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「NPO職員はファンドレイズよりWebデザインを学べ」半NPO半フリーランスのすすめ

ランサーズが発表した「フリーランス実態調査」をによると、国内で副業・兼業を含む業務委託で仕事をする「広義のフリーランス」の経済規模が推計20兆円を超えたそうです。日本の総給与支払額の10%を占める額です。

副業フリーランスの人口は744万人。経済規模は7兆8,280億円。この中でも業務委託をベースとしたパラレルワーカーの数が増加傾向にあります。

こうした状況はNPOにとって追い風ではないでしょうか。

NPO法成立から20年が経ちましたが、当時と変わらないのは「カネ」の工面です。企業・個人からの寄付は増え、クラウドファンディングなども浸透してきてはいます。けれど、持続的な収入を得ることは難しいことは変わっていません。この課題を打破するために、NPOも事業収入を得て活動しようとソーシャルビジネスが広がってきてはいます。

これから、カネの問題を突破するためには、副業フリーランス、パラレルワーカーが鍵となるでしょう。実際にこれまでも半農半Xという働き方も注目されました。今後は、さらにNPOをやりながら、Webデザインで収益を得たり、コンサルティングで収益を得たり。そうした働き方が可能になっていくはずです。

米国ではフリーランスがノンフリーランス人口を超えるという調査結果も。組織という枠がなくなり、スキルを身につけた個人がお金を得ることができるようになる流れは日本でも同様です。

それならば、NPOで働くスタッフはどうすべきか。ファンドレイズの方法を学ぶよりもWebデザインができるようになった方が、長期的に考えると持続可能な運営ができるのではないでしょうか。

「半NPO半フリーランス」の働き方が広がってくれば、スタッフの雇用を継続するために委託や助成金を受けて本当にやるべきことができないという葛藤もなくなるのではないかと考えます。

NPOの資金の仕組みについては以下の記事で解説しています。
【NPOのお金の違い】助成金、寄付金、会費、事業収入の違いを解説

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