7月8日

緊急事態宣言下でのオリンピックのニュース。本気でしんどい。ぐったりしている。SNSをひたすらにスクロールし続けてしまう手を止めて、気持ちを落ち着けるためにゆっくり湯船に浸かった。今朝から読み始めたフェミニズムの出版社エトセトラブックスが出している雑誌?(書店では文芸誌のコーナーにあった、切り分けがわからない)『エトセトラ Vol.3』の続きをじっくり読んだ。とても勉強になるし、励まされる。渋谷の東急本店の本屋さんにこの号だけが売っていたのでてっきり最新号かと思っていたら去年の5月発売で、すでにVol.5まで出版されていた。二十代半ばくらいまではわたしもフェミニズムに対してあまりいいイメージを持っていなかった。なんか怖いなーと思っていたし、わざわざフェミニズムとかフェミニストとか名前を付けて男とか女とか区別するから余計ややこしくなるんじゃないか、と思っていた。でもいまはそうじゃないということがよくわかる。こういう読みものがあらゆるジェンダー・年齢のひとに読まれる世の中になるといいなと心から思う。

それにしてもオリンピック。これによって確実に感染は拡大しているし、というか、本当にもう狂っている。すべてが。完全に。いまに始まったことではないけれど。麻痺しないように、本当に日々気をつけていないといけない。

何日か前、友人からコロナ陽性の報せが届いた。きのうから入院したとのこと。部屋から一歩も出られず、シャワーも浴びられないそう。それでもきちんと病院で診てもらえることは有難いと言っていた。

なにを書いたらいいのかわからない。混乱しているのかもしれない。わたしは言葉にするのが得意ではない。特にTwitterのように、わかりやすく簡潔にインパクトのあることをしかもタイムリーに発言するようなことを求められる場は本当に苦手なのだな、ということをつくづく痛感しているこの半年から一年。こういう大きなニュースや出来事がどかんと起こると、自分の今日の一日のことなんてどうでもいいと感じてしまう。どうでもいいというか、わざわざべつにいま書くことではない、それよりもこっち、という頭になってしまう。でもわたしの一日は確かにあったのだし、なにが起ころうとも日々は続いていくし続けて行かなくてはいけないのだから当たり前に共存しているのだ、という意識でいた方が健全なのかもしれない。

川谷絵音さんの「エンタメが死んでいかないように自分が出来ることは、ひたすら音楽を作っていくことしかない」という発言も、内村航平さんの「選手が何を言おうが世界は変わらない。選手はそれぞれができることをやって、日本に勇気と感動を届けることしかできない」という発言も、辟易する。めちゃくちゃダサいし時代錯誤。ひどいものだと思う。職業うんぬんの前に、この社会に生きるひとりの人間・大人としての自覚を持ち、その上で自分の立場に対する責任を持て、と思う。しんどい。

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