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年末のご挨拶

今年も1年間、いつもあたふたしながら、迷いまよいの私たちを、あたたかく応援して下さり、本当にありがとうございました。スタッフを代表して、感謝の気持ちを伝えさせていただきたいと思います。

よこはま北部ユースプラザがはじまって3期目が終わろうとしています。これは、新しい仲間を迎え入れ、法人が大きくなって3年が経つことを意味しています。

私たちはこの3年間、自分たちがしていることが、社会的、個人的にどのような意味を持つのか?《提供したい支援》と《提供して欲しい支援》のギャップをどのように埋めていくべきか?様々な課題や目標をクリアするために、本当に多くのことを語り合い、頭を悩ませ、喜びを分かち合って来ました。

それでもまだ語り足りない!というのが正直な私の実感であり、スタッフたちの気持ちだと思います。その語り足りなさは、私たちが「HOW」を求めたショートカットの議論ではなく、「WHY」から考える愚直な遠回りを、ずっとしてきているからなんだと思います。

でもそれこそが、人が人を支え、援けるということを職業としている私たちには、ぜったいに必要なことであり、決してショートカットをしてはいけいことなんだと思います。

「なんで?」を繰り返すと、誰だって答えに窮してしまい、「いい加減にしろ!」とか「大人なんだから」などで、小さな「?」を握り潰してしまったりします。でも、この面倒くさい「なんで?」にとことん付き合っていくことが、対人援助職者に課せられた命題であり、人に関わる責任なのだと私たちは考えています。

そして対人援助には、どんなに議論してもそこには正解がないという、これまた泥沼のような居た堪れなさがあります。気づくと議論は堂々巡りをしているわけですが、その汲み取り切れなかった残滓のようなものが喉に引っかかっているからこそ吐ける、人間味のある言葉というものがあるんだと思います。

正解のないことをしている私たちは、どうしてもあたふたしながら、迷いまよいになってしまうのです。こんな頼りない、いつもいっぱいいっぱいの私たちですが、どうかあたたかな目で見守り、引き続きの応援、ご指導、ご鞭撻を来年もよろしくお願いできればと思います。それでは、皆さまも良い年をお迎え下さいませ。

特定非営利団体活動法人パノラマ
理事長 石井正宏

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