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【雑記】Outer Wildsのここがつらい

"Outer Wilds"というゲームがあります。いろんなプラットフォームで配信されている、いわゆるインディーゲーというやつでしょうか。

大変評判がよろしくて、方々で絶賛されております。何やら賞も取っているようです。「それはさぞかしおもしろいのだろうね」ということで買ってみました。わたくしはPS4でプレイしております。

ただねぇ、これがねぇ、ちょっとこう、なんというか、いまいち、あんまり、楽しめていないという現状であります。そこで「なんで自分は"Outer Wilds"を楽しめないのか」というところを文章にしてまとめておこうかなと思った次第であります。

というのもね、このゲーム基本的にめっちゃくちゃ褒められている。「神ゲー」との評価もある。わたくしもそういった声に触れ、興味を持ったわけですし。しかし現に自分が楽しめていないので、そういう人もいるよという話があってもいいのかなと思ったわけ。あと自分にも向いてなさそうだなとか思ってもらったり、そんな人もいるのだねと思ってもらったり。それが何になるのという話ではあるけれども。

で、どういうゲームかという話です。以下解説です。

一人称視点のアドベンチャーゲームで、自分の星から別の星やらなんやらへ宇宙船で飛んでいって、その先々で探索をするというのが主なパートです。主人公は地球人ではなくどっかの星の宇宙人で、また別の種族の宇宙人が残した謎を解いていくみたいな感じ。行くことのできる星やらなんやらは幾つかありますが、昨今のオープンワールド系のゲームほどの広さはなく、狭い感じはしないけど割と手軽に探索できるなくらいの広さです。

で、これが"Outer Wilds"最大の特徴なのですが、主人公の行動すなわちゲームプレイが始まってからだいたい20分くらい経つと、星系の中心にある恒星(太陽と思ってもらっていいです)が超新星爆発を起こして宇宙が終わります。これ毎回です。リセットされます。

世にいう「死にゲー」とは違う意味で"Outer Wilds"もまた死にゲーなのです。しかも確実に死ぬのです。

なお超新星爆発で死んでも、それ以外の理由で死んでもゲームオーバーにはならず、主人公は母星の焚き火のそば(スタート地点)で目を覚まします。それを開始として20分後にまた死にます。いわゆるループものでもあります。「ハッピー・デス・デイ」みたいな感じ。あれおもしろいよね。特に1の方。

で、その20分のループをひたすら繰り返す中で、その宇宙の謎やらループする謎やらを解き明かしていく、というのが"Outer Wilds"の目的だそうです。なるほどね。

んでまぁわたくしもやっているわけです。宇宙の謎を解き明かすぞ! と意気込みながら宇宙船に乗り込んでとかやっているのです。これがまぁ、なんというか、楽しめていない。以下、なんで楽しめないのかいうのを項目ごとに分けて書きます。


1.探索の跡が消える

これが多分わたくしが楽しめてない最大の理由です。"Outer Wilds"は他の星やらに行って、別の宇宙人がそこにいた痕跡を探すというのがメインの動きになります。痕跡は打ち捨てられた宇宙船とか何らかの施設とか色んな形で存在していますが、だいたい共通するのが「宇宙人のメモ」が残されていることであり、読むと色が変わって既読だとわかります。これがねぇ、死ぬとリセットされんのよ。

リセットされない宇宙航行記録みたいなのもあって(なんでだよという感じはある)行ったことないとこに行ったり読んだことないメモを読んだりで実績を解除すると記録がどんどん増えていきます。この情報がどんどん明らかになり新たな情報と過去の情報が絡み合って謎が少しずつ解けていく(と同時に次に何をすべきかが示される)というのが"Outer Wilds"の醍醐味なのだろうと思います。

ただその一方で、現場レベルでの探索の跡は死ぬと一切消えます。それで何が起こるかというと「ここが来たことある場所かどうかわからない」という状況なんですね。これはねぇ、本当にわたくしの頭がおよろしくないことに起因してるよ。それはそうよ。

