12月24日

きのう朝起きたら左右のリンパがなんだか少し腫れていて、触ったり顎を動かしたりすると少し痛くて、あら、と思っていれば今朝はさらに腫れているよう。マスク&髪が長くてよかった。体調はなんてことないのだけど。ホットアップルサイダーもどきを作る。ミルクパンに水、すり下ろしたりんごと生姜、はちみつ、レモン、シナモン・カルダモン・ナツメグ。アメリカにいたとき、友人たちとトラックの荷台に乗り合わせて山奥にあるアップルサイダーの工場に行ったことがある。大きな四角い機械で文字通りりんごがぐーっとスクイーズ(圧縮)され果実がジュースになる様はひどく新鮮で密かに感動した。搾りたてのジュースは当然文句なく美味しく、帰りのトラックで蜂が近寄ってきてわーわー言っているとマシュー・スナイダーというみんなのお兄さん的な眼鏡をかけた男の子が「ナーバスになるとそれが蜂にも伝わって刺されるから気にしないことだよ」と言ったことをなぜかとてもよく覚えている。アップルサイダーあったまる。暖かくして過ごそう。

おととい下北での打ち合わせを終え、友達の展示を見るために吉祥寺行きの井の頭線に乗り込み場所を確認しようとお店のサイトを確認すれば火曜日はお休みということがわかり、仕方がないのでだけど吉祥寺に行きたいお店があった、と思い行ってみればそこも閉まっていた。雑貨や食品のお店が並ぶ通りをあてもなくふらふらと歩き、エスニック料理店の軒先で小柄な外国人の女性が売っているサモサ200円を買い(「お姉さん肉食べないの、大丈夫これ野菜だけ、まだあったかいからね、出来立て、美味しいよ、いつもありがとう」)さらにふらふら歩くなど。近くに友達がいたので合流することについても考えたけれど結局そのまま帰った。商店街でくるみ大福4個入りひとパックを買った。吉祥寺と調布の間にはバスが走っていて乗ってみたいと思っていたのだった。久しぶりのバス。電車に乗れば一度乗り換えはあるもののすぐの距離だけど、バスだと40分以上かかるのだった。調布から一駅電車に乗るのも気が進まず、さらに歩く。いつも大通りを途中で右に入りくねくね斜めに行く道を通っていたのだけど、なんとなくそのまままっすぐ歩いてみれば当たり前に多摩川にぶつかり、そうして川沿いを歩けば家に着くのだった。どうしていままでそうしなかったのだろう、これからはこの道にしよう。

家の目の前の河川敷で行われている工事は思っていたよりどうやらだいぶ大規模で、ある夜帰ってきたら朝はそこにあったはずの川の水の流れがすっかりなくなっていて目を疑った。思わず橋の上で立ち