巨人軍教育リーグvs韓国選抜(23.10.10)

相手はKBO選抜と言いつつも、サムスンとハンファの弱小連合チームである。推定レベルは2.5~3.5軍程度。巨人軍もそういう意味で2軍と3軍の連合チームであるが、結果を出すことよりも、各々が野球の動きにおけるテーマを掲げゲームに臨むことが求められる。一軍未出場選手をメインに書き残しておく。

増田陸
シーズン序盤の異常な肩の入り及び長打に対する過剰な意識から来るドアスイングが緩和されていた。しっかりと前脚に体重が乗り、故にスイング後に軸足がホームベース方向に跳ね、バットの巻き戻しが起きるフルスイングができていた。

山瀬
試合を通して右方向へのバッティングが課されていた。前脚に体重を乗せ、伸展した後ろ股関節がシザースし強い打球を一二塁間に転がしていた。

笹原
やや前肩が入るが、エルボーアップによる後ろからの加速と、抜かれた時の片手フォローによる前が大きいスイング回路を持っている。しっかりと前脚が地面に突き刺され、スイング後の巻き戻しも起きている。そこそこのフルスイング。低めを打つ際の上半身の軸の倒しもできている。守備においては判断の悪さを露呈。

岡本大
悪い意味でスイングアークが短い。打撃が固い。後ろからの加速も弱い。肩の動きも大きい。

中田歩
ポリ本さんも仰っていたが、背中に体重がかかりすぎているのは気になった。しかし前肩の入りも少ないし、グリップを背骨の方に引かず、前脚が地面に突き刺さり、スイング後に後ろ脚がホームベース側への跳ね、スイングの巻き戻し等のフルスイングが比較的できているのである。歩幅も狭くシンプルに打てているため決して"守備の人"だけではないと思われる。

堀田
トップが遅れる。フィニッシュで極端に一塁側に流れる。そもそも体幹-両肩-末端の回転が合っていないのである。ドアスイング。

笠島
エルボーアップが極端に大きくインステップ気味のドアスイングだが今日投げた投手の中では最もボールの強さを感じた。

川嵜
エルボーアップしないのでテークバックにおける回外が早く手から上がっていくスタンダードダブルである。加速期で前腕がたたまれ、インパクトで前脚が伸展する。今日投げた投手の中では最も後ろ小さく前が大きいインサイドアウトのスイングである。カット気味の球質で投げそこないが吹き上がるのも特長になる。

ルシアーノ&ラモス
こういうのはスカウトの好みが出るため、両者ともに肘からエルボーアップするが早期に腕の回外が起こり、インパクトの際に前脚が伸展する。ただ加速期に前腕が畳まれずインサイドアウトとしてはやや不十分である。この試合におけるパフォーマンスを見て期待ができるのは前脚伸展の力を投球の瞬発力に変換できているラモスである。


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