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もしNPBに贅沢税を導入したら|読者が記事を書いてみた #1

プロ野球解剖学は毎月、読者の方から記事を募集する「読者枠」を設けています!今回はツイッターやnoteを通して鋭い意見を多々発信しているpastaさんに記事を書いてもらいました!記事は毎月募集しているので、興味のある方はぜひこちらのDMにご連絡ください!

はじめに

みなさんはMLBの贅沢税というシステムはご存知ですか?贅沢税を一言で説明すると「チームの総年俸がある一定額を超えると、追加でお金を支払う」というものです。狙いとしては、

・MLB30球団の戦力均衡
・選手の年俸高騰を防ぐ

などが挙げられます。今回はこの贅沢税をNPBに導入したらどうなるかを考えていきたいと思います。

NPBの現状

NPBでは現状戦力均衡措置という措置はドラフトの2巡目指名が順位順という程度(果たしてこれも下位チームが有利になってるのかどうか…)で、金銭面に関しては全く制限が無いため、完全にお金があればあるだけ有利という状況です。

もちろんお金があるチームの方が有利になるのは当然と言えますし、MLBでもそこは同じですが、「際限なくお金を出し続けて球団が勝ち続ける(ことがあり得る)」という状況は早急に是正すべきだと思います。

まずは実態を確認するために、NPBの年俸に関するデータを見ていきましょう。

巨人ファン127人が選ぶ (5)

1位のソフトバンクと12位の中日では2倍以上の差があり、4位の阪神と12位の中日は5億も差はありません。年俸が高い球団は群を抜いてソフトバンク、そして間を空けて巨人、楽天となります。

上位チームについて見ていきましょう。現在4位に沈んでいるものの、日本シリーズ4連覇中のソフトバンクがダントツ1位となっています。育成力やスカウティング能力の高さも強さの理由ではあると思いますが、大物FA選手を多数獲得したり、主力選手に高年俸を与えることができるその圧倒的な財力もソフトバンクの強さを支えている大きな理由と言えるでしょう。

2位の巨人も現在2連覇中です。クライマックスシリーズが始まった2007年以降で1度だけ4位になりましたが、それ以外のシーズンは全てAクラス入りしてクライマックスシリーズに進出しています。最近はソフトバンクが目立ちますが、巨人も大物選手をFAで獲得したり菅野に8億だったりとその財力を存分に発揮して強いチームを作り、維持しています。

3位の楽天も史上最高額になる田中将大の9億など最近では積極的に補強を行なっている印象です。ソフトバンク一強のパリーグの牙城を崩したのは、間違いなく楽天の必死のチーム強化があったからだと思います。オリックスのように地道にドラフトで選手を集めて現在首位に立っているチームがありますが、やはり短期間で強いチームを作ろうと思ったり、それを維持するとなるとある程度の財力が必要になってきます。

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