3月10日
今日は昼間あたたかかったので薄着で出かけてしまい、帰りはこれでもかというくらい風に吹き付けられてほとんど走るようにして帰宅。この間作った野菜スープがまだ冷蔵庫に残っていたけれど(けっこうたくさん、スープはいつも具材をあれもこれもと欲張ってしまうのですごくたくさん出来てしまう)今日はお味噌汁!と小走りしながら心に決めていた。冷蔵庫に残っていたありったけの野菜(大根、にんじん、小松菜、生姜)とお豆腐。それからきゅうりとセロリの梅和えと、もやしのナムル。居酒屋みたいだなと思いながら簡単にごはん。野菜やさい野菜。よく考えれば家でこうして夜ごはんをゆっくり食べるのも随分久しぶりなのだった。いまのお店の仕事は気に入っているけれど、帰りが遅いので夜ごはんを家で食べられないのが難点。時間と余裕があるときは、なるべくこうしてゆっくりごはんを食べよう。
ごはんを食べている間にじゃがいもをゆでて、明日から用に久しぶりにポテトサラダを作れば自己最高記録の美味しさで思わず「んんっ」と声が出た。なにが良かったのか。ゆで加減か、味付けか。たかがポテトサラダ、されどポテトサラダ。焼き菓子を焼いていてもいつも思うけれど、何にしても料理は本当に奥深い。今日のはシンプルにじゃがいもときゅうりだけで作った。わたしはもう随分市販のマヨネーズというものを買っていなくて、いつも豆乳マヨネーズを必要なときに必要なだけ作るのであるが(豆乳と油とお酢と塩をブレンダーでばーっとやるだけ)、乳化がときどき全然うまくいかずシャバシャバのただのドレッシングみたいになってしまうことがあり、でも今日はみるみるうちに固まってふわっふわのマヨネーズが出来、それだけでもだいぶガッツポーズ級の出来事なのだった。
キッチンは本当にいいな。最近はオーブンに夢中で食事そっちのけだったけれど、こういうのも本来とても好きなのだった。思い出した。
きのうびーびー泣いたせいか今日は割とすっきりとしており、わたしにしては一日安定した心で過ごせたように思う。あれくらいのことで気が済むのなら安いものだなという気もする。またルルドに行って屋上に登ろう。もう少しあたたかくなったらビールでも買って行って夜景を見ながら勝手にひとりで飲もう。保留していた悲しみは一回外に出たから、ひとまずいまは体の中にはない、ような気がする。だけど保留は保留だからもう一度、もしくはもう何度か、何度も、悲しまなくちゃいけないときが遠くないうちにきっと来るだろうと思う。でもそのときが来たらまたちゃんと悲しめばいい。悲しみは誤魔化さないことがいちばん大事。
原稿を直して直して直して、じゃぁこれで、といってページを組みながら写真を眺めていれば書くべきことは全然まったく別にあるような気がしてきた今朝。だけど今回の原稿は心の奥の方でなにかちょっと引っかかっていたような感じがずっとあったから、あぁそうか、そうよね、という気持ち。このあとやってみる。書けるか。書けるような気がする。たぶん。なんとなく。
きのうの日記を見て、心配してくれたひともたぶんいるかな、と思ったりしています。申し訳ないような恥ずかしいような気持ち、でもちょっとくらい心配かけたっていいよね。もう少し、ひとに甘えたり本当はきっとしたいし、たぶんした方がいいのかな、とか。気にかけてくれてありがとうございます。今日は割りあい元気に過ごせました。あと2週間もすればわたしは島に帰れるのだし。またリフレッシュして充電して、そしてきっと少し日焼けなどして、帰ってくるのだろうと思います。車の運転が久しぶり過ぎてとてもとても不安。
明日は3月11日。
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