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紫波町地域おこし協力隊活動紹介/スタートアップサポーター(リノベーションまちづくり推進担当):南條亜依さん

紫波町では、企画提案型(フリーテーマ)で活動する地域おこし協力隊を募集しています。

現在、紫波町で活動している地域おこし協力隊は4名。それぞれの隊員は、タウンプロモーション、里山リノベーション、コミュニティーナースなど隊員自身が応募の際に提案したテーマに沿った活動を行っています。

この記事では、これから応募しようとする人へ紫波町での活動をイメージしてもらえるように、現役の地域おこし協力隊にインタビューした内容をご紹介します。

今回お話をお聞きしたのは、スタートアップサポーター(リノベーションまちづくり推進担当)として活動する南條 亜依さんです。

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南條さんが紫波町に関わり始めたのは、大学生の時にNPO法人wizが主催する「岩手実践型インターンシップ」に参加したことがきっかけ。インターンシップでは、子育てコミュニティーづくりや町内の空き家調査などを行っていました。

「私は大学生の時に『どこかで何かをしたい』、『どこかの地方に行ってみたい』と漠然と考えていたんですが、ちょうどその頃に見つけたのが紫波町でのインターンシップの募集。それまで岩手県や紫波町のことを詳しく知らなかったので、興味を持った募集がたまたま紫波町での活動だったというのがまちを知った経緯です」

「インターンシップ期間中は、子育てコミュニティーづくりや空き家調査の他にも、同時期に来ていたインターン生と一緒に商店街のスペースを借りて、コーヒーを提供しながら地元の人にまちのことを聞くアンケート調査などもしていましたね。短い期間でしたが、町内のたくさんの人とコミュニケーションを取ることができました」

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南條さんがインターン生として活動していたのは、大学の春休み期間中だった2ヶ月間。様々な取り組みを行った一方で、限られた期間内での活動では「不完全燃焼だった」と言います。それでもインターンシップ終了後に、紫波町に通い続けることで、地域の人との関係性を継続的に築いていきました。

「インターンシップ中の活動が短期間だったので、自分のしていたことが本当に地域活性化に繋がっていたのか疑問を持ったことから、より継続的にまちに関わる活動を行う必要性を感じていました。そこで『地域の人たちに私を忘れないでほしい』、『紫波町への本気度を見せよう』という考えから、インターンシップ終了後もイベントがあるタイミングで紫波町に通っていました」

紫波町に定期的に通いながら、南條さんはまちに貢献できる取り組みについて考えるように。そこで構想したのが「YOKOSAWA CAMPUS PROJECT」。YOKOSAWA CAMPUS PROJECTとは、紫波町の日詰商店街にある空き家をリノベーションし、若者が挑戦し学び続けることができる場所を創る取り組みです。

「インターンシップをしていた時に商店街のスペースを借りて、コーヒーを提供しながら地域の人と交流したのがとても印象に残っていて。地域の人や若い世代の人たちが集まれる場づくりをしたいと考えて、プロジェクトを企画しました」

プロジェクトの実現に向けて、南條さんは大学在学中の2019年6月にまちづくり会社「合同会社sasatta(以下、sasatta)」を設立。同時期に地域おこし協力隊に応募して、2019年10月に紫波町に移住し、地域おこし協力隊としての活動をスタートしました。

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現在、南條さんが行っているのは、大きく分けて2つの活動。リノベーションまちづくりとスタートアップ支援に関わる取り組みです。

「空き家調査は、町の中央部にある日詰商店街を中心に行っています。紫波町では2015年から空き家や空き店舗などの遊休不動産を活用した『リノベーションまちづくり』を推進していますが、うまく加速できていないのが現状です。そこで、リノベーションという言葉を周知するための活動や空き家を持つ大家さんとの関係性づくりに取り組んでいます」

「スタートアップ支援では、主に岩手県内の大学生がゼミ活動やフィールドワークで紫波町に来てくれることが多いので、そういった学生に対して、YOKOSAWA CAMPASをレンタルスペースとして貸し出したり、イベントの運営や企画書づくりのサポートなどを行っています」

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南條さんは地域おこし協力隊になって、今年で3年目。先に紹介した2つの活動に加えて、今年冬にスタート予定のYOKOSAWA CAMPUSでのカフェ事業など、来年9月の任期終了に向けた準備も進めています。

もともとは「どこか地方に行きたい」と抽象的に考えていたところから、紫波町と出会い、まちに対しての思い入れを強く持ちながら、これだけ積極的に活動を行っているのにはどんな理由があるんでしょうか?

「紫波町に住んでいると、新しいものが生まれていくまちの動きが見れることや自ら事業をつくる人たちが身近にいることで、『かっこいい大人』と出会う機会が多くあります。そのかっこいい大人のみなさんと一緒にいると、自分がすごくわくわくできるんです。この環境がとてもよくて、紫波町への想いを強く持つことができています」

そうして様々な取り組みをする上で、南條さんが大切にしているのは「若い人たちをサポートしたい」という想い。「かっこいい大人が集まる紫波町でこそ若い人たちが力をつけ活躍できる場がある」と言います。

「暮らしの便利さや快適さ、観光地としての面白さがある場所は紫波町の他にもあると思うんです。それでも働く場所としての魅力は紫波町が一番あると感じています。役場の方とも『若い世代の人たちの登竜門として紫波町があったらいいよね』という話をよくしているので、ずっと住もうと考えなくても、ここで何かに挑戦しようとする人にぜひきてもらえるといいですね」

「特に仕事をする場所や働き方に対してたくさん悩みを持っている若い人たちには、ぜひ紫波町にきてみてほしいです。自分もそのモヤモヤを抱えながら紫波町でいろんな活動を重ねて今がある。その経験を踏まえながら、年代の近い人たちのサポートができるといいなと思っています」

新しい仕事をつくり、取り組みを続けていくには、その人のスキルや経験だけでなく、周囲の理解や協力を得ることが重要です。その中で、南條さんのように活動をサポートしてくれる人が近くにいるのはとても貴重なことだと思います。

南條さんはインタビューの中で「紫波町はもともと視察で訪れる人や移住してきた人が多いまちなので、地域の人たちが外の人たちを気持ちよく受け入れてくれるんです」ともお話してくれました。

個人個人の活動を応援し、サポートする雰囲気が紫波町では醸成されているようです。

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最後に、紫波町の地域おこし協力隊に応募しようとする人に向けたメッセージをいただきました。

「今回の募集のキャッチコピーである『あなたの"好き"で、まちをつくる』という言葉の通り、その人自身が好きなことに、ぜひ取り組んでほしいです。最初から『まちをかえよう』と考えなくても、単純に『これが好き』、『これをやりたい』という想いを持ってやることが、まちにとっていい取り組みになると思う。どんどん自分のやりたいことを主張しながら、『好き』を極めてほしいです」

南條さんの話を読んで、紫波町での地域おこし協力隊としての活動に興味を持った人はぜひエントリーしてみてください。南條さんや紫波町に住む人たちは「あなたの"好き"で、まちをつくる」仲間を心待ちにしています。

興味がある方は下記の採用ページから詳細を確認してみてください。
https://shiwa-town-innovators.com/


よろしければサポートお願いします。いただいたサポートは活動の費用としてさせていただきます。