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【ツイステ考察】「タマーシュナ・ムイナ」と夕焼けの草原の価値観

※注意!!!
「ツイステッドワンダーランド」の考察記事です。
ディズニー作品のネタバレが多いです。
こじつけや誤りがあるかもしれません。
非公式の個人の趣味で書いております。
公式の見解とは異なっている可能性があります。

「ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界」の世界観に関する重大なネタバレがあります!

異世界に存在する地域に対する意見としてお受け取りください。

暁光の都

夕焼けの草原の王都である暁光の都は高層ビルが建つ都市であり、水道インフラも整っているが、夕焼けの草原のモデルだろうアフリカでは動物保護区である国立公園を設け、大都市ではビル群が建ち並ぶ国が多い。

チェカの誕生を記念して作られた噴水は「ライオン・キング」の「サークル・オブ・ライフ」でシンバをサバンナの動物にお披露目する場面を再現しているが、お辞儀をしている動物は水を飲んでいるようにも見える
「ライオン・ガード」の「スカーのかげ」では乾季にゾウのマ・テンボが掘り当てた水に動物達が集まり、実写映画「ジャングル・ブック」(2016)では乾季に平和の岩が出現すると水の休戦(川岸での狩りが禁止される)が行われ、動物達が仲良く水を飲んでいる
乾季の野生動物にとって水飲み場は重要な場である。


自然との共存

夕焼けの草原では「サークル・オブ・ライフ」が格言として伝わっているが、獣人属は人間であり「ライオン・キング」に人間は登場しない。
ノベライズ「真紅の暴君」で獣人属は人間に分類されるとエースが話している。

夕焼けの草原の自然との共存を大事にする考え方は「ポカホンタス」で「カラー・オブ・ザ・ウィンド」を歌うポカホンタスの思想に似ているか。
"命は関わりをもつ丸くて永遠のもの"という歌詞は「サークル・オブ・ライフ」に通じるものがあるか。
「ライオン・キング2」でラフィキがムファサと話すシーンは「ポカホンタス」の精霊が舞う様子に似ている。

動物を敬う信仰

獣人属の祖先の動物を敬う信仰は「ブラザー・ベア」のトーテムにあたる動物を敬う信仰に似ているか。
「ブラザー・ベア」に登場するイヌイットは成人になるとシャーマンからトーテムを与えられ、グレート・スピリットの力により人間が動物に変身したり、死後にトーテムの動物に生まれ変わる。
似たような信仰は同じアラスカが舞台の「ホワイトファング2」でも信じられている。

トーテム(トーテミズム)はアフリカでも信仰している部族があり、アフリカンSFの「Kizazi Moto」では「初トーテム問題」という作品がある。
「ターザン」の続編、「ターザン&ジェーン」ではジャングルの中でターザンとポーター父娘がゴリラと共存して暮らしている。
獣人が登場するのは「トレジャー・プラネット」

「カラー・オブ・ザ・ウィンド」の"岩も木もみんな生きて心も名前もあるわ"という歌詞はネイティブ・アメリカンによるグレートスピリット(大いなる神秘)への信仰によるものか。
「ブラザー・ベア2」に登場するニータは部族長の娘で母親を亡くしており婚約者がいるが、「ポカホンタス」のオマージュだろう。
主人公の軽率な行動によって誰かを死なせてしまい罪と向き合うストーリーは「ライオン・キング」と「ブラザー・ベア」は通じる部分があるか。
「ブラザー・ベア」ではティモンとプンバァのようなコメディリリーフのヘラジカのラットとトゥーク、ラフィキのように動物の壁画を描き神秘的な存在と会話が出来るシャーマンのタナナが登場する。

アフリカでは動物保護区である国立公園の設置により先住民が土地を手放さなければならない問題が起こっているので、夕焼けの草原の国民の思想はディズニー作品に登場する先住民の文化に近いと考えるのが適切か。

アメリカの「ディズニー・アニマルキングダム」ウォルト・ディズニーの野生動物保護の姿勢によって作られたテーマパークであり、ハランベ村という東アフリカの村をイメージしたエリアがあり、「キリマンジャロ・サファリ」ではサファリトラックに乗って自然の中で暮らす動物を観察をすることが出来る。
「フェスティバル・オブ・ザ・ライオン・キング」というショーも行われている。


豊富な地下資源

※「ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界」の世界観に関する重大なネタバレがあります!

