見出し画像

【妄想】 ロドリゴを救いたい


導入

 こんにちは、ねれりです。少し時間が経ちましたが、長年噂されていたエンバペの獲得が6月3日に正式発表されました。21年のカマヴィンガ、22年のチュアメニ、23年のベリンガムに続くスターの獲得となりました。世界最高のアタッカーを獲得したことはチームに大きな影響を与えることでしょう。戦力が増え攻撃力が増すことは当然良い影響です。

 しかし、プレイヤー個人に焦点を当てると、スタメンの枠が1つ減ると言うことになります。そしておそらくこの影響を1番大きく受ける選手が、私の大好きなプレイヤーであるロドリゴです。「クロースが引退するからプラマイ0やん」と思うかもしれませんが、使用するシステムによってはそうでもないのです。実際に想像してみましょう(※3バックをやる可能性は極めて低いので、ディフェンスラインは省略します)。

4-3-1-2の場合

 まず、23/24の基本フォーメーションであった4-3-1-2について考えてみましょう。来季も今季同様のシステムで挑むのであれば、この形が基本になると考えられます。中盤の4枚は23/24のプレシーズンや開幕のアトレティック戦で試していましたが、怪我人やクロースの状態の良さなどが理由で結局あまり見られない組み合わせでした。

A

ロドリゴを救いたい①

 ここでロドリゴの起用法について考えてみましょう。仮にこの6人が出場するとした場合、本当の意味でスタメンが確定しているのはヴィニ、エンバペ、ベリンガム、バルベルデの4人だと私は考えています。つまりロドリゴは実質、カマヴィンガ、チュアメニとスタメンを争うことになるのです。これはこの後登場するフォーメーションでも同じことが言えます。「その2人は中盤やん」と思うかもしれませんが、仮にカマヴィンガかチュアメニがスタメンを外れた場合はベリンガムが1列落ちることになると思います。

B

 エンバペが加わった以上、ロドリゴのストライカー起用は減るでしょう。4-3-1-2でロドリゴを起用する場合に現実的なのはトップ下の位置です。10番の役割ができる彼にこのポジションを任せるのはアリだと私は思います。ヴィニとのコンビネーションは言うことなし。プレーの引き出しが多いロドリゴは、エンバペとも問題なく共存できると考えられます。

4-4-2の場合

 次に4-4-2です。4-3-1-2からトップ下を左に落とす形を採用すれば問題ないでしょう。また、この形は基本的に守備時の並びだと私は考えています。ヴィニとエンバペがコースを切るくらいの守備さえしてくれれば十分守れます。

C

ロドリゴを救いたい②

 またロドリゴを救いましょう。カマヴィンガ、チュアメニのどちらかの代わりにロドリゴが入った場合、ベリンガムがボランチにずれます。

D

 守備強度自体は落ちますが、ロドリゴの守備能力・意識はヴィニ、エンバペよりは高いので、少なくとも国内のコンペティションで戦う分には問題ないでしょう。

4-3-3の場合

 エンバペの加入で再び4-3-3に戻すという案もあります。22-23シーズンまでは基本的にこの形で戦っていたので、戦術に慣れるための期間などは特に必要なく、スムーズに移行できるでしょう。

E

 守備時はRWの選手がやや落ちて4-4-2になるので結局はCと同じ形です。

ロドリゴを救いたい③

 例のごとくロドリゴを救います。 4-3-3の場合、ロドリゴがプレーすることになるのはほぼ100%RWです。前述した通り、フェデは外せないと考えると下のようになります。

F

22/23シーズンはヴィニ、ベンゼマ、ロドリゴで3トップを組むことも多かったので非常に現実的かなと思います。

まとめ

 僕がこの中で最も推しているのはDの並びです。再度確認してみましょう。

D

 マドリディスタの皆さん、この形見覚えがありませんか?そうです、アンチェロッティがシティ戦1st legで用いた4-4-2です。ヴィニもロドリゴも主戦場は左サイド。なのでアンチェロッティは彼ら両方を左に置く策を編み出しました。シティ戦はエンバペの位置にベリンガム、2ボランチはクロースとカマヴィンガが務めましたが、シティの右サイドをヴィニとロドリゴの2人で破壊していったのがこの形なのです。また、前線にエンバペがいること、中盤からベリンガムが侵入してくることを想像すれば、このシステムの火力の高さが測れるでしょう。

 もちろん、このフォーメーションにはデメリットもあります。それはズバリ、
守備です。アンチェロッティはバイエルン戦1st legでもこの並びを採用しました。思い出して欲しいのはザネに決められた失点のシーンです。「右に開いたザネにボールが入る。メンディに向かってドリブルを仕掛け、外側をキミッヒが回る。メンディはキミッヒに釣られ少し体が外側へ。そのを見逃さなかったザネがカットインし左足一閃。」というシーンでした。マークの受け渡しの原則から言えば、メンディは上がってきたキミッヒをみて、ロドリゴがザネに対応するというのが正しいのですが、当然ロドリゴの守備意識・能力がそこまで高いわけではないので、隙をつかれ失点してしまいました。世界トップクラスの相手だからこそ起こった失点とはいえ、この4-4-2をビッグマッチで常用するのはまだ難しいかもしれません。

 いかがだったでしょうか。ウィークポイントがあるとはいえ、思ったよりも現実的ではないかと私は考えています。人選で言えば、ロドリゴの後ろは守備能力の高いメンディを使って欲しいので、ペレスが手放さないことを願うばかりです。私の妄想に付き合っていただきありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?