”OutSide”ライナーノーツ

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【”OutSide"】9/9Peace

トルネードドラマーの率いる荒くれたち

菅原高志は九州を地盤に活動していたドラマーだが、ここ10年は東京に拠点を置き活動している。
そんな菅原氏が東京のミュージシャンと組んで結成されたのが”Peace"である。

Peaceが発表されてから5年、あの時の若手メンバーは全員日本ジャズの要人となっており、中々スケジュールも合わずPeaceを聴くことは難しくなっていた。
店主が思い切ってお願いしたところ

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【”OutSide"】9/2 峰厚介/守谷美由貴/永武幹子

念願の、峰さん

店主が峰厚介氏を知ったのはCDの音源からだと思う。
富樫雅彦氏とやっていた録音の中にAll The Things You Are を演奏していたのが強烈な印象に残っている。
当時、テナーサックスを始めて3年ほど。
必死に何をやっているのか考えながら演奏を何度も何度も繰り返し聞いた。
この経験は店主の大切な宝物となっている。

そこから、北千住バードランドでお世話になり、実際の峰さ

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【”OutSide"】8/26 楠井五月/菊池太光

馬場の学び舎の二人

今回公開されたDuoは同い年の二人である。
楠井五月、菊池太光両氏も今年30代半ば。20代初頭から切磋琢磨してきた二人だ。
彼らは高田馬場のセッションバー introを根城にしていた。
店主も何度も足を運んでいたお店だが、二人の遭遇率はほぼ100%だった。
introは演奏仕事を終えたプロが遠慮なしで善い音楽を追求する場だ。
その中で二人は善い音楽にするための侃侃諤諤を恐れず

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【”OutSide"】8/19 .Push

”ポップでキャッチーかつ熱いJAZZ”

こういったワードを聞いて眉をひそめるファンが多いのがジャズというジャンルであると思う。
実際、店主もそうなってしまっても仕方ないよなぁと思う事もジャズ界には多々あった。ある意味、大衆化と芸術性の綱引きを常にしているのだと思う。
.Pushのメンバーもそういった事情はしっかり解った上でこのキャッチを付けたのだと思う。
そして、内容は誰が聞いてもジャズだと思え

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【"OutSide"】8/12元晴/二宮純一/横山和明

世界を変えるにはぶっ壊すしかない

とでも言いたくなるような咆哮から始まる"Change The World"
実はこのテイクで4度目である。
3人ともまごうことなき一流のミュージシャンである。
そんな3人が最後までこだわったのが「呼吸」だ。

元晴/二宮純一/横山和明という3人のセッションは珍しいと思う人も多いかもしれない。何しろ接点が見えにくい3人であろう。
実は元晴・二宮各氏はバークリー音楽

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【"OutSide"】8/5 David Negrete/David Bryant/千北裕輔/Gene Jackson

当店に福音もたらしたミュージシャン

”OutSide”もついに2か月目に突入した。
https://www.nrfsbar.com/outside

作品が揃い始めて、やっと公にサービスといえるようになってきたと実感している。
8月最初のミュージシャンはDavid Negrete率いカルテットをお送りする。

David Negreteと店主はもう10年近い付き合いになす。
店主のリーダーライブ

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【”OutSide”】7/29 類家心平 Quartet

稀有な音色を存分に味わう

ジャズトランぺッターと名乗るミュージシャンは多数存在するが、類家心平の音は非常に特異だ。
唯一無二の音色とフレージングでジャズ界からの圧倒的な支持だけでなく、ポップス業界からもオファーが多数かかるファーストコールミュージシャンだ。
そして、そのどちらでも一聴するだけで「類家さんだな」とわかってしまう、あふれ出る個性を凝縮したのが今回配信する【類家心平Quartet】であ

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【"OutSide"】7/22 川嶋哲郎/田窪寛之 Duo

”哲学”する音楽家

川嶋哲郎の説明を店主がすると長くなってしまう。
表面的な経歴で言うと、20代後半でプロの世界に入り、すぐに日野皓正バンドに入団。日野元彦さんの最後の演奏(シットイン)でもメンバーとして参加している。

その後は自身のバンドを形成しながらも、完全独奏の作品を4作品発表している。

2006年ごろから現在のカルテットが形成され、現在もそれが続く形だ。

しかし、表面的な経歴だけで

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7/8 坂井紅介/田中信正 Plays 井上淑彦

”ずっと”聞きたかった演奏

サブスク配信サービス”OutSide”
第3弾の映像が配信されます。

視聴・登録はこちらから!

コロナ禍の自粛中に発案した、当サービス。
配信をするにあたって、何を皆様にお届けしたいか考えに考えました。
そして出てきた答えの一つが井上淑彦さんの「ずっと」をお届けしたい、という純粋思いでした。

井上淑彦さんは1952年生まれのサックス奏者。残念ながら2015年に逝

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7/1 スガダイロー/纐纈雅代/斉藤良

禍根の中で一番動いた人

この自粛期間はそれぞれの大切なものが何なのか、何をやりたいのかが詳らかになった期間だと思う。
そんな中、スガダイロー氏の欲求は簡単に見てわかった。

西荻窪にあるベルベットサンという素晴らしいお店は、自粛期間が見えると同時にライブ配信へと舵を切った。

その中で一番に出演していたのがスガダイローであった。
毎週素晴らしい共演者と素晴らしい演奏を素晴らしい映像で繰り広げられ

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