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帰国後博子のあれこれ活動日記

外壁塗り替えは思ってたより早く終わった。
秋晴れの蒼く高い空に映える我が家に大満足。
毎回、見るたびにウットリ。
「ウチ自慢♡」

なんせ、こだわった。
前回の倍以上リサーチし、営業マンや職人の仕事に口出しした。
夫には「100%うるさくてメンドーな客」と言われているゾ〜とたしなめられるが、安い買い物じゃないし、次回まで10年間変えることができないとなればこのぐらい口うるさくなるのは当たり前なのだ。

ところで、自分の生活に人の手が入ると言う特殊な生活を続けて14年。

マジ、特殊よねー。
マイホームという、プライベート空間に毎日他人が入るって。 
最初の頃は「私の台所」に触られるのを悶絶しながら見ていたもんだ。

悶絶し続けると身がもたんと気づいて、明け渡した。
今はすっかり主夫業が板についた夫が代わりに悶絶してるようだ、がははは!

人間は順応する…いや、順応できるいきもの。
環境に応じて、自分をどんどん更新していけるってのが生残りの術だと私は思ってる。

ただし☝️  そんなことばかりして自分がなくなっちゃったら大変!
だから、他の誰かに似てる○○○さんじゃない、唯一無二のワタシをつくるんだ!ってここ数年は強く思ってきたような気がする。

何が好きで、何がイヤか。
何をしたいか、したくないか。

その上、新しいこともどんどん取り込んで
もっと美味しい私になって、もっと幸せになりたいし、まわりも幸せにしたい。

〜と、思っている。 
真剣に。

さて、最近始めたことといえば、ファッション全般ね。 
着る専門から視点は作り手に。
全く不真面目な生徒なので、講義は…なのだが、実践ばかりしたがるショートカット派。

馴染みのヘルパーさんに(凄ーく)手を借りワンピースを製作中✋  

確かにね、実際にパターンひいてるのも、ミシンかけてるのもヘルパーさんだが、私がつくってるのだ……いや、もうそこに拘ることはないなぁ。
「ワンピースをつくる」っていう一つの目標に向かって同じ時間を過ごしているっていうのが心地よい。

それに、人の手を借りながらでも、私の頭で描いたものがカタチになるってことが凄く新鮮で楽しいことに気づく。

あー、また次の企みが…😎😎

そしてもう一つ。
先日、久々に飛行機に乗り福岡へ。

このイベントのパネリストとして顔を出してきたのだ。

着る、履く、被る、全て好きだ。
最近はかける(めがね)のも好き。

毎朝、それを考えるのは日課。
出かけようが家に居ようが、納得の装いを目指す。 
姿見でチェックして、イケてる日は気分が良い。
その逆だと弱気になる。

ご存知のとおり、私はもっぱら着せてもらう専門! 
要するに、巷でいうところの「介護用衣服」対象者だ。

手も足も体幹だってグニャグニャ、その上、デカイ。 
フワフワプニプニの赤ちゃんに着せるのはそりゃ楽しかろうが、相手は54歳のオバハン。
やれ、着心地が悪い。袖は下げすぎるななどと口うるさい……ヘルパー嬢達、気の毒だ…。

だから、私もヘルパーさんも楽ちんに着られ、着せられる服ならば、喜び勇んで着ようじゃあないかっ!!是非、着たい!!!

〜が!!ダサい、ダサいのだ!!!

ヘルパー嬢達との更衣タイムが平和であったとしても、私の1日は死んでいる。
私は外に出ることはおろか、人にも会いたくない。多分、食欲もなく、生きる気力もないだろう。 
冗談じゃない、ホントだ。

それだけ、着る事は大事なのだ。

ーーーーーー

「小林さん、これからはこういう伸びない洋服は着ない方がが良いですねー」

遡ること14年前、怪我をして入院したリハビリ病院で言われた言葉に絶望した。

それも、キレイにお化粧してパリッとした制服に身を包んだ看護師さんにだ。

一方、私ときたら…。
手術後の坊主頭がスポーツ刈りになり、顔はすっぴん、多分ムダ毛もぼーぼーでパンイチ姿でベッド上の無防備ぶり。

この無意識だが無配慮な状況の、ことばの暴力たるや!!

障害者歴数ヶ月、純真無垢な私はあの頃、車イスに乗っけられヨレヨレTシャツにゆるゆるパンツ、マジックテープのヘンテコリンな靴で病院内を連れ回されたのだ。何故か至るところにあった全身が映る鏡なんか見ることができなかった。

「もう二度と歩けません」って言葉に「もう好きな洋服着ちゃダメ」なんて、切り傷に塩を塗り込むくらいの衝撃だったゼ!!
悪気はないだろうが、なんて士気がさがること言うんだろう、これからリハビリして、何とか社会に出ていこうとしてるのに。
意地悪過ぎやしないかねぇ。

ーーーーーー

このエピソードを講座で話した。
そしたら、講師の岩波先生が畳みかけるように話し始めた。

アメリカのこの手のリハビリ内容には、一般的な身体的リハに加えて、「着たい服、コーディネートを選ぶ」というものもあるそうだ。

なんてステキなんだろう!
身体状況が変わっても、自分の「好き」や「心地よさ」を変えることなく、自分で選べることができることを教えてもらったらどれだけの人が精神的に救われるか!!

あれから暫く、黒歴史的ファッションを身にまとう日々を過ごし、車イスもよき我がパートナーとなってからは着たい服、履きたい靴は意地でも着る、履く。(似合う似合わないはおいといて…)

そうすると出てくる問題が!

それをプロの皆さんに解決してもらうのが、
今回のこの講座。

プロの皆さんの目が次第に燃え盛るのを、目前に思った。

「かっちょええ❤️❤️」
そして
「ウシシシ。もっと、もっと燃えなはれ‼️」

長くなったので、一旦、おしまい。
続きは、また🤚

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