7月21日

髪を切った。この間切ったばかりだけど、なんかしっくり来ない、というか正直全然気に入っておらず鏡を見るのが日に日に憂鬱になってしまったので別の美容師さんのところに行った。久しぶりの表参道(だけど特に寄りたいところもなく、駅と美容室の往復だけ)。さらに短くなりだいぶすっきり。鏡の中の自分を見て懐かしいなぁという気持ち。短かったころにいつも切ってもらっていたひとのところに行ったので、こういう髪型のときあったなぁそういえば、と思う。前回切ったときに中途半端に前髪を作ってしまったことをとても後悔している。つけてもらったヘアミルクの香りが慣れなくてなんだか落ち着かない。

お店に寄って少しだけ仕事をして、ちょっと買い物をして帰宅。夕方前、空がとてもとても綺麗だったのでゆっくり橋を渡りながら眺めていたら川に上裸と思われる肌色の人影、たぶん5つ。水着の男の子たち(遠くてよくは見えないが間違えなく若いだろう)がじゃばじゃばと水に入っていた。多摩川って泳げるのか、ととても驚いた。まぁ川である以上泳げるには泳げるに決まっているのだけど。若いっていいな。

今日はようやっと断食のつもりだったのだけど、いろいろが重なってお店に着くころにはいらいらがほとんど頂点に達しており、どうしようもなくなり食べることで誤魔化した。こういうとき投げやりに食べることに逃げる癖を本当にやめたいが、他にどうしたらいいのかわからない。深呼吸、とかだろうか。わからない。朝からなにも食べていなかった胃袋にクッキー一袋を突っ込んでお腹が痛くなった。

ひとと関われば関わるほどいらいらしてしまう。こういうとき人間向いてないなぁと思う。それをせずには生きていかれないわけだけれど、でもやっぱり仕事ということで言えば極力ひとりで完結させられるもしくは自分が主体として動ける環境を作っていくことがわたしには合っているのだろうという気持ちがだんだんと強固になりつつある。クリエイティブ作業はそれが仕事であれなんであれ、いろんなひととなるべく関わりたいといまは思うけれど。この間なにかで、仕事の対価は人間関係でのストレスに耐えることへの対価だと書かれていた。なんて悲しい考え方だろうと思うが、本当にそうなのかもしれないと今日は少し思った。わたしみたいな人間と一緒に仕事をしようと思ってくれるひとたちの存在にはとても感謝しているので、もちろん誠心誠意自分の役割は全うするけれど。それはそれ。これはこれ。

おととい、吉木さんとしもりょーさんとようやくスタジオ。曲のアレンジを少し。楽しかった。良い感じ、と思う。適当に組んだドラムのループに歌だけを乗せたデモを送っていたのだけど、しもりょーさんに歌はどうやって録ったの?と聞かれたので、リズムだけ聴きながら録ったと答えたらとても驚いていた。わたしはいつも家でアカペラで歌っているしそういうものだと思っていたけどどうやら普通じゃないらしい。しもりょーさんはいつもわたしの歌を褒めてくれるから純粋に嬉しい。その場でどんどんアレンジを組んでくれて、ほ〜、と思った。プロの仕事。なるほどなぁこうやって曲というのはできるのか、と思いながら、一応持っていったわたしのギターはまったく出番はなかった。そんな気はしていた。いつレコーディング出来るかな。英語の曲が続いていたので、ちょっと予想はしていたけど吉木さんに一曲くらい日本語のストレートな曲があってもいいんじゃない、というようなことを言われた。頑張ります。

夜はWeNeedCultureの配信2本立て。1部は今回の緊急事態宣言を受けての記者会見だったけれど、登壇したメンバーも司会者(わたし)もみんなふわっとしていて全然よくなかったので終わったあとにひどくもやもやした。2部は表現の自由に関する座談会のような内容で、わたしはニュースをなんとなく見ている程度で特に明るい分野でもなかったので、勉強のつもりで登壇。終わったあとにもっと勉強しないと、と思った。まぁまぁ良い質問も出来たし、発言も出来たので役割は果たせたと思うが、わたしはこれらの配信にどうしていつも借り出されるかというと、それはわたしがNozomi Nobodyだからというよりもパリテ的な要因が大きく、それはとても大切なことだから協力はするが、でもわたしが女だからという理由でそこに座っているのだと思うと、なんだかな、とも思うのだった。

とにかく一昨日は本当にもやもやした。その原因をちゃんと突き詰めて考えなくちゃと思ったけれど、結局放っておいてる。でも当面は具体的な動きもなさそうだし、わたしもいろいろが動いているからちょっとそろそろ自分のことやろう、という気持ち。会場のFlowers Loftのバースペースではサックスの大ちゃんがごはんを出すイベントをやっていたので、終わったあとに一緒に一杯飲んで、大ちゃんのナムルを御馳走になって帰ってきた。

きのうは集中して仕事と原稿をやり、夜はさらに集中してギターを弾き、歌を歌った。よくやれた一日だった。穏やかだった。

今日はこれからもう少し仕事。

来週は仕事でまるっといないのだけど、ベランダのわたしの小さな農園に植っているハーブたちが間違いなく枯れ果ててしまうだろうということに今朝になって初めて気付いてすっかり途方に暮れている。

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