8月17日

おはよう。ようやくまともに眠れたきのう。良かった。やっぱり寝れないとその日は使い物にならないので。良かった。

朝起きてからなんとなく、去年島でお世話になったひとのことを思い出していた。そのひとはみんなに慕われていて一目置かれているようなひとでわたしも散々お世話になったけど、でもあのときわたしは本当はあぁ言われて嫌だったし、あの態度を理不尽に感じていたよなぁとか、なんかそんなことをふと思ったのだった。たぶんあのときは、自分は外から来たよそ者で、島でのマナーに合わせようフィットしようという意識が強過ぎて自分の感覚を無意識に殺していたのだろうということを、一年ほど経ってみて振り返ると思う。大きく見れば感覚ほど当てにならないものはないけれど、でも自分自身にとって自分の感覚ほど正しいものはないとも思う。

起きてソファーにだらしなく座って白湯を飲んでいたら手がぐらっとして熱湯をお腹の上にこぼした今朝。そういう小さなことでつまらない気持ちになったりする自分の器の小ささが面白いなと思う。火傷しなくて良かった。でも一応保冷剤を当てた。おへその横らへん。間抜け。

年末に結婚した友達と今週久しぶりに会うことになったので、遅ればせの結婚祝いに小さな陶器の花瓶を買った。とてもとてもかわいい(本当は自分が欲しい)。プレゼントを選ぶのはいつも楽しい。絶対に喜んでもらえるものを選ぼうというわたしの情熱。イギリスの作家さんの作品で、一点一点手作りで作られている。ベースはシンプルなグレージュっぽい色で、そこに淡い緑とピンク、そして白と黒で丸や四角の模様が描かれている。置く角度によって見え方や雰囲気が変わるのもいい。久しぶりに会うの楽しみだな。丸ごとの本音を遠慮なく話せる数少ない貴重な存在。

今月と来月をかけて少しずつ会いたいひとに会いに行こう。ひとに連絡をするという行為がわたしにはあまり気楽にできないのだけど、でもそれでも連絡をしよう。

きのうの夜ベッドで読んだ本の「私の周りには音の不在ではなく、不在の音があった」という一節をなんどもなんども頭の中で繰り返している。

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