資源の採掘で国を豊かにしたいレオナと、国の動物や自然を守りたいキファジは意見が対立するが、「ストレンジ・ワールド」のアヴァロニアという国ではエネルギー源になる植物パンドの発見によって豊かな生活を送るようになるが、アヴァロニアの正体が巨大な亀であると判明したので人類は亀と共生するためにパンドを手放す選択を迫られる。
国の発展か動物との共存か?という問題は「ストレンジ・ワールド」と「タマーシュナ・ムイナ」は通じるものがあるだろうか?

「ストレンジ・ワールド」は2022年11月の公開で、「タマーシュナ・ムイナ」は2023年2月から始まったイベントなので時期的にオマージュ出来るのか?
2022年1月から始まったイベント「豊作村のケルッカロト」でマルヤは豊作村が優勝すべきだとエペル達に無茶な要求をするが、2021年11月に公開された「ミラベルと魔法だらけの家」のミラベルの祖母アルマは村の発展の為にギフトを使えと家族にプレッシャーをかけてしまう。

「ポカホンタス」と「ホワイトファング2」では入植者が先住民の住処を奪った上で金(きん)を得ようとしたり、「ターザン」TVシリーズの「きれいな河をとりもどせ!」では違法な鉱山の採掘により川が汚染され、動物達や先住民のワジリ族が病気になってしまう。
アトラクション「ビッグサンダー・マウンテン」は先住民の忠告を無視して開拓者達がダイナマイトを使った採掘をしたところ、鉱山で怪奇現象が次々起こってしまうというストーリー。

7章で夕焼けの草原に鉱業・エネルギー企業の研究所があると語られているので、多少の開発は行われているようだが。

アフリカにおいても携帯電話の普及によってレアメタルの採掘が活発になり、ゴリラが住処を追われ数が減っているという問題が起こっている。

しきたりは必ずしも従うべきなのか?

※「ホワイトファング2」「モアナと伝説の海」の登場人物の正体に関するネタバレがあります!

夕焼けの草原は自然頼みの文化が根付いているが「ホワイトファング2」では先住民のハイダ族が山からトナカイの群れが来なくなり飢えそうになる。
オオカミが救ってくれるという言い伝えを信じ、ヘンリーがオオカミの化身だと勘違いしてしまうのは、自然と共に暮らす彼らの文化の難点だろうか。
(トナカイの群れが来なかったのは、鉱山で金を掘るために邪魔な村を飢えさせようとした牧師による人為的なものだったが。)

ヘンリーもオオカミの夢を観たことによって村を助けようとしたり、ピーターがカラスの姿になって現れたので、先住民の信仰に対する神秘は否定されてはいない。
ただし、女は狩りをしてはいけないというしきたりをリリーが破り、狩りに行ったヘンリーを追いかけ手助けしたので、牧師の悪事が明らかになり村は救われている。

「ホワイトファング2」は金(きん)を求めて新天地へ来た白人の青年と先住民の娘のロマンスが描かれ、予言のような抽象的な夢を見たり、ヴィランが金を得るために先住民に危害を与える白人という点では「ポカホンタス」に似たあらすじをしている。

