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【ツイステ考察】監督生の名前について

※注意!!!
「ツイステッドワンダーランド」の考察記事です。
ディズニー作品のネタバレが多いです。
監督生はデフォルト名のユウ表記です。
こじつけや誤りがあるかもしれません。
公式の見解とは異なっている可能性があります。

監督生の名前

メディアミックスの監督生は
冥界絡みの名字
ユウと呼べる名前
という共通点があると思われる。

この考察はだから監督生は元の世界では死んでいるんだと物騒な予想を立てるものではありません。
今現在の情報で断言することではないと思います。

デフォルトネームのユウという名前は幽とも読めるが、5章「美貌の圧政者」でユウはミッキーに対してゴーストではないと言っており、オルトはユウを生きてる人と認識している。
ノベライズ「荒野の反逆者」でマレウスが優也のことをゴーストではないと言っている。

ナイトレイブンカレッジやオンボロ寮に「ホーンテッドマンション」の要素があったとしても、ゲストが999人の幽霊から仲間に加われそうになるというストーリーならゲストは生者である。

ユウはあなたを意味するyouからの由来と考えられるが、「ふしぎの国のアリス」でイモムシがアリスのことをユー(U)と呼んでいたり、「ピーター・パン」のウェンディの名前はフレンドから変化したものであり、友はユウとも読めるので、異世界人からユウという名前はこじつけることは出来る。

日本の沖縄が舞台の「スティッチ!」の主人公の名前は上原ユウナであり、ユウと呼べる名前の日本人である。(作中でユウとは呼ばれてないが)

ユウナは正義感が強く、「イチャリバチョーデー」では島で暴れるスティッチを懲らしめた上で協力するが、雄剣も正義感が強くグリムを懲らしめている。
雄剣の所属する剣道部は5人しか部員がいないが、ユウナの空手道場は4人の門下生がおり、「ピーコからの挑戦状」では5人で試合をする。

ユウナの空手道場はコージからオンボロ道場呼ばわりされている。


円満雄剣(コミカライズ「真紅の暴君」)

コミカライズ「真紅の暴君」の監督生、円満雄剣の円満(エンマ)という名字は東アジアにおける冥府の王である閻魔大王に通じるか。
閻魔はインド神話のヤマのことだが、「ベイマックス」にヤマというヴィランが登場するが、ヤマは意地悪な性格で雄剣とはあまり似ていない。

ギリシャ神話にミノスという閻魔のような役割を持つ冥界の審判官がいるが、「ヘラクレス」TVシリーズ「ヘラクレスとミノタウロス」のミノスは悪い王様で暴君である。この話には迷路魔法の糸が登場する。
ハートの女王は裁判を行い、ハーツラビュル寮には迷路のような庭があり、リドルは暴君と称され、雄剣の後輩は小絲という名字。
コミカライズではエースとデュースが裁判にかけられるシーンがある。

「ガーゴイルズ」の「武士道」という回は日本が舞台であり、ヤマというガーゴイルが悪人に騙され主人公達と対立する。真面目で教えを重んじる部分はヤマと雄剣は似ているか。
「古代神話の島」という回にはタウロスというミノタウロスに似た神が登場する。裁判のシーンがあるが、タウロスの職業は警察官。真面目な性格だが人間嫌いで主人公達と対立する。(和解して「信頼と友情」に再登場する。)

スペードに由来する名称なので、優也エース(優秀)に関連した名前なら、雄剣スペード(デュース・スペード)に関連した名前か。
「ピノキオ」で馬車に乗せられたピノキオが正直ジョンからスペードのエースのトランプを渡されるが、スペードのエースは死のカードとも呼ばれる。

「トイ・ストーリー2」のウッディの悪夢では、スペードのエースが死のカードとして演出されている。

『ピノッキオの冒険』では仙女が扮する死んだ少女がが来るのを待っていたり、生き返りそうなピノッキオにを担いだ黒いウサギが迫ったりする。


比良坂悠河と三途宥太(コミカライズ「荒野の反逆者」および「深海の商人」)

