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【ツイステ考察】ジャックのインスパイア元について

※注意※
「ツイステッドワンダーランド」の考察です。
ネタバレへの配慮はありません。
監督生はデフォルト名のユウ表記です。
敬称略で書いています。
こじつけや誤りがあるかもしれません。
公式の見解とは異なっている可能性があります。

ライオン・ガード

ライオン・キング」にオオカミは登場しないが、スピンオフの「ライオン・ガード」にはアウトランドに住むジャッカルのヴィランが登場し、「スカーのかげ」でスカーが復活した後はスカーに従う
「ハイエナとジャッカル」ではスカーの命令でハイエナとジャッカルが手を組んでいる
ジャック(Jack)とジャッカル(Jackal)は名前の響きが似ているか?ジャックの見た目はジャッカルに似てるとは思えないが。
ジャッカルのリーダーであるレイレイは「クパタナのおいわい」でジャッカルらしくズル賢くいきましょうという考えで行動しており、卑怯な手を嫌うジャックとはあまり似てない。レイレイの旦那のゴイゴイは間抜けな性格である。

ジャックは賢くありたいとは思っているようだ。(腕っぷしも強くあるべきと言っているが。)
「ブラザー・ベア」ではオオカミは知恵のトーテムとしての役割を持つ。

「いさましきこどもたち」にレイレイとゴイゴイの子供であるドーゴとキジャナの兄妹が登場するが、ジャックには弟と妹がいる。

「シロアリがいっぱい」でカイオンがツチオオカミをジャンジャのようなハイエナと勘違いしてプライドランドから追い出すが、ツチオオカミ(アードウルフ)はハイエナ科の動物であり、イヌ科イヌ属のジャッカルの方がオオカミと近縁の動物である。


ビッグ・バッド・ウルフ

ディズニーのオオカミといえば「三匹の子ぶた」のビッグ・バッド・ウルフだろう。
ただし、ビッグ・バッド・ウルフは食い意地が張っている黒いオオカミなので、ジャックとは姿も性格も似ていない。

ジャックはグリムに炎を吹くアドバイスをしているが、「三匹の子ぶた」ではビッグ・バッド・ウルフは息を吹いて家を壊し、続編の「オオカミは笑う」ではオオカミの息子達に息を吹くアドバイスをしている。

おとぎのもりのゴールディとベア」にも『三匹の子豚』や『赤ずきん』のオオカミが登場するが、イジワルな性格でみんなを困らせている。

ディズニー映画で追いかけてくるオオカミとワニはお約束かもしれない。


白い毛で黄色の目のオオカミ

ジャックの故郷はヨーロッパがモデルと思われる輝石の国の雪が降る場所であり、ユニーク魔法で変身したジャックは灰みがかった白の毛と黄色い目をしたオオカミなので、フランスが舞台の「美女と野獣」のオオカミ、スカンジナビアがモデルの「アナと雪の女王」のオオカミに似ているか。

美女と野獣

「美女と野獣」において黄色い目のオオカミがベルの父親を城門まで追いかけたり、雪の中で家に帰ろうとするベルを追いかけ捕まえている
イベントストーリー「ハッピービーンズデー」でジャックは校門前で生徒を追い詰めたり、竪琴を狙うユウを捕まえる
「ハッピービーンズデー」は「ミッキーと豆の木」にインスパイアされたイベントだが、「朝の風景」の字幕でベルは『ジャックと豆の木』を読んだと言っており、吹き替えでは巨人を"怖い鬼"と言っている。

アナと雪の女王

「アナと雪の女王」では雪山でアナとクリストフとスヴェンを追いかけるオオカミが登場する。
イベントストーリー「星へ願いを」でジャックがトナカイの引くソリより速く走りたいと願ったのは、ソリを引くスヴェンを追いかけるオオカミが由来だろう。
小説「アナと雪の女王 影のひそむ森」では白い毛で黄色い目のオオカミがアナの夢の中で恐怖の象徴として登場し、アレンデールに起こった異変によってオオカミが跋扈してしまう。

ジャングル・ブック

舞台はインドのジャングル。
ジャングル・ブック」ではクロヒョウのバギーラの手引きにより、人間のモーグリはオオカミに育てられる。
オオカミはモーグリには情があるようだが、ジャングルに人間を憎むトラのシア・カーンが戻ってくるので、モーグリを人間の村へ帰すようバギーラに頼んでいる。

実写映画「ジャングル・ブック」(2016)のモーグリを育てた母オオカミ、ラクシャは他の狼より白い毛で黄色い目をしている。
アニメーション映画「ジャングル・ブック」とは違い、モーグリが群れを去った後もラクシャとその子供達は群れを去ったモーグリを心配し手を貸す。

オオカミの群れのリーダーのアキーラは頑固な性格で、モーグリにオオカミの誓いを守ることを強く求め、道具を使うことを嗜めている。ジャックも頑固な性格である。原作のアキーラ(アケイラ)は独り狼と呼ばれている。
プラチナジャケットのパーソナルストーリーでジャックはで卑怯な手段をとる奴もいるから群れのボスは誰よりも賢く腕っぷしも強くなければと述べるが、シア・カーンはジャングルの掟を破る卑怯な性格である。
ジャックの掲げる理想のリーダー像はアキーラが近いのかもしれない。(シア・カーンに負けて殺されてしまうが。)
シア・カーンは人間の赤い花によって左目に傷を負ったが、「ライオン・キング」のスカーの傷も左目。

