NP from DynamiteBrothersSyndicate

新しい切り口や、アイデアのヒントを常に探しているビジネスパーソンに向けて。 デザイン経…

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新しい切り口や、アイデアのヒントを常に探しているビジネスパーソンに向けて。 デザイン経営や、ブランディング、SDGsなど、世の中のトレンドワードを視点を変えて届けるマガジン。 DynamiteBrothersSyndicate https://d-b-s.co.jp/

最近の記事

小難しいパーパスなどは「旅行」に置き換えるとわかりやすくなる件

パーパスに、ミッション、ビジョン、バリュー、さらにコンセプト。ブランディングには、さまざまな小難しい言葉が登場します。 「ミッションやビジョンはなんとなく想像できるけど、パーパスって何?」 「そんな面倒なこと、なんでわざわざ決めなきゃいけないの?」 そう思う人におすすめなのが、「旅行」に置き換える方法です。 これなら、言葉の意味がわからず最初からあきらめてしまったり、曖昧なままブランドづくりを進めたりすることはなくなるでしょう。 パーパス → 旅行の目的人は旅行を計画す

    • 「夏祭り」が人を惹きつける5つの理由

      アフターコロナ最初の夏、日本各地に夏祭りが帰ってきました。夏祭りの帰り道に感じる独特の余韻の正体はなんなのか。今回は日本の夏の風物詩「夏祭り」が、なぜ私たちの心を揺さぶるのか、その理由を紐解いてみます。新規ブランド開発やサービスデザインのヒントになるかもしれません。 1、限定的な季節感 夏祭は、人々が外で楽しむ機会を提供します。夏の夜が醸し出す特別な雰囲気や限定的な季節感は、私たちに楽しさやワクワク感をもたらし、それによって感情が高まります。 2、伝統と文化 夏祭りは

      • ブランドの履歴書、書きましたか? 【新規事業創出の1stステップ】

        新しくブランドを立ち上げる。でも、何から手をつけたらいいかわからない。頭の中にイメージはあるけれど、人にうまく伝えられない。 そんなときには、新しいブランドの履歴書を書いてみましょう。 誰もが一度は書いた経験のある履歴書。 そのフォーマットを使うと、何やら小難しい印象のブランディングも、考えやすくなります。 ブランドの履歴書はこう書く| 氏名 →「ネーミング」 ネーミングはブランドのアイデンティティー。名前ひとつで印象は大きく変わります。仮でよいので「名前はこんな雰囲気

        • 超パーソナライズ時代。対話型AIのインターフェイスデザインを考える。

          対話型AIにより、パーソナライズはさらに加速すると言われています。 反面、消費者の中にはパーソナライズに抵抗感を持っている人も根強く残ります。今回は、そのギャップを埋めるひとつの鍵になる、対話型AIのインターフェイスデザイン「フレンドインターフェース」について考えます。 話したくなる対話型AI、それが超パーソナライズ化への入り口。 対話型AIを頭がよくて、お話上手な人みたいに感じた人も多いのではないでしょうか。検索ではなく質問。そして気がつくと相談したくなります。最初は検

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          Z世代? α世代? ペルソナにリアリティを生む「さよなら世代論」

          Z世代(1990年代半ば~2010年代序盤生まれ)のライフスタイルが多方面で話題ですが、今回はそうした「世代」による分類のメリットやリスクを改めて考察しました。最後に、世代に対する常識や思い込みにとらわれることなく人物像を把握する方法も紹介します。 最近話題の○○世代今、多くのマーケティング関係者がZ世代に注視する中、一部ではすでにポストZ世代に目が向けられています。 それはオーストラリアの世代研究者Mark McCrindleが考案した、α(アルファ)世代(2010~20

          Z世代? α世代? ペルソナにリアリティを生む「さよなら世代論」

          キャラクターブランディング

           今年はディズニーランド40周年。私が高校生の時に初めて行った記憶が蘇る。キャプテンEOのリアリティーある3D映像で、鳥のようなものが飛んでこちらへ向かってくるのを見て隣のお婆さんが手を出してのせようとしていたり、人気なのは混んでいたので比較的空いているチキルームやトムソーヤだったかの設定のエリアにある、丘みたいな場所でほぼ昼寝をしていたりしていました。混雑が苦手なのもありますが、それはそれで私なりに夢の国を体感出来ました。 キャラクターは社会を魅了し、大きなビジネスになる

          キャラクターブランディング

          人気の生ドーナツも、全米で大流行のスポーツも、話題の体験価値は「半歩先」

          モノからコトへと顧客ニーズが変わっているのが昨今の潮流です。コトとは、つまり体験価値。そこで、今回はライフスタイルに浸透する新しい体験価値をつくる上で、筆者が大事にしている視点についてご紹介します。マジックワードは"半歩先"。 非日常の体験価値は3歩先、日常の体験価値は半歩先。日常をなんとなく、退屈に過ごしたくない多くの人は、常に新しい体験価値を求めています。体験価値とは、ある商品やサービスの機能や性能だけではなく、感情的な体験や幸福感を言います。 筆者は体験価値を大きく2

          人気の生ドーナツも、全米で大流行のスポーツも、話題の体験価値は「半歩先」

          カフェメニューのサイズ表記で考えるUI・UX

          Webサイトやアプリの開発で重要なUI・UX。じつはデジタルだけでなく、アナログにも存在することをご存じですか? 今回は日常のさまざまなモノやコトのUI・UXを考えます。 カフェのサイズ表記はまぎらわしいとあるカフェでの出来事です。レジには行列ができていて、先頭からこんなやり取りが聞こえてきました。 客 「ロイヤルミルクティーのLをください」 店員 「Mサイズですね?」 客 「エル!です」 店員 「一番大きいサイズですね?」 何気ない会話ですが、注文を待つ私はふと疑問に

          カフェメニューのサイズ表記で考えるUI・UX

          バー青山

           デイミアン・チャゼル作品が好きでバビロンをみに行ってきました。20年代黄金期ハリウッドの狂乱と時代の移り変わりを描いた作品。映画を観て、私がまだ20代でデザイン事務所に勤務していたころを思い出しました。  どんな業界にも時代の移り変わりや世代交代があります。当時の私は、仕事を超えてデザインそのものにのめり込んでいました。事務所でのデザイン業務も新しいことへの追求や、自分にしか出来ない表現をしようと奮闘していたし、同僚との会話も最近どんなデザインが良いだの、新しい雑誌の話しな

          「○○っぽい」を構成するデザイン要素

          Dynamite Brothers Syndicateのデザイナー、本名(ホンナ)です。 前回の記事↓ 、予想以上に多くの方に読んでいただけて嬉しいです。 今回も見ていただいている方にとってプラスになるよう、 「デザイナーがお届けする“新しい視点のきっかけ”となる記事」であれば幸いです。 今回は、「○○っぽさ」ってどういう要素で構成されているのか?をまとめてみました。 深堀りするともっともっと色々な要素が広く&深くあるんですが、 これを参考に選択してみるとデザイナーでない

          「○○っぽい」を構成するデザイン要素

          2023年、コトからカルチャーへ

           新年最初に観た映画はTHE FIRST SLAMDUNK。年齢的に漫画やアニメも好きだったけれど、時間が経っていてるので記憶も曖昧になっていました。だからというのもあり、鮮度を持ってとても楽しめました。熱狂的なファンはそれらの違いに原作者リスペクトと、だからこその原作100%感というところを賛美している声も聞こえます。作者が表現者として、何をプライオリティーにしているのかが潔く構成されていたので、私もそれにも共感しました。映画、アニメ、漫画と表現方法の違いもあるし、それぞれ

          2023年、コトからカルチャーへ

          タイパの次にくる基準「○○パフォーマンス」とは?

          タイパという言葉が注目を集めてしばらく経ちますが、あらゆるサイクルが早いこの時代、Z世代に限らず全世代、さらにビジネスパーソンの意識下にはもう次の新たな価値観や判断基準が芽生えているかもしれません。 そこで、タイムパフォーマンスの次にくる「○○パフォーマンス」を推察。それらを導き出すために用いた思考法も併せてご紹介します。 「スペースパフォーマンス」 空間対効果タイム(時間)とくれば、次に考えられるのはスペース(空間)。空間を所有することに対する効果や満足度が、スペースパフ

          タイパの次にくる基準「○○パフォーマンス」とは?

          デザインリニューアル成功例をデザイナーが分析してみる

          Dynamite Brothers Syndicateのデザイナー、本名(ホンナ)です。 日々デザイン業務に励んでいるわたしですが、 受けた案件に対して頭を動かさずにただ作業をしてしまうと、 いくらビジュアル的にかっこよくても どこか響かないデザインになってしまうと感じることがあります。 そういう時は、クライアントが「こういうデザインが良い」と 希望されたことをそのまま鵜呑みにはせずに、なぜそうしたいのか、 どうしたらKPIをデザインによって達成できるかを考えます。 今回

          デザインリニューアル成功例をデザイナーが分析してみる

          デザイン体操

           久しぶりに阿部雅世さんからご連絡を頂いた。阿部さんはベルリン在住でベルリン芸術大学やエストニア芸術大学などの教授を歴任され、現在はリモートで金沢美術工芸大学の客員教授として、スロベニアの大学とのジョイントワークショップなどの交流プログラムを推進されている。 阿部雅世さんとの出会い  最初にお会いしたのは20年以上前のミラノサローネで、アーティスト兼デザイナーとして参加されていた阿部さんのブースだったと記憶している。その日の夜は、阿部さんのご自宅の手巻き寿司パーティーに招

          【長く愛されるブランドづくり】ティファニーのテーブルマナーが古びない理由。

          ティファ二ーのテーブルマナーブックを知っていますか? 筆者がブランディングワークで迷走した際に、立ち返る本の一つです。 今から53年前の1869年に発行されたマナーブックが、なぜ色あせることなく読まれ続けているのか?そこには現代のブランディングにおいても参考になる3つの視点がありました。 ティファニーとはどのようなブランドなのか?ティファニー(TIFFANY&Co.)は、カルティエ、ブルガリ、ハリーウィンストン、ヴァンクリーフ&アーペルと並ぶ世界5大ジュエラーブランドの一つ

          【長く愛されるブランドづくり】ティファニーのテーブルマナーが古びない理由。

          おもわず表紙買いしてしまう装丁の素敵な本

          Dynamite Brothers Syndicateのデザイナー、本名(ホンナ)です。 本屋さんに行くことは、私にとっては宝物発掘のイベントで、 目的はなく、「なにか素敵な本と出会えないかな」とワクワクしながら行く場所だったりします。 今回は、装丁デザインに一目惚れした本達をご紹介しようと思います。 表紙は、 ・目を引くデザインであるか? ・中身のコンテンツが想起できるか? ・そのコンテンツへの期待感を高められるか?興味を湧かせられるか? の3点をとくに意識し、手にとって

          おもわず表紙買いしてしまう装丁の素敵な本