1月17日

ついに我が家にオーブンが来た。電子レンジはもう自分の生活には要らないと思っているので持ちたくなく、だけどいまどきオーブンといえばオーブンレンジがほとんどで、シンプルな電気オーブンの選択肢というのはすごく限られていた。さらにそこに自分の思う条件あれこれを照らし合わせるとなかなかこれだ、と思えるものがなく、去年から迷いに迷って結局えいっとデロンギに決めた。コンベクションオーブンというもの初めて使うのでどんなもんか。

おととい注文してきのうの午前中に届き、とりあえず開けて、冷蔵庫の上に置いて、空焚きをして、鉄板など洗うものを洗ってから仕事に行き、今朝初稼働。なにが食べたいかなーとあれこれ迷った末キャロブのスコーンを焼いた。オートミール、クルミ、レーズン。今日はよる友達の家に少し寄るのでお土産用にバナナブレッドも焼いた。いきなり2周。楽しい。だけどちょっとやっぱり感覚を忘れているのか思ったほど上手くいかなかった。コンベクションと普通のオーブンだとやっぱり焼け方の性質が違うらしいのであるいはそのせいもあるのかもしれない。リハビリしつつ、日々ちょっとずつ色々試してみる。これから毎日これが出来るのかと思うととてもときめく。

おととい島の友達から電話が来た。少し前に贈った荷物が届いたらしい。でもやっぱり手紙より先に荷物が届いてしまったらしく、でもやっぱりちゃんとわたしだとわかってくれて電話をくれた。電話が苦手なので心を許している相手とでさえちょっとどぎまぎしてしまうのだけど、でもやっぱり声が聴けて嬉しかった。本当に優しい声で優しい喋り方をするひとだなぁと思って、胸がちょっときゅっとするのだった。状況が許せば春に島に帰りたいなと思っている。

そうしてきのう家に帰れば、島の妹からzineが届いていた。初期衝動の塊のような作品で、夜な夜なページをめくりながら涙が出そうだった。どうか彼女の中にあるその熱がこれから先ずっと失われることのなく何かしらの形で続いていくことを願っている。会いたいなと思う。

さよこさんからも寒中見舞いが届いていた。さよこさんは「つくる友達がいて嬉しいし生きる力になっている」と言ってくれた。「つくる友達」、わたしもその存在にいつも救われているなぁと思う。そしてわたしも誰かの「つくる友達」であり続けたい。

さて。NIGHT PONDOの1stシングルがいよいよ来週末リリースされます。ばったばたのばたで、きのうも一昨日も急遽オンライン会議が開かれるなど。でも信頼できる人がいてくれて有り難いし心強い。それぞれの役割を尊重しながらわたしも自分の役割を、と思う。『Ghost Town』という曲。わたしが書いて、シモリョーさんがアレンジをしてくれて、みんなで録った。詳しくは追ってまたゆっくり書きたい。デジタルに加えて、気鋭の美術家・今津景さんによるアートワークのポスターが付く限定版もあります。早く聴いてもらいたいな!やっぱりリリースは何より心湧き立つ。

週明けには久しぶりにun / baredの撮影やSaveOurVoiceの取材もある。あれこれがクレッシェンドして膨らみながら連なっている。わたしの自分の内側をぐーっと拡げながらひとまずは今月を生きる。


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