わたくし「でもねぇ!」
ホコサキさん「でもねと!」

"Outer Wilds"で行く星ってどこもコーヤコーヤ星みたいなんすよ。荒地や砂漠や氷や海がひたすら広がっているみたいの。つまりわかりやすいランドマークがないっつか、たまにあるっちゃあるんだけどあっても見分けがつかんというか。

だから来たことあるかどうかわからんけど、とりあえずなんかそれっぽいのがあったら行ってみる、というムーブが発生する。それで実績解除のダイアログが出たら「あーよかった」となり、出なかったら「来てたか…」と思いつつ、その頃には宇宙服の酸素か燃料が終わっているか宇宙自体が終わろうとしてるかなので「死」をお迎えする準備に入るしかなく…この時間がマジで無駄なんだよな…。

あとそういう場所に行くたびにいちいち「自分、頭わりぃなぁ…」と思わないといけないのもつらい。とてもつらい。


2.そういう場所がどんどん増える

そういう場所というのは1で書いたような場所、来たことあるかどうかわからん場所ですね。最初のうちはいいのですよ。どこも未到の地なんでどこ行っても初見で航行記録がどんどん充実していくんですね。でもやってるうちに思ったのよ。これ色んなとこに行けば行くほど「ここ来たことあったわ」が増えてくんじゃねーのかなと。ほんとにそうだった。

だからこう、話が進むほどにカタルシスがという感じではなく、逆にどんどん詰まっていく感じがしてつらい。実績が解除されて新しい行動範囲を解禁! みたいなゲームによくある感じがしない。

でもこれも恐らくわたくしの読み取り能力のなさとか、出てきた情報を並べて察してみたいなことができていたなら、という感じもする。向いてないのでは?(慧眼)


3.次に何をすればいいかわからない

これも2に関連しますね。よくできたゲームって「次に何をすべきか」がちょうどいい感じで示されると思うんですよ。しかし「ちょうどいい」のレベルは人それぞれであって、わたくしにとっての「ちょうどいい」は恐らくOuter Wilds大好き勢にとっては相当低いと思います。赤ちゃんくらいじゃないですかね。バブりてぇしオギャりてぇよ。すべてのゲームはわたくしのことをひたすら甘やかしてくれ。えっ、疲れてるの? じゃあ晩ごはんはそうめんでいいよ。

そんな感じで既にある情報から「何をすべきか」が読み取れないわたくしはひたすら無闇に星々へ特攻をかけるしかなく、行った先では「ここ来たことあるかなぁ〜」と呆けたツラで読んだことある宇宙人メモを解読するしかないのです。向いてないのでは?(慧眼)


4.すぐ死ぬ

"Outer Wilds"迂闊にジャンプすると死にます。落ちて死ぬこともあるけど、ジャンプしたら星の引力から飛び出してしまって宇宙に放り出されることもある。そのパターンもあるんだ。新鮮。

そうなるともう何もできない(よっぽど運がいいと近くに星か何かが飛んできて着陸できることもある)ので、もう死を待つだけの時間になります。"Outer Wilds"やって「ゼロ・グラビティ」の主人公の気持ちを体験できたのは数少ないよかったことです。あれもおもしろいよね。

そんな感じで宇宙に放り出されて、たまたま通りかかった母星の引力に捕まって、そのまま地面に垂直落下して死んだ時は乾いた笑いが出た。マザなる星よ…ぼくは帰ってきたよ…。



なんか"Outer Wilds"の何が楽しめないかというより、わたくしがいかに向いてないかをつらつら書いただけになった気がする。まぁとにかく上記のような感じで「すごくつらい」になることが多いので、今はやめ時を探っているところです。

でもOuter Wilds好きの人って「いきなりおもしろくなる瞬間がある(それがいつかは人それぞれだが)」みたいなこと言うんだよな。もう10時間くらいやってると思うのだが(プレイ時間は約30時間とのこと)。もうちょっとやってみて、ダメだな〜と思ったらやめます。もしそれより先に「いきなりおもしろくなる瞬間」が来たら、またなんか書くかもしれません。

ちなみに「Outer Wildsここが難しい!」で言われることが多い宇宙船の操縦とかは割と大丈夫です。「めんどくさいな」とは思っていますが。ファストトラベルつけてくれ。

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