中田翔オプトアウト

将来的に必ず坂本と岡本で内野コーナーがロックされることが想定される中での3年契約には違和感があったけど、本人オプションによる移籍条項が付いていたならある程度の合点はいく。ウォーカーの獲得然り、当時はDH導入の見込みがあったのかもしれないけど。そもそも22年オフに3年契約を結んだ時点では戦力的に中田のキープはマストだったわけ。これは想像だけど、あの時点で他球団からのオファーがあったんじゃないか。だから3年契約を提示しつつ坂本コンバートの目途が立ち次第、本人自ら出ていくように仕向けたのではないだろうか。

足し算しかできない低級が案の定発狂してるけど、技術と肉体の総和はまだまだレギュラー相当の水準を保ってるし、残り少なくなった現役生活で出場機会を求めるのは当然だからな。そのクラスの選手をベンチウォーマーにしておくなんて脱・飼い殺しの理念に反しているし、編成上も良い影響は少ない。

今年になってからは前傾姿勢でパワーポジションに入ることで、スイングプレーンがアッパー気味になってインローには無類の強さを発揮できるようになった。エルボーアップも高くなってよりトップハンド使えるようになったし、右肩が残ることで投手側へのスウェーも小さくなった。回転半径が小さくなって長くボールを見れるようになったし、股関節のぶつけも強くなった。打者としての振る力は上がったと言えるだろうね。

ただ俗にいう「メジャーの打ち方」は、肉体的な負担が高いとされている。助走や並進に頼らずボールを飛ばしていくわけだから、相応のフィジカルの消耗を伴うのである。結局シーズン中に怪我をして尻すぼみになってしまったし、ただでさえ年齢によって落ちている肉体面との折り合いをどう付けていくかがポイントになっていくだろう。

筆者は、野球選手に対して走攻守の全てにおいて優れていることを求めているのもあって、守備走塁が著しく欠けている今の中田には、トータルベースボールの完成度を高める選手としての資質が備わっていないと考えているのも事実である。他球団でもう一花咲かせて、1人でも多くの虐められっ子の低級を発狂させてくれること願う。

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