「ホワイトファング2」ではハイダ族長の息子ピーターがカラスに生まれ変わりヘンリー達を導いたが、似たようなシーンが「モアナと伝説の海」にある。
「モアナと伝説の海」ではモアナの祖母タラが死んだらエイに生まれ変わると言っていたが、死後にエイの姿になってモアナを導いている。
モアナの住むモトゥヌイでは食料の不作や不漁が深刻な問題になっていたが、珊瑚礁の向こうには行ってはいけないというしきたりを破り事態が好転する
(食糧難の原因はマウイがテ・フィティの心を盗んだからという神話的な理由だが。)


キファジ

キファジは「ライオン・キング」でムファサの執事を務めるザズーがモチーフのキャラクターである。
口煩く夕焼けの草原の伝統を重んじる発言が多い。
ザズーも口煩いところがあり、シンバとナラの婚約は伝統だと言って、シンバに反発されている。

ザズーはスカーに対し出来損ないや立派な敷物になるなど侮辱的な発言をするが、キファジはレオナに手を焼いているが嫌っているとは考えにくい。
ムファサは式典に来ないスカーに対して高圧的な態度をとっていたが、2章の回想でファレナはレオナの頭の良さを認め、国のためにやれることはあるはずと言っているので、キファジもファレナもレオナに対する態度はインスパイア元よりマイルドにされているか。

「ベッドかざりとほうき」のナブンブー島には人間のようになる呪文をかけられた動物が登場するが、ライオンのレオニダス王に仕える鳥の秘書は頭にトサカがあり丸眼鏡をしている。
キファジの姿は鳥の秘書にも似ているか。
エミリアス・ブラウンの吹き替え声優は「ライオン・キング」のスカー役の壤晴彦。

レオナは革新的な考えを持ち、保守的な考えのキファジと意見が対立するが、「シンデレラ2」でシンデレラは晩餐会の取り仕切り役に選ばれたが、王様のワガママしきたりを重んじる侍女のプルーデンスと対立する。
プルーデンスは「シンデレラ3」では城の使用人を全て知っていると言っていたので、侍従長のキファジに近い役職か。

プルーデンスはしきたりを守らずアイデアを出すシンデレラを口煩く注意するが、最終的にはシンデレラの頑固さに折れ、王様が新しい晩餐会を喜んだのでシンデレラの手柄にして褒めている
キファジはキャッチ・ザ・テイルで対抗チームを用意してレオナの企みを阻止しようとするが、守護者の授業を直接行ったことに対してフォローをさせられたが、優勝したレオナを褒める発言をしている。


レオナの父親

レオナの父親は病に臥せているようだが、「ミッキーの王子と少年」の国王は病に臥せている

レオナは学園での授業が退屈なようだが、ミッキー(王子)も王宮での授業を退屈そうに受けている。
ミッキー(王子)は三角法の逆数を正しく答えているので頭はいいようだ。

ミッキー(少年)は貧しい生活を送っており、ミッキー(王子)は少年と入れ替わることで貧しい国民の実態を知り、父の崩御後に立派な王になることを誓う。
レオナはラギーの実家の写真を見たときに犬小屋だと言っているので、夕焼けの草原のスラムがどのようなものかは知らなかったか。

近衛隊長のピートが王の名を騙り国民に略奪行為をして苦しめるが、「ロビンフッド」のライオンの王弟であるプリンス・ジョンも似たことをしている。
両作とも舞台はイギリスであり、『王子と乞食』のエドワード6世はジョン王の子孫節にあたる。

「イワジュ」では裕福な少女トーラと、貧しい少年コレが登場するが、舞台は未来のナイジェリアのラゴス。(「ライオン・キング」はタンザニアやケニアがモデルとされる。)
コレは母親が病に倒れなければ悪事に手を染める気はなかったので、スラム街でのラギーの暮らしは生きるためにパンを盗む「アラジン」のアラジンの方が近いかもしれない。

レオナの父親はレオナがファレナを助け、国を治めることを望んでいるようだが、「メリダとおそろしの森」でエレノアがチェスを使って亡国の国王が王子達に力を合わせて国を治めることを望んでいた話をする。