WE ARE NOT THINGS–BOOK ACT「もう一度君と踊りたい」についての所感

【配役解禁&アーカイブ配信決定!!】5/8(土)&5/9(日)BOOK ACT「もう一度君と踊りたい」オンライン&アーカイブ配信決定!

怒ってる。この朗読劇が楽しみな方には悪いけど怒ってる。

最初THE RAMPAGEのTwitterで開催を知った。出演者がほぼGWに上演予定だった舞台「ETERNALS」に出演予定だったことから、ETERNALS中止と京セラドームのEXILE TRIBEライブ延期の代替企画なんだろうなーと受け止めていた。しかし、詳報を知って驚いた。

5/8は既出の通りTHE RAMPAGEのパフォーマー5名、5/9はGENERATIONSのパフォーマー5名。つまり後者はボーカル以外全員。

はあ!?って口に出たもの。5/20から単独ライブを控えたタイミングでブッキングするか?そして調べれば調べるほど、主催側の意識に腹が立ってきた。以下個人的な憤りの理由です。

①GENE単独ライブ10日前というスケジュール

一番キレてるのはこれ。確かにもう振り付けや構成は仕上がってるでしょうし、ボーカルと違ってパフォーマーがサウンド面で大きく関わることは現時点ではないと思われます。今のところ所属事務所LDH的には「皆そこまでせんでええから別の仕事せえ」と考えているのかもしれません。配信ライブ「LIVE ONLINE」の演出を活用するようだから、段取り良く進んでいるのかも。

でもライブの構成なんてこだわろうと思えば時間は足りないし(ARASHIのVoyageでも伺えましたね…)よりブラッシュアップしたい、コンディション整えたいと思うんじゃないですか?昨年末の配信ライブ「LIVE ONLINE」であんな泣きながら有観客ライブを待望してたのに…君たちの思いそんなもんか?って。

あと、アクリル板など対策はされると思いますが最大5名がフレームインするとなるとまあまあディスタンス保てないですよね…。坂元裕二さん脚本・演出の朗読劇だと2人でかなり距離を取っていたけれど。コロナウィルスの感染拡大に飛沫が主な原因と認識されるご時世で、ずっと喋り通すような朗読劇ってどうなんだ…万一感染者が出たらパフォーマー全員濃厚接触者の恐れもある。そうなるとさいたまスーパーアリーナ4daysどうなりますか?極力濃厚接触を減らす措置は考慮されていると思いますが、このスケジュールはリスキーです。どうしてもGENEパフォーマー使いたいならランペ組と日程チェンジしたほうがよかったのでは…。スケジュール的にも現在の状況的にもかなり心配です。

②複数いる今作初挑戦の出演者

まあそれでも度々上演されているから、出演者も経験あって手間が省けるのかも…と思いました。私は1年前からのにわかですが、その間でも何度か朗読劇は開催されていましたし。

でもね、調べたらランペ組は全員経験ある脚本だけど、GENE組は割と重要な役割っぽい白濱亜嵐くん含めて初挑戦が3名いるんですね。過半数やん。

私は詳しくないけれど、朗読劇って視覚的な訴求はできないからその分声や表情の演技が必要になるんじゃないですか…?セリフを覚える時間は省けるけど、ただの本読みだったら演技全般のクオリティが気になります…推しのださい所は見たくないし、彼らも俳優経験あるならある程度「自分が満足する演技できているか」わかるじゃないですか?(むしろこんなもんでええと思われたらやだ)

少なくとも演者はさておき、企画側はその認識ってことですよね…。だから少しでも時間確保するために遅い方の日程なのか…?そこまでしてやらんでいい。単独チケット取れなかったfamのために…とか言うなら、別の方法模索してほしいよ。

③何度も繰り返される喪失体験

未見ですが今作がダンスチームに所属する若者の夢や挫折を描いた青春群像劇なのは把握しています。そして若年性の胃がんで早逝したFANTASTICSの中尾翔太さんを連想させる登場人物やエピソードが出てくることも。

4/23、中尾さんの誕生日は今年も「#HBD翔太」のハッシュタグが飛び交いました。今もなお人となりや思い出を綴られる中尾さんは、famやLDHの先輩後輩にとって大きな存在だと感じます。特に年齢がJr.EXILE世代には彼と関わりの深いメンバーも少なくありません。