「The Jungle Book:Mowgli's Story」では、タバキというシア・カーンの手下のハイエナが登場する。原作ではタバキはジャッカル。
実写映画「ジャングル・ブック」(2016)にタバキは登場しないが、ハイエナと近縁のジャコウネコがモーグリの食べ物を奪う。


サークル・オブ・ライフとラフィキ

プラチナジャケットの左側のイラストはインスパイア元のキャラクターが飾られていることが多いが、ジャックの場合は「サークル・オブ・ライフ」に登場するラフィキである。

オオカミが登場する作品に「ポカホンタス」と「ブラザー・ベア」があるが、挿入歌の「カラー・オブ・ザ・ウィンド」と「グレイト・スピリット」は自然と共生する命の讃歌という点では「サークル・オブ・ライフ」に通じるものがあるか。

ラフィキは少しおちゃらけたマントヒヒの呪術師なので、ラフィキがジャックのインパイア元とは考えにくい。
「ポカホンタス」に呪術師が登場するが、ラトクリフ総督達を飢えた狼と比喩し、呪い(まじない)の煙がオオカミに変化するシーンがある。
「ブラザー・ベア」のタナナはシャーマン(呪術師)だが、壁画を描き神秘的な存在と会話をする行動や、主人公を導く役割はラフィキに似ている。冒頭に出てくるシャーマンは歳をとったデナヒだが、デナヒのトーテムはオオカミである。

ブラザー・ベア

「ブラザー・ベア」に登場するイヌイットは成人になるとシャーマンからトーテムを与えられる。
キナイの次兄であるデナヒのトーテムはオオカミ
デナヒは長兄のシトゥカの仇を取ろうとするキナイを諌めていたが、キナイがクマに殺されたと勘違いしてしまい、クマの姿に変えられたキナイを執拗に追いかけるようになる。

ジャックのユニーク魔法は獣人から狼に体を変化させる「月夜を破る遠吠え(アンリイッシュ・ビースト)」だが、グレート・スピリットは人間から動物に姿を変えさせることが出来る。
キナイがグレート・スピリットによってクマに変身するシーンにはオオカミも登場する。
デナヒのトーテムはオオカミだが、デナヒはオオカミには変身しない。

主人公の軽率な行動によって誰かを死なせてしまい、罪と向き合うストーリーは「ライオン・キング」と通じる部分があるか。
ヘラジカのラットとトゥークはティモンとプンバァのようなコメディリリーフ。

月とオオカミ

ポカホンタスが歌う「カラー・オブ・ザ・ウィンド」に"蒼い月にほえる狼"と"月としゃべる狼の声"という歌詞がある。

ジャックのユニーク魔法の名前は「月夜を破る遠吠え」だが、人間から狼に変化する魔法なので、月夜の光で変身すると言われているオオカミ男の伝説の影響を受けているか。

ラプンツェル ザ・シリーズ」の「オオカミの呪い」ではレッド(カトリーナ)がオオカミ男女の子やぞに変身する呪いをかけられてしまう。レッドが変身する理由は月の光ではなく内なる怒りだが、キャプテン・クライトンの話からオオカミ男が満月のたびに変身する古典的な物語も伝わっているようだ。
「帰らずの森」ではラプンツェル達がオオカミに追いかけられるシーンがある。
ジャックはおしゃべりやプラチナジャケットのホームボイスでデッサン(写生)の話をするが、「自分らしい絵」ではラプンツェルが絵画教室で木の静物画を描くことになる。

「ガーゴイルズ」の「ザナトスの愛」ではザナトスが恋人フォックスが狼人間に変身してしまう。この回ではエリサが「美女と野獣」のベルの仮装をしている。
「ジェイクとネバーランドのかいぞくたち」の「ジェイクはオオカミ」はジェイクが満月の日にオオカミ男になってしまう。

ホワイトファング

「ホワイトファング」の主人公の名前がジャックであり、オオカミと犬の混血のホワイトファングは母の死によってオオカミの群れで暮らせなくなり、飼い犬からは吠えられ孤独。原作『白い牙(白牙)』のホワイトファングは猜疑心が強く孤独を好む
ツイステのジャックは疑り深く一匹狼な性格

「ホワイトファング」および『白い牙』はツイステのジャックに影響を与えた作品である可能性はあると思うが、ホワイトファングは開拓者に奪われ獰猛な闘犬にされるがヴィランとは言い難い。

主人公ジャックの名前は『白い牙』の原作者ジャック・ロンドンからの由来だろう。ジャックの父親スコットの名前は『白い牙』の判事親子のファミリーネーム。

「ホワイトファング2 」はジャックの留守中に友人のヘンリーがホワイトファングを預かるが、ヘンリーは先住民のリリーから人間がオオカミに変身したと勘違いされて、オオカミの化身として村に連れてこられてしまう。
ヘンリーは狼に変身しないが、ハイダ族はトーテム(トーテミズム)を信仰しており、族長の息子のピーターが人からカラスに姿を変えてヘンリーを導くことになる。

