10月11日

3日間まともに眠れていなかったので、おとといはお店に立ちながらだんだんと具合が悪くなってきて、寝かせない拷問というのがそういえば存在するのだよなぁということを考えながらふらふらと電車を乗り継ぎいますぐ家に帰りたいと思いながらだけど冷蔵庫が空っぽだから最低限朝のフルーツだけは買って帰らねばと駅前のスーパーに寄れば結局野菜やらあれこれを買い、なぜか最近めっきり買わなくなったアイスクリームの棚に吸い寄せられハーゲンダッツを二種選んで帰宅した。家に帰るなりソファーに沈み込み、ほとんど茫然自失、ハーゲンダッツではなくなぜかヨーグルトを少し食べてからずるずると体を引きずるようにしてベッドに入った。これで眠れなかったらまじで地獄、と思ったけれど、眠れた。10時間寝て、目が覚めてからさらに二度寝をして合計12時間眠った。喜びが大きかった。

きのうは参加したい会があり、いつも第二日曜日の午後なのでそのつもりで空けておいたのに今回に限ってなぜか午前中の開催が少し前になってアナウンスされ、たぶん無理だろうけど可能性はゼロではない、と思っていたがやっぱり無理だった。仕方がない。午後になり少し仕事をしたけれど、どうしてもうまくいかない箇所があり、しかし原因がわからずイライラしつつも格闘したけれど結局だめだった。どうしようかと考えているけれど今のところ解決策は見えていない。困った。

夜は家族と食事の約束があり自由が丘まで。わたしが主役だからお店の選択権はわたしにあり、ヴィーガンのコースを出してくれるお店を見つけてそこにした。ちなみに予約も主役自らがする。弟が最近できた恋人を連れてきた。とてもしっかりした感じの良い可愛らしい子だった。わたし好みの白と緑のブーケを買ってきてくれた。アプリで知り合ったと言っていた。お料理はとても美味しかった。コースは二種類あり、予約のときにどちらにするかとても迷ったのだけど、品数の少ないコースにする代わりに、デザートを盛り合わせに変更してもらった。大正解だった。前菜盛り合わせ、10種類くらいのあれこれ、よもぎのケークサレがとても美味しかった、野菜と豆がたっぷりのミネストローネ、メインはパエリアかラザニアのセレクト、わたしはラザニア、そしてデザート、米粉と葛のクレームブリュレ、米粉のキャロットケーキ、ナッツタルト、カシスのジェラートを乗せたガトーチョコラ、パッションフルーツのソースがかかった季節の果物。あぁ書いているだけで幸せ。普段だったらおおよそ一ヶ月かかっても食べないであろう種類の野菜を一晩で食べた。父がやたらといいお店だ、素晴らしい素晴らしい、と言って喜んでおり、よかった。来月は母の誕生日だから、どこに行こうかと話した。ワインをすいすい飲んでしまい、ちょっと酔っ払って帰宅。きのうも家についてすぐにベッドに入って、どうかなと思ったけれど、朝まで一度も起きることなくぐっすり眠れた。

今日は朝から配信番組の収録。また司会。相変わらず上手くできないが、まぁこんなもんかな、と思えるようにはなってきた。自分にあまり多くを求めないようにしたらもう少し自分自身の風通しがよくなるのかもしれない。向上心は持ち続けたいけれど、あまり考えなくてもいいのかなという気もする。ごまかさないこと、くらい。

この間千葉にカメラを持って行って、ちょうどフィルムを撮り切ってよかったよかったと思って現像に出そうと思えば、なんとフィルムがうまく入れられていなくて一枚も撮れていなかった。「がーん」と呟いて、まあでも大事なものは全部ちーちゃんが撮ってくれたし、わたしはやっつけみたいにぱしゃぱしゃ撮った気になっていただけだし、まあいいかと思い直した。

ずっと自分は34歳だと思っていたけど、違った。まだ33だった。そして今日34になった。別になんの感慨もないけれど、どうかな。うん、まあ特にないね、なにも。ただ続いていくこの日々を続けていくだけ。そしてそれが少しでも、というか、ほんの少しだけ、よくなるように、引き続き努める、気が向いたときに、できるときに。それくらい。

今日はこれから普通にお店の仕事だけど、誕生日だからお店近くのちょっといいケーキ屋さんに行って自分のためにケーキを選ぶのもいいなと思っているけれど、でもきのう散々食べたし、そしていまくだんのハーゲンダッツを食べているところだし、当たり前にさらっとなにもなく一日を過ごすのもいいなという気もする。いま千葉の撮影のデータが送られてきたのをダウンロードしているところ、時間がかかっているけど、それが終わったら家を出て、もし時間があったらケーキ屋さんに寄ろう。

お誕生日おめでとうわたし。生きているだけでえらいよあなたは。