コミカライズ「荒野の反逆者」の監督生、比良坂悠河の比良坂という名字は日本神話のあの世(黄泉国)とこの世の境界にある黄泉比良坂に由来するか。
悠河の名前は黄泉比良坂と同じくあの世(彼岸)とこの世(此岸)の境界にある三途の川からの由来か。

コミカライズ「深海の商人」の監督生、三途宥太の三途という名字は三途の川からの由来だろう。
「ヘラクレス」TVシリーズの吹き替えではステュクスのことを三途の川と呼んでいる。
ギリシャ神話のステュークスも生者と死者の領域を分ける川とされる。

北欧神話にもギョッルという人間の世界の近くを通り冥界に流れる川がある。死者はギョッルに架けられた橋(ギャッラルブルー)を通りヘルヘイム(冥界)に向かう。
「アナと雪の女王2」に登場する霧に覆われたノーサルドラのモデルはニブルヘイム、氷の世界であるアートハランのモデルは冥界であるヘルヘイムか。「魔法の川の子守唄」ではアートハランは魔法の川と呼ばれている。

フロイドが黒い馬車は海の中にも来たと言っているが、ノックという水の精霊の馬が闇の海を渡りエルサをアートハランへ運んでいる。

悠河の名前は河川を連想させるが、「ライオン・キング」はシェイクスピアの『ハムレット』から影響を受けた作品だが、『ハムレット』のヒロインであるオフィーリアは小川で溺れ死んでしまう
ミュージカル「ライオンキング」ではティモンが川で溺れ死にそうになるシーンがある。(「ライオン・キング2」のジラは濁流に飲まれる。)

小説「ゆがめられた世界 アンバースデー」のアリスは川へ飛び込みワンダーランドへ渡るが、川へ飛び込む際に自身を『ハムレット』のオフィーリアに例える。(2022年発売作品)

「ガーゴイルズ」の最終回「新たなる時代へ」でザナトスがガーゴイル達に対し、『ハムレット』を引用して"生きるか、それとも死ぬか"と言っている。「ガーゴイルズ」はシェイクスピア作品のオマージュが多い。
『ハムレット』には"生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ。"という台詞があるが、直後に"死ぬとは眠ること"と述べている。「白雪姫」「眠れる森の美女」は死と眠りに関わる作品である。

悠河は黒帯持ちの柔道部員だが、「罪と罰」でザナトスと恋人のフォックスが柔道をするシーンがある。(フォックスが空手の技を考えてたと言っているが、組み手の様子からして柔道だろう。)
悠河はジャックを背負い投げ出来るが、フォックスは女性でありながらザナトスから一本取れる程度の実力がある。

ザナトスはチェスが好きで、ガーゴイルと妖精王オベロンと因縁があり、チェスが趣味でマレウスと犬猿の仲のレオナと共通する部分がある。

フォックスは滑稽な性格なので、悠河は主人公のエリサの方が似ているか。エリサは武闘派で物怖じしない素直な性格。
悠河は捨てられた猫に優しくするが、エリサはキャグニーという灰色の猫を飼っている。

宥太はよく料理を振る舞っており、イソギンチャクにされたグリム達に同情するようなお人好しという点では、「ラマになった王様」の料理が得意でお人好しなクロンクに似ているか。
イズマから殺し損ねたクスコを始末するように命令され、水路にクスコを捨てて殺そうとするが、良心のせいで助けてしまう。
クロンクの吹き替え声優は闇の鏡役の堀内賢雄。


黒木優也(ノベライズの監督生)

ノベライズ「ツイステッドワンダーランド」の監督生、黒木優也の黒木は一般的な名字だが、コミカライズの監督生のように優也も冥界絡みの名字だとしたら、名字の黒木はダンテ・アリギエーリの『神曲』においてダンテが現世から迷い込んだ"暗い森"からの由来だろうか?
『神曲』の"暗い森"は英語では"dark wood"と表現され、"dark wood"を日本語にすると黒木になるか?
『神曲』は生きた人間であるダンテが地獄、煉獄、天国といった死者の世界へ行く話である。
dark woodを暗い森と訳すのは、実写映画「美女と野獣」でベルが少女に文字を教えるシーンにもある。