あの世にいる人を偲ぶことは素敵なこと。でも何度も彼の喪失を体験する出演者の気持ちを想像するとなかなかしんどい。「仲間の死をエンタメとして換金する」不謹慎さも少々感じます。もちろん演者的にはそんな思いはないでしょう。でも企画側が「そんなに演技の力量なくても感情を込められるおいしいネタ」と捉えてるように感じてしまって。

FANTASTICSのMVやJr.EXILEの「WAY TO THE GLORY」MVなど、これまで中尾さんの存在を感じさせる演出はいくつかありました。何でもかみ砕いて伝えないとわからないような鈍感なおじさんたちと違い、若い人たちは繊細な感受性を持っています。いい加減そのことを理解できないでしょうか?(個人的には「若年性がん患者へのチャリティ」という名目があるなら、再演され続ける意義はあると考えます)

④ユーザーに不親切なシステムと価格設定

本公演はLDHの配信サービス「CL」でも日頃懇意にしているAbemaでもなく、BOOK ACTのHPにて配信される(多分)。FireStickやChromecastがあればテレビで鑑賞できる前者2つと違い、おそらくミラーリンク使わないとテレビ視聴できません(ちなみに未対応のe+ streamingやローソンチケット、BARON STREAMなどは「そういう手段もある」ことは認めていますが推奨はしていません)。PCやiPadがなければ小さいスマホで見るしかないんです。FireStickの便利さに慣れてしまった身には、それだけでかなり見る気なくすわ…なんという不親切!AbemaならGo Toキャンペーンで20%offも可能なのに、回線はAbemaより太くなさそうな自前サイトで配信なのも不安です。アーカイブ配信期間は短くはないですが、生配信だけのアフタートークにアクセス集中することはわかっているので…。

また4,000円という価格設定もいやらしいな。凄く高価ではないけれど「お試しで見てもいいか~」とは思いづらい金額。だって4,000円あればそこそこ美味しいごはん食べられるしファストファッションならトップスかボトム買える。3,000円なら飲み会行ったつもり、4DXの映画観たつもりで購入できるけど。あと高校生のfam(特に首都圏や大阪愛知より最低賃金が低い地域)にとっては手を出しにくい、でもちょっと欲しいものを我慢すれば、バイト頑張ればかろうじて手が届きそう?みたいに思える設定が「ギリギリまで搾り取ったろ」みたいな意図を感じて腹立たしい。そんなfamの思いに応えられるものを提供できると言えますか?教えておじいさん。

⑤GENEvsランペが明確に比較できることとfamへの影響

連休終盤の土日、THE RAMPAGEとGENERATIONSのメンバーで構成された出演者が同じ脚本を上演する。めちゃくちゃ明確に各グループの人気がわかる、マーケティング的に有用な機会だな…と思いました。ランペは16分の5だけどパフォーマーの中では露出の多いメンバーなので、各グループのボーカル抜きの人気を図れる絶好の機会なわけで。

ランペはわかりませんがGENEは再生数やView数に度々言及しているので、具体的な数字も把握するだろうと考えます。もしその数字が物足りなければ個々がキャス配信などプロモに勤しむことも(これはランペも同じかと…)。楽しみな推しのキャスがホストのLINE営業みたいに捉えてしまうのは嫌じゃないですか?作品の成り立ちや企画側の人間に不信感を覚えて購入しない!と思っても、推しから「がんばるんでぜひ見てください」と言われたらやはり気持ちも揺らぐし(「頑張ってる姿じゃなくクオリティ高い内容見せろよ」とも言いたくなるけど)。

そんなファン心理に訴えかけて上演しても、あの人に絶対中間マージン渡るわけじゃないですか。ホスクラの担当に入れたボトルも、大半はバックの反社に渡ってしまうように。こんなスケスケなのうれしくない…

そんな感じですが、要するにGENEのおたく的には「単独10日前に練習不足&実力不足を補うために感情移入しやすい本でインスタントに感動を共有させて、企画側がちょっとでも利ザヤ取ろうとする気満々なのが透けて気持ち悪い。変にランペとライバル意識煽ってくるのもいやらしいな」と感じたわけです。4行で済むことだった…。でも念願の、1年半ぶりの単独ライブ直前なんだから集中させたれよ!とは主張したいし、興味持ってるfamが見やすい配慮してほしい。何より気持ちよくお金遣わせてほしいよな!と思います。そりゃ国民的ヒット曲出したいよな…

タイトルは「マッドマックス怒りのデスロード」で暴君イモータン・ジョーに見切りをつけたワイヴスが書き残した怒りのメッセージの一つです。いくら現場に飢えていても限度はあるのよ。

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