5月29日

久しぶりにお風呂で少し本を読んだ。何冊かを並行して読むのが常だがその数がいま6か7くらいにまで膨らんでしまっていて、ちょっと散漫な感じ。3冊くらいがちょうど良いのでそれ以上には増やさないようにしているのだけど、しばらく読書に身が入らない日々が続いていたので手当たり次第手を出してしまった結果。うむ。まぁ気長に読もう。

今日は一日録音。ほぼほぼ完成。うまくいけば明日で仕上がりそう。全部で8曲くらい作る予定。まずは順調な滑り出し。あとはミックスを詰めるだけだけど、このあと少しが大変なのだった。

最近は「やっぱり餅は餅屋だよな」ということをひしひしと感じてるので本音を言えばミックスは誰かに頼みたいけど、予算の都合上そうもいかず。ミックス作業自体は楽しいのだけど、労力も時間もかなりかかるし、自分の技術や知識そして持ち合わせている機材等を考えると自分でやることがベストな選択だとは思えないのだった。しかしそんなことを言っていても仕方がない。

ギターをメインにした小曲。初夏っぽいさわやかな曲になった。わたしは別にギターは下手くそだしギターのインストの曲なんて書いたこともないし、だけどそこに声を入れて重ねていくとちゃんと自分の曲として姿を成していくので。声があってよかったなあと思う。反面、いつまでも声ばかりに頼っていたらだめだよなぁとも思う。

この間の司会にしてもそうだけど、「自分がやることの意味」を最近はよく考える。今回の制作の仕事も、BGMに適した音楽を作るということで言えばそれに長けたひとなんていくらでもいるし、CMの曲を歌うにしたってわたしより上手に短時間で録れてしまうひとなんていくらでもいるだろう。自分の持っている数少ないカードをいかにして使ってNozomi Nobodyとしての色を残し、その上で相手の信頼に応えるか。

できることを増やしたいなと思うけど、そのためにはできないことをやってみる、そしてそれを続けるしかないよな。

なんにしてもとても楽しい仕事。嬉しい。ラフミックスを送ったらとても気に入ってくれたようで、すぐに返事が返ってきた。よかった。

昼間録音をしていたら外がすごくうるさくてヘリコプターでも飛んでいるのかと思えばどうやらブルーインパルスに違いなく、ただただ迷惑だった。あんなもの誰が喜ぶのだろう。つくづく品もセンスもない。

夜は姉がオーブンで野菜のグリルを作っていたので、わたしもすかさず卵や野菜をばばばっと混ぜてキッシュを同じオーブンに突っ込み、夜ご飯。にんじんのラペもたくさん作った。クミン味。くるみとレーズンも入れた。あれはずっと食べ続けられる。

お通夜とお葬式と車の移動とで2日間ひたすらに食べ続けていたので今日からまた調整しなくては。

緊急事態宣言が解除されて、世の中はどうなっていくのだろう。制作がはじまると正直ほかのことはかなり二の次になってしまうのでニュースやSNSに費やす時間が減りそう。だけどこの数ヶ月でちょっと疲れてきているし、ちょうどいいのかもしれない。とは言え、いろんなことが起きてるからやっぱり見続けなくてはいけないとも思う。

SaveOurLifeの会見で困窮者支援をしている奥田さんが、これを機に新しい社会を創造できないか、ということを仰っていた。どんな日常になるのだろう。変わっていきたいし、変えていきたい。