見出し画像

哲学者、競馬場へ行く 檜垣立哉

G1及びいくつかのG2そして凱旋門賞について、著者がそれぞれ1つレースをピックアップして語る、というもの。
オグリキャップからトウカイテイオーで競馬にハマったようなので、同年代の方は読んで楽しめるかと思う。自分(ナムラコクオー・ノーザンポラリス・ナリタブライアン世代)よりも少し競馬歴が上だと思うが、それでも登場する馬はほぼすべて理解できるので、読んでいて楽しめた。

学者さんらしく、落ち着いた文章で進むので、文章としては別冊宝島的というよりは優駿的である。これは熱量との関係で、善し悪し両方あるところだろうな。

哲学者ならではな部分はそんなになく(本文よりも、コラム部分にそれがある)、少し題名負けしてる気がする。
正直なところ、この時代によくぞこれを単行本として出したな、と思うのだが、実際どれくらい売れたのだろうか。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?