品でも健康的な生活が
できるということですよね。

有機食品は必要不可欠なものではないということになります。

有機食品による健康改善効果や
病気予防効果を期待してはいけないようですね。

有機食品を選んで買う人は、食べるものに気を遣い、健康に良い食事をするようになる傾向があるのは事実です。

健康に気を遣い、高い野菜を購入する人は、果物や野菜をたくさん摂取し、加工食品などの体に良くないものは食べないなど健康に気をつけているかと思います。

しかし、有機食品に多いとされる抗酸化物質による健康の改善や、病気予防の効果ははっきりとは証明されていません。

非有機食品から検出された殺虫剤量は安全圏内です。

その他にも諸処の違いに臨床的な意味はほとんどなく、有機食品が非有機食品よりも優れているという根拠はないのです。

どちらにしても、健康志向をあまり他人に押し付けるのは、良くないようですね。

聞いた話や根本的に根拠がはっきりしない事柄については特に注意が必要です。

私もついつい人に言ってしまいがちになりますが、これからは気をつけようと思いました。

ではでは^ ^

参考書籍
➡️科学が暴く「食べてはいけない」の嘘