7月18日
久しぶりに眠れないので日記を書く。外が明るくなってきた。参った。
今日(というかきのう)はTHE NOVEMBERSツアーファイナル、スタジオコースト。とてもとても満たされる時間だった。わたしはドラムの吉木さんとNIGHT PONDOというコレクティブを一緒にやるまで、バンドの名前はもちろん知っていたけれどちゃんとその音楽を聴いたことがなく、だけど去年だったか、THE NOVEMBERSがどこかの洞窟のような場所で収録した配信ライブの映像を観させてもらって、すごいバンドだ、と思ったのだった。そうして同じことを更なる確信とともにきのうも思ったのだった。
最近は行ってもリキッドやイーストだったから、コーストのような大きな場所で音楽を聴くのはすごく久しぶりだった。ボーカルの音作りがなんだかとても不思議に感じた。何がそうさせたのかと考えるけれど、言葉にするのは難しい。この頃ライブに行くと照明をとても気にして見てしまうのだけど、こうやって使うとこうなるのだなぁなるほどなぁと思いながら観た。チームというのは本当にすごい。
一階のフロアはキャパの何%だったのかわからないけれど、いっぱいで、しかもなんかみんなそれぞれ楽しんでる感じが見て取れてそれもまた良かった(みんなが同じように同じタイミングで同じ方向に手を上げて動かしているようなライブはとたも苦手、何度かみたことがある)。二階の関係者席は少し余裕があり、わたしの隣は空いていたのだけど、始まってから少しして遅れて小柄なひとが入ってきたと思ったらアチコさんだった。あとから聞いたら受付で「ノゾミさんの隣の席です」と言われたらしい。吉木さんの気遣いったら。
ひとりだったら終演後の挨拶は遠慮してすぐに帰ろうと思っていたけど、アチコさんも一緒だったから、吉木さんと、それから初めて小林さんにも挨拶をしてから帰った。小林さんはとても柔和な雰囲気の謙虚な方だった。「もっと歌うひとにならないとダメだなと思った」と言うのでとてもびっくりしてしまった。ステージでは大きく見えたけれど実際は割と小柄な方で、そのことにも驚いた。フロントマンの魔法。吉木さんはやり切った感に何だかふわふわしていて可愛かった。
BOYのトミーくんも来ていて、アチコさんが紹介してくれて初めましての挨拶をして、3人で一緒に帰った。池上のあれこれで名前はよく聞いてます、と言われた。歩きながらアチコさんが「毎日トミーのこと考えてるよ」と言って、トミーくんが「え、それ恋ですよ」と言って、わたしが「わたしは毎日アチコさんのこと考えてますよ」と言って、トミーくんが「それ恋ですよ」と言った。夜道は風が吹いていて気持ちよかった。全部丸ごと良い夜だった。歌を歌いたいと思った。
帰ってからは少し集中して仕事。ここのところしばらくずっとのんびりしていたけれど、それもいよいよ終わりの兆し。やることがもりもり出てきた。スイッチを入れて行くぞ、という気持ち。
きのう(というかおととい)はミュージシャン&ギターテックの友人カップル宅にお邪魔してエフェクターを色々見せて貰ってきた。少し飲みながら3人でいろんな音を出して、これがどうとかあれがどうとか言って、とても楽しい時間だった。生まれて初めてペダルボードを組んでもらうことになった。嬉しい嬉しい嬉しい。ギターも少しメンテしてもらったらびっくりするほど弾きやすくなった。お願いするエフェクターとその周りのあれこれを決めて、よし、となったあと少し外でご飯を食べて、ゆっくり話もして帰路。
こうして書くとなんだかとても充実した2日間。だけど実際充実していたのだ。
明日からもあれこれが続く予定だから、やっぱりここからはまたしばらく忙しいのだわ。生きる。生き切る。やる気出てきた。
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