5月27日

誰もいないホテルのロビーでひとりチューハイを飲んでいる。蛍光灯がちょっと明るすぎる。

姉と母とゆっくりお風呂に入り、みんな先に寝てしまったけど少しひと息つきたくて、ホテルの浴衣姿のまますぐ隣のコンビニに行ってきた。

小さなガラス窓から覗いている祖母の顔は、たくさんの花に囲まれてお姫さまみたいだと思った。とても可愛くて素敵だった。わたしは祖母の人生のことをあまり、というかほとんど知らないけれど、なんかあの顔を見れたことで十分なような気もした。

祖母は戦時中、満州に数年行っていたらしい。丸坊主に男性服姿で逃げ帰ってきたのだと、祖母の妹たちに今日はじめて聞いた。

はるか遠い昔のように思えるけれど、確かにその時代を彼女たちは生きたのだな

WeNeedCultureを見てくれた懐かしい友達からメッセージが来ていた。みんなそれぞれに日々を生きていて、交わることもあればただ通り過ぎるだけのこともあって。だからやっぱり出会えているというのは改めてとても数奇なことだな、なんて思うのは祖母が亡くなり少しセンチメンタルになっているからか。

第二次補正予算の具体的な中身が気になっている。どこまで何が出来るのか。やれる限りやるしかない。明日家に帰ったら早く曲の続きをやりたい。

明日は朝一から火葬場に行くのらしい。目の前に眠る祖母を以てしても死というのはなぜかずっと非現実的なもののように思えるのだった。叔母さん(父の姉、祖母の娘)がようやく今日になってはじめて涙が出たと言っていて、そのことを良かったなと思った。わたしも今日は少しだけ泣いた。

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