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倫理学の3分類(1)
アリストテレスの倫理学についてお話したいと思いますが、その前に少し回り道をします。
倫理学そのものについての説明です。倫理学は3つに分類することができます。
1.徳倫理学
2.義務論
3.功利主義
アリストテレスの倫理学は、徳倫理学に相当します。徳倫理学とは、いかによい行為をするべきかではなく、いかに善い人間になるべきか、徳のある人になるかに焦点を当てる倫理学です。行為よりも人間を見るわけです。
先日、マッキンタイアの『美徳なき時代』を取り上げた記事をアップしました。マッキンタイアはこの徳倫理学をとても積極的なものとして取り上げていて、戦争や環境問題、そして道徳の喪失など近代文明の失敗を克服するためにはアリストテレスの徳倫理学と目的論的世界観が必要だとしています。
残る、義務論と功利主義については次回取り上げます。どうぞお楽しみに。
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