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博子の海外留学記(しみじみと追憶編)

はぁ~い✋博子だよ。
(間が空いてしまったね!)
自粛のGWが終わり、静岡は早々梅雨入りしちゃったよー。

私はここのところちょっと疲れているのだよ。

ケアサポート必須の身の上ならば避けては通れないアシスタント(ヘルパー)との意思疎通トラブルでね。

いや、トラブルというより新たな課題だな。

かれこれ半年になる新しいヘルパー事業所の責任者となかなか足並みが揃わないのだ。
これは私の日常生活に大きく関わるので何とか分かり合いたいんだがねぇ…ふぅ…。

私は常々、人の手を拝借するのを生業?とする通称要介護者は高度なコミュニケーションスキルを必要とすると思ってきた。 
依存度が高ければ高いほど必要よね~。

実は…、ってもったいぶって言うことではないんだけど、私のもっぱらの興味はココにあるの。
「ケアサポート」全般ね!
特にケアサポートそのものと、そこに広がる人間関係ね。

私は「ケアサポートを受けて生きる」という特殊な経験で大きく成長できたと思っている。

自分のことぜ〜んぶ自分でできてた14年前は、すんご〜く身がるだったけど身勝手だったなぁと思うのよ。
でも今、ぜ〜んぶ人の手を使って生きる生活は人の優しさの中にいるって感じている。
(とはいえ、ゲンナリすることも多々あるし、今はそんなスランプ中だけど…)

元々いきもの全般が好きだから、この特殊なコミニケーションを必要とする通称要介護者業界に放り込まれたのは天職とさえ思っている。

そんな探究心が、エグモント留学を決めた一つでもあるのよ。

さて、留学中私のケアサポート全ては、偶然に同じ時期に留学を決めた女子3人に委ねられたと言う事はお話ししてあったよね。
私の留学の思い出に欠かせない女子たちだよ。

今回は、この留学記の全容を語るのに欠くことのできないことをお伝えしようと思う。

留学生活がスタートしてすぐ、日本人教師リエコに「ヒロコがただのオバハンになれるかどうかがカギ!」と言われ、「もしかして留学を楽しもうと思ってる?」とクギを刺され、心のどこかで、この4ヶ月半は私が思い描いていたようなキラキラの毎日じゃないかもと感じ始めそして日にちが経つにつれ、これは「修行」だって思うようになった。

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(こちらがリエコ)

今まで話してきたようなこと全て、そう簡単には経験できないキラキラな思い出なんだけど。
それと同じくらい体力的、精神的にキツかったのよー。
多分、私だけじゃなく皆んなね。

言葉の壁、慣れない食事、忙しい毎日、寒さの中のアクティビティ、そして日本人チーム間のコミュニケーション。

実は、辛くて、夫に泣き泣き電話したこともあったわ。ひゃひゃひゃ😆
「帰ってくれば?」なんてそそのかす夫に「イヤ、これを乗り越えたら強くなれる」なんて会話もあった。

ストレス発散は、週末の酒盛り。
元気の良い若手は、週末の夜だけ講堂でオープンするクラブっていうやつで踊ってたね。
私は、自分の部屋でBARを開き数人の飲み仲間と過ごしてた。

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帰国まで1ヵ月くらいから、イベント、卒業プロジェクトが続いた。 
皆んな納得いく留学にするためのプレッシャーでバッタバタしてた。
その上、私は体調を崩して暫く寝ついた。
気管支炎に膀胱炎のダブルパンチ!
そして帰国準備に、帰国後すぐに始まるサポート体制のやり取りと、今思えば笑えるほど超ハードな毎日。

この頃は皆んな殺気だってた。
私は今までなら飲み込んだ一言をSやAに吐き出し、最年少Mとは脳みそが沸騰して声がかれるほどギャーギャー言い合うケンカをした。

そして何とかこぎつけた12月18日卒業式!!

私は卒業式後、最後のトイレ活動とシャワーを浴びてベッドに横たわり、日本人メンバー全員が、部屋に残ってるお酒を持って集まって最後のBARオープン。

BARは、全員途中帰国することなく「修行」をやり切った感で安堵の空気が流れていた。
私は、エグモントを卒業するさみしさより、無事終わって帰国できる喜びの方が優っていた。 

この時の写真が大好きだ!

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こうやって思い出してても泣けちゃうくらいだよ。

私はあの時のメンバーは特別枠だと思っている。平均年齢24歳の友よ。

先月、ド派手にケンカしたMから、コロナ渦でエグモント生活を送りようやく帰国したとLINEがきた。
次の海外へ向けての資金調達の為暫く静岡県内で働くとのことで、「会おうぜ!」と楽しい計画を企画中よ。

他のメンバーSは保育士資格取得のため勉強しながら朝に保育所、夜に病院で看護助手さんをしている。
Aははれて社会人になり男子たちも、みな障害者福祉の道を歩んでいる。
最最年少で知的障害を持つSは、再びエグモントに行くと言っている。

私は還暦を迎える頃に、成長した皆んなで再会することを楽しみにしている。

私にとってのエグモント留学は、まさしく〈第二の青春〉なのだ。

次回、最後の大事件をお伝えして最終回ですよ〜。

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(みんなで最後のお出かけ。チボリ公園のクリスマスマーケット)

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