「ホワイトファング2」のヘンリーは原作に登場する人物の名前ではあるが、この映画はディズニーによるオリジナル展開の続編。
ジャック・ロンドンよりも「シートン動物記」のアーネスト・シートンの方が、先住民に対する敬意を持っていたらしいが。

「ホワイトファング2」は「ポカホンタス」や「ブラザー・ベア」との共通点が見られる。

「ホワイトファング2」は金(きん)を求めて新天地へ来た開拓者の青年と先住民の娘のロマンスが描かれ、予言のような抽象的な夢を見たり、ヴィランが金を得るために先住民に危害を与える開拓者という点では「ポカホンタス」に似たあらすじ。

「ブラザー・ベア」と「ホワイトファング2」は両作とも舞台はアメリカのアラスカ。
「ブラザー・ベア」におけるイヌイットも「ホワイトファング2」のハイダ族も、動物をトーテムとして敬う文化があり、「ブラザー・ベア」では長兄であるシトゥカが死後にワシの姿となるが、「ホワイトファング2」のピーターは死後にカラスに生まれ変わると信じている。

「ブラザー・ベア」にキナイが挑発したトナカイの大群が三兄弟に向かってくるシーンがあるが、「ホワイトファング2」でトナカイの大群が牧師を踏み殺すシーンのオマージュだろうか?

アトラクション「ビッグサンダー・マウンテン」は「ホワイトファング」と同じくゴールドラッシュの時代を舞台にしている。
「ビッグサンダー・マウンテン」の周りにはサボテンが生えており、コヨーテが生息している。

ホーム・オン・ザ・レンジ/にぎやか農場を救え!」のトロッコに乗って暴走するシーンはアトラクション「ビッグサンダー・マウンテン」のオマージュだろう。
冒頭シーンではウサギのラッキー・ジャックコヨーテに食われそうになりサボテンに激突する。
未公開シーンではラッキー・ジャックがジェデダイアというサボテンに対し身内のように接したり、マギー達がコヨーテの大群に追いかけられている。
ツイステのジャックの趣味はサボテン栽培


レオナとジャック

サバナクロー寮生のジャックはオオカミの獣人属で、サバナクロー寮長のレオナはライオンの獣人属だが、ライオンに従うオオカミは「ロビンフッド」と「ズートピア」に登場する。

ロビンフッド

保安官のシェリフはオオカミであり、王弟であるライオンのジョン王に従い、村人から重い税金を巻き上げるヴィラン。
国民の間で「ザ・フォニー・オブ・ザ・イングランド」というジョン王を貶す歌が流行り、シェリフも口ずさむシーンがあるが、シェリフは最後までジョン王から離叛することなく一緒に罰を受けている。
融通が効かない性格という点ではジャックとシェリフは似ているか。

ズートピア

ライオンハート市長の部下にオオカミがおり、遠吠えをしてしまう習性がある。ジャックのファミリーネームのハウル(howl)は遠吠えという意味。
ライオンハート市長は人使いが荒く、副市長のベルウェザーは忙しく使われている。サバナクロー寮はレオナの人使いが荒いようで副寮長が定着しないようだ。
警察署の受付をしているクロウハウザーの好物はドーナツだが、ラギーの好物もドーナツである。

アトランティス

「アトランティス/帝国最後の謎」(「アトランティス/失われた帝国」の続編)に砂のコヨーテが登場する。砂のコヨーテに襲われたサムが"このサボテンどもめ!"と言うセリフがある。

砂のコヨーテはチャカシという人物が使役していたが、カーナビーという人物を砂のコヨーテに変えてしまう
レオナのユニーク魔法は人を砂に変えることも出来るようだが、能力としては砂のコヨーテに似ているか。

「ライオン・ガード」の雄叫びの力は衝撃波のようなもので、レオナのユニーク魔法「王者の咆哮(キングス・ロアー)」とは能力はあまり似ていない。
ベッドかざりとほうき」にライオンのレオニダス王の雄叫びによって砂埃が舞うシーンがあるが。

ガーゴイルズ」の「父の帰郷」に登場するトリックスターのコヨーテは「アトランティス/帝国最後の謎」の砂のコヨーテに似ている。

レオナの趣味はチェスだが、「ガーゴイルズ」のヴィランであるザナトスはチェスが趣味であり、配下のザ・パックをチェスの駒に例えている。
ザ・パックのメンバーには動物の名前が付いており、フォックス以外のメンバーはハイエナ、ジャッカル、ウルフ、ディンゴ、コヨーテであり、ハイエナオオカミの仲間で構成されている。

レオナと犬猿の仲の妖精族の王子であるマレウスが好きなものはガーゴイルである。
ザナトスはガーゴイル達と敵対するヴィランであり、「妖精たちの集い」ではザナトスは妖精王オベロンと対決する。