『神曲』の原題は"La Divina Commedia(神聖なる喜劇)"だが、当初の原題は"Commedia"で喜劇という題名だった。喜劇は悲劇の対義語であり、円満に終わる物語を指す。
雄剣の円満という名字は『神曲』の喜劇からの由来か?ツイステのキャッチフレーズは"最高のハッピーエンドを見せてやる"である。

「リメンバー・ミー」に登場するショロ犬のダンテの名前は『神曲』のダンテからの由来と思われる。
「リメンバー・ミー」はミゲルとダンテが死者の国(冥界)に迷い込む話であり、『神曲』で死者の世界を巡るダンテになぞらえての命名だろう。(犬のダンテの役割は『神曲』のウェルギリウスに近いが)

「ふしぎの国 アンフィビア」
の「スプリグの誕生日」でアンが異世界に行く方法を見つけるために『神曲』地獄篇を読んでいる。

ハンス・クリスチャン・アンデルセンの小説『即興詩人』に主人公のアントニオが『神曲』について語るシーンがある。『神曲』の邦題は『即興詩人』を翻訳した森鴎外によるもの。

暗い森という表現はゲームにも登場しており、ユウが黒い馬車に会った時の記憶の一部のようだ。
顔の怖い馬に関しては『ヨハネの黙示録』にペイルライダーという死神的な馬がいたりするが…。
黒い馬車は「ホーンテッドマンション」(2003)の霊柩車に似ている。

暗い森を通り顔が怖い馬が登場する作品は「イカボードとトード氏」の「スリーピー・ホロウの伝説」。夜の森の中で首なし騎士に襲われたイカボードは行方不明になってしまう。

優也は対人関係を持つことを嫌い、優しい両親がいると言っているが、「フランケンウィニー」の主人公ヴィクターは両親から友人関係を心配される気弱な少年。
優也は両親からサッカーやアメフトのチームに入るよう勧められたが、ヴィクターも両親から野球をやらせている。
「フランケンウィニー」は死んだペットを甦らせてしまう作品であり、隣の家のプードルの名前はペルセポネ(ギリシャ神話の冥界の女神)である。

優也の両親は共働きのようだが、ヴィクターの母親は専業主婦のようだ。実写映画「フランケンウィニー」(1984)のヴィクターの母親は学校の時間に車で出かけているが。
実写映画のヴィクターは友人もおり明るい性格。

「ティム・バートンのコープス・ブライド」に死者の世界に連れていかれてしまう気弱な性格のビクターという主人公が登場するが、ワーナー・ブラザース映画。


グリム

グリムはに似た姿をしており、プロローグではグリムに似たキメラのような生物が登場している。
「リメンバー・ミー」の死者の国におけるママ・イメルダのアレブリヘ(魂の案内役)であるペピータは人を乗せられるくらい巨大で、ジャガーに様々な動物が混ざった姿をしており、ラストシーンで現世に来たときはの姿になっている。
(ペピータはミゲルを捕まえようとするが、ヴィランではない。)
ペピータが青い息を吐くシーンやフリーダ・カーロのアレブリヘの猿が青い炎を吐くシーンがある。

「リメンバー・ミー」はアステカ神話やマヤ神話の影響を感じるが、ペピータはアステカ神話のテスカトリポカがモデルだろうか。テスカトリポカはジャガーの姿になることが出来て、夜はの姿で徘徊するという。
テスカトリポカは魔術の神、の発明家、奴隷の守護神として崇拝された。
グリムは大魔法士になりたがっており、当初は火を吐くことしか出来ず、監督生を子分と勝手に呼んでいるが…?

「続スケアリー・モンスターズ!」において、忘れ去られたゴーストが消滅していないので、ツイステッドワンダーランドの世界と「リメンバー・ミー」の死者の国の設定はリンクしてないようだが。

死神のことをグリムリーパーとも呼ぶが、グリムの名前は『マクベス』に登場するグリマルキン(Grimalkin)という魔女の使い魔である灰色の猫からの由来か。
魔女のペットが黒猫なのは定番だが、「ベッドかざりとほうき」では魔女のエグレンタイン・プライスがコスミッククリーパスという黒猫を飼っている。
「ヘラクレス」の運命の三女神がハデスに予言をするシーンは『マクベス』のオマージュだろうか?
「ガーゴイルズ」にマクベスがヴィランとして登場するが、グリマルキンは登場しない。

グリムの名前はブラックドッグやヘルハウンドの一種とされるチャーチ・グリムという黒妖犬からの由来とする推測もあるが、「ヘラクレス」TVシリーズのヘカテーが犬を2匹連れており、彼らはヘカテーの眷属とされるブラックドッグと思われるが、犬は同じ顔で喋ることが出来て利口なので、ヘカテーは「リトル・マーメイド」のアースラに似たヴィランと言えよう。
オルトのケルベロス・ギアは「ヘラクレス」のケルベロスがモチーフだが、人型のオルトが犬型ロボット2匹を連れている様子はヘカテーにも似ているか。


ディア・クロウリー

クロウリーのモチーフがカラス魔術師ならば、北欧神話の最高神オーディンもモチーフに含まれているか。
オーディンは死の神とも呼ばれ、魔術に長けており、フギンとムニンという2匹のカラスを連れている。

SSRのカードが登場する棺は2匹のカラス描かれており、学園の正門やコロシアムなどにも2匹のカラスのオブジェがある。

クロウリーは数多の鍵を持っているが、北欧神話においてオーディンの配偶神のフリッグは鍵束を持っている。
『ケンジントン公園のピーター・パン』にソロモンというカラスが登場しており、クロウリーの由来と思われるアレイスター・クロウリーがソロモンの鍵という魔術書に関わっているので、そこからの由来かもしれないが。

「アトランティス 失われた帝国」の続編にあたる「アトランティス 帝国最後の謎」ではオーディンを名乗るヘルムシュトロムという実業家が登場し、カラスを2匹連れている。
ヘルムシュトロムはキーダのことを娘のブリュンヒルデと勝手に呼ぶが、オーディンの娘がブリュンヒルデなのは『ニーベルングの指環』からの由来か?

ルークのユウへの呼び名がトリックスターだが、北欧神話のロキはトリックスターと称される。ヘルムシュトロムは野望を阻止しようとするマイロのことをロキと呼んでいる。

ロキは「ヘラクレス」TVシリーズの「ヘラクレスと北欧神話の神々」にも登場するが、悪いものを封印している氷を溶かし巨人を使って世界を危機に陥れようとしたのは6章「冥府の番人」のオルト。

「ヘラクレス」TVシリーズ「ヘラクレスと北欧神話の神々」ではオーディンが登場し、戦士の魂を集める館であるヴァルハラのことをフィルがボロ屋と称している。
ナイトレイブンカレッジには多くのゴーストがおり、ゴーストが棲み着くオンボロ寮があるが?

エドガー・アラン・ポーの『大鴉』のカラス彼岸(Plutonian shore)から来たと書かれている。
「アリス・イン・ワンダーランド」に"カラスと書き物机はなぜ似てる?"というなぞなぞが登場するが、その答えの一つにどちらもエドガー・アラン・ポーが書いたからというものがある。
小説「ゆがめられた世界 アンバースデー」でポーは『大鴉』について書き、原稿を書き物机に着いて書いているという答えをアリスが紹介している。

『鏡の国のアリス』には大ガラスが登場する。(大ガラスと書き物机のなぞなぞが登場するのは『不思議の国のアリス』)
ティム・バートンの「ヴィンセント」はポーの『大鴉』の一説を引用している。

ナイトレイブンカレッジという学園名はスカンジナビアに伝わるナイトレイブン(Nattravnen)からの由来か。(Nattravnenはノルウェー語らしい。)
ナイトレイブンは翼に穴が空いており、その穴を覗くと病に冒されるという。
ナイトレイブンはドイツやオーストリアなどに伝わるナハトクラップ(Nachtkrapp)とも同一視され、ナハトクラップは子供を攫うカラスのバグベアとして恐れられているようだ。