国立アレルギー感染症研究所前所長で大統領首席医療顧問を務めたファウチ氏に旭日重光章が贈られる

旭日大綬章に岡田イオン名誉会長=小綬章に風間杜夫さん―春の叙勲

2023-04-29 05:14政治

 政府は29日付で、春の叙勲受章者4009人を発表した。流通大手イオン名誉会長相談役で前身のジャスコ元社長の岡田卓也氏(97)が旭日大綬章に決定。旭日小綬章に俳優の風間杜夫(本名住田知仁)さん(74)が選出された。発令は同日付。
 旭日大綬章には、前最高裁判事の池上政幸氏(71)と木沢克之氏(71)、古賀信行元野村証券社長(72)、広瀬道明元東京ガス社長(72)も決定。瑞宝大綬章には、岩崎茂元統合幕僚長(70)、奥島孝康元早稲田大総長(84)が選ばれた。
 学術研究の分野では、物理学者の安藤恒也東京工業大名誉教授(77)が瑞宝重光章、産業振興分野では、中本晃元島津製作所社長(77)に旭日重光章が贈られる。
 受章者の内訳は、大綬章7人、重光章39人、中綬章333人、小綬章828人、双光章1523人、単光章1279人。女性の受章者は417人(10.4%)だった。 
 外国人叙勲は50の国と地域から103人が選ばれた。元カナダ首相のジャン・クレティエン氏(89)に旭日大綬章が決まったほか、米政府の新型コロナウイルス対策を主導した国立アレルギー感染症研究所前所長で大統領首席医療顧問を務めたファウチ氏(82)に旭日重光章が贈られる。
 受章者には、天皇陛下が5月9日から順次、面会される。大綬章と重光章以外の受章者の面会は2019年秋が最後で、コロナ感染拡大の影響で見送られていた。
[時事通信社]

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