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〜懐かし外国人プレイバック〜ウィリン・ロサリオ(元阪神)

過去にNPBに在籍した外国人選手について様々なデータを用いて振り返る当企画。
2回目となる今回は、2018年に阪神に在籍し、同年限りで退団となったウィリン・ロサリオ内野手について振り返る。

ロサリオは韓国でリーグを代表するレベルの打撃成績を残しており、当時得点力不足に悩まされていた阪神が球団史上最高額となる年俸3億4千万円で入団。

4番候補として期待され、春季キャンプ中に行われた練習試合では本塁打を量産。4番・一塁手として開幕を迎えた。

しかしシーズン開幕後は日本の投手に対応できず75試合の出場で打率.242、8本塁打、40打点に終わった。チームも17年ぶりの最下位に終わり、ファンの期待を大きく裏切ってしまう形となった。

では、なぜロサリオは日本の投手に対応できなかったのだろうか。

挙げられるのは、スライダー攻めに苦しんだことだ。
ロサリオがスライダーに苦戦したことは有名でご存知の方も多いと思うが、実際のデータで見てもそのことが明確なのである。

ロサリオはこの年リーグの300打席以上立った打者の中でトップとなる27.3%の割合でスライダーを投じられており、さらにスライダー100球当たりに対する得点増減を表わすwSL/Cはその中でもワースト6位という結果に終わった。

この通り、データで見てもロサリオがスライダーに苦しんでいたことが分かる。
苦手なスライダーを1年間通して克服できず、弱みを握り続けられる形となった。

年俸3億4千万円の期待は、瞬く間に散っていった。




 

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