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【抜粋】過去完了形の願いで病気が治る by 正木和三


『精神エネルギー』~ Spiritual Energy ~より





第一章 二十世紀の奇跡



◎ 過去完了形の願いで病気が治る




 昭和六十年四月、奈良に住むという老夫婦とその息子の嫁が私の所へやってきた。

 『私の主人が三十五歳で脳溢血で倒れ、入院中ですが、一ヵ月以上たった今日も意識不明です。

 病院では植物人間となるでしょうとのことですが、子供もまだ小さくて困っています。

 何とかならないでしょうか?』

 
フーチパターンで測ってみると、目先の欲望を捨て、過去完了形で願えば四日目に意識が戻ると知らせてきた。

 四日で治ると伝えれば、目前の欲望のために力が伝わらないから、両親とお嫁さんには、

 『その人は一生植物人間です。

 もう治る希望はありませんからあきらめて、

 「私の主人が(私の息子が)すこやかな状態に戻りました。

 ありがとうございました」

 と願いなさい』

 と教えておいた。

 そして、その同伴者である老夫婦には、お嫁さんには絶対に伝えないようにしておきなさいと言って、四日目の朝に意識が戻ることを告げておいた。

 それから一週間後、息子さんが四日目の朝に意識が戻り、現在リハビリテーション中であるとの知らせが私のもとに届いた。

 人間は目前の欲望を捨て、過去完了形で願うこと(earthbound注釈 〜しました、と観想すること)によって、超常的な大きなエネルギーを発生させることができることを確かめることができた。




精神エネルギー
初版発行:一九八七年六月二五日
重版発行:一九九三年
著者:政木和三

以上