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縄文時代に社会が求めていた能力から、令和の時代を考える。

どの時代においても、その時代に求められる能力はあり、さまざまな機関が研究しレポートにまとめている。
例えば、昭和の時代に社会に求められた能力は、【忍耐力】【忠誠心】と言われており、戦後の復興から、日本全体で経済を立て直すことを目指しました。その厳しい時期を乗り越えるために、肉体的にも精神的にも厳しい重労働も多く、それを乗り越えるための忍耐力。そして終身雇用制度の中で、会社に対する忠誠心が求められる時代でした。

平成に入るとバブル崩壊を境に、求められる能力は変化していったと考えられます。
バブル崩壊後は、就職氷河期に入り会社が求める人材の条件もより厳しい時代になり、次のような能力が必要となりました。
まずは【高度な専門性】です。同じ分野の専門性があったとしても、より質の高い能力のあるものでないと採用されないほどの競争率となりました。またインターネットも大きく発展してグローバル化する中で【多様性と柔軟性】も求められるようになりました。世界規模で企業が成長していくためにも、さまざまな考え方があるという前提で、問題を解決することが必要となり、高度な専門性の中にも柔軟さも兼ね備えることが求められました。

では、昭和や平成と同じように縄文時代に社会が求める能力を考えていく前に、どのような時代であったかを共通認識しておきましょう。
まず定住化が始まり竪穴住居が広がりました。その中で集落が誕生しました。また、狩猟か採取により食べ物を得ることの他、稲作も開始されたと時代だと考えられています。
つまり、集団生活の中で互いに協力しながら、生きていくために必要な食物を従来の方法で効率よく確保しつつ、さらによりよい生活のために新たな方法を模索していたということです。

それでは、その縄文時代に求められる能力は何だったのか。それは、これまで獲物の動きに合わせて移動しながらの生活が、定住地を構えて集落をつくるというように、文化が大きく変化する時代に【適応する力】がまず求められたと考えられます。
そして、さまざまな人たちと共に生活し、その中で集団での自分の役割と、自分自身の生活をよりよくしていくためには【高いコミュニケーション能力】と【交渉力】も必要だったと思います。ときには、隣の集落との関わりもうまれて、人との繋がりが濃くなり始めた時代だからこそ、コミュニケーション能力は必要不可欠になりました。
また、稲作の始まりの時代とも言われてることから、現状の周りの環境に大きく影響を受ける食料問題を解決してきたことから、この時代にも【問題解決能力】は求められていました。

これらの話から、コロナ禍が終わり新たな文化の始まりである令和の時代に本当に必要なことは何か。それは縄文時代と大きな差はないのではないでしょうか。
つまり、新たな時代に生きる【適応力】とオンライン上でのコミュニケーションが当たり前になったからこその【高いコミュニケーション能力】、そして変革を目指すからこその【問題を発見して解決する能力】が必要になるはずです。

当然ながら、与えられている環境によって違いはあります。しかし、社会全体としてこれからの世の中をよりよいものにしていくためにも、これらの能力というのは大切になってくると思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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