12月6日
最近はめっきり体力がなくすぐに疲れる。なにをしているわけでもないのに。ただ生きて存在しているだけで徒労感が積もっていくよう。アチコさんがいっときよく「心の体力をつけたい」と言っていた。よくわかる。
きのうはCIRCUSが8周年のお祝いだったので少しだけ顔を出し、近くのイベントに会いたいひとがいたのでもう一件寄ってから帰った。ライブハウスにひとがわらわらいるようなのも本当に久しぶりでなんだか懐かしさを感じるほどだった。内容を何も知らずに行ったけれど、初めて聴く名前のバンドの男の子の弾き語りのライブがあり、それがすごく良くて、日本でいまこんな音楽をやっているひとがいるのかとひどく感激し、集中してライブを観た。
心の体力のなさゆえに、不特定多数のいる場をひとりで二軒もはしごするのはちょっとしんどいかもしれない気がして直前になって友達をひとり誘ったけれど都合がつかず、これはやっぱり今日はまっすぐ帰ろうと思い電車に乗ったのだけど下北を通過する際にふっと体がドアの方に向かったのだった。でも行って良かったなと思う。いろいろ少し思い出したようなまた少し新しく知ったような、気持ち。ひとに会うのってエネルギーが要るけどひとに会うとやっぱり元気をもえるので。たまには外に出ないとなと思う。ライブをしていた男の子のバンドのアルバムを聴きながら家に帰るとともまつのスマホケースとさよこさんの来年のカレンダーが届いていた。
あれこれ糸目をつけずに買い物をしていた、つもりはないのだけど結果そのようなことになっており、カードの請求額がまぁまぁだった。仕事をしなくちゃ。お金のことを考えるのはいつも憂鬱。なにかの小説かあるいは映画だったか、ひどく貧しい姉妹の姉が「わたしはもっとちゃんと大丈夫になりたい」というシーンがあり、それ以外はなにも思い出せないのにそこだけがここ数日頭の中をループしている。大丈夫になれる日なんて来るのだろうか。正直来る気がしないというか普通に来ないと思う。ので、大丈夫じゃないままでもどうにか生きていく術を学び身につけるしかないね、という気持ち。ずいぶん前に読みはじめた植本一子さんの『かなわない』を隙間すきまに少しずつ読んでいて、ようやく半分ちょっと。かなわないってすごくいいタイトルだなと思う。
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