7月9日 思考

気持ちが逆立っている。落ち着かない。国の無策愚策によって精神的苦痛を被り日常生活に異常を来したとして都内在住30代女性が国を提訴、というニュースを夢想する今朝。そろそろ実際いろんな訴訟が起こり始めるのではないか。

強制力を持つ“要請”という言葉の矛盾に慣れてはいけない、ということをきのう思っていたら、今朝になり「法律に基づく要請・命令」という文字列がニュースに踊っていた。いつから命令という言葉が使われるようになったのか。そしてそれは何を指すのか。

要請あるいは命令に従わなかった飲食店とは取引をしないように酒店に要請、さらには取引元の金融機関にまで働きかけるとのこと。どこまでやり方が汚いのだろう。本当に許せない。こんな想いをこの間何度してきたことだろう。何とかしたい。

この間、近しいひとたちにさえ「なんでそんなに怒っているのか」「怒っているひとの話は聴く気にならない」と言われることが度々あった。違うな、それは今に始まったことじゃない。もっとずっと前からだ。わたしはずっと怒っている。わたしの中にはずっと怒りがある。世の中には納得のいかないことが多過ぎる。おかしいことはおかしいと思う、そしてそれをきちんと口に出したいし変えていきたい。そういう想いはずっとある。それがなければSaveOurSpaceもWeNeedCultureも、まして音楽もun/baredもやっていない。これは本当にそう思う。

怒りは気づきのきっかけで、変化のはじまりだ。わたしはそう思っている。そしてわたしに関して言えば原動力でもある。

どう表現するべきか。どう言葉を使うべきか。考えている。もっともっと考えなくてはいけない。

きのうは深夜に暴食をしてしまったので今朝はとても気分が悪い。22時を過ぎてから帰りに買ってきた白桃のタルトとチョコレートケーキと柿ピーを一袋食べた。白桃のタルトは美味しかったけれどチョコケーキは甘過ぎた。ケーキを買うとき、ケチな寂しいやつだと思われるのが嫌でひとつだけ買うということがいつも出来ない。だから無駄にいつも複数個買ってしまう。食べるだけ食べて気持ち悪くなってすぐに吐き出したけれど、全部は吐ききれなかった。そもそもきのうは午後中ずっと胃が痛かったのだ。なのにどうしてケーキなんて買ったのだろう。この間スーパーで見かけたオーガニックのサングリアを試しに買ってみたのだけど、予想に反して悪くない。お酒を日々するすると飲んでいる。少しずつ量が増えているような気もする。お酒を飲むと気は紛れるが生産性は恐ろしく下がる。

変な夢を見た。スワローテイルの映画に出てくるような広大なゴミ捨て場のような土地で、佐野洋子さんの百万回生きたねこにそっくりの大きな猫に会った(人間と同じくらいの背丈で、灰色や黒などのまだら模様、ふさふさの毛並み、二本足で立っていた)。何も言わずにしばらくわたしのことをじっと見て立ち去って行った。もう一度会おうとしたけれどそれっきり会えなかった。

わたしの隣にいたのはもうずいぶん会っていない歳下のバンドマンの知り合いの男の子だった。彼は世田谷のわたしの家に一度だけ来たことがある。あるレコーディングを少し手伝ってもらったお礼に下北でごはんを食べながら飲んで、終電がなくなったから泊めてほしいというので床で寝るならいいよと約束をし、床にマットレスを敷いてあげたのにしつこくベッドに入ってこようとするのでマジで無理、と言ったら断られると思っていなかったらしく本当に驚いていた。そうして大人しく床でぐっすり寝て次の日の朝帰っていった。たぶん彼は5とか6とかわたしよりも歳が下だから、君は賢いしいいやつなのだから道を間違えずに健やかに成長しておくれ、となんかもうそういうような境地だった。夢に出てくる登場人物の選定はいつも大変に不思議。

今日はスタジオでの仕事の予定だったけれど諸々の都合で来月に延期になったのでのんびり出来る。変わりに打合せをひとつ入れた。夕方からは友人の家で、地元のいつものメンバーで食事。今日はケークサレでも焼いてみようかなと思ってきのう帰りにアボカドを買ってきた。パエリアを作ろうというので辛口のスパークリングワインも一本買った。

頭の切り替えが難しいが、自分の日々を守りながら、世の中ともちゃんと関わり続けたい。考えろ、考えろ、と自分に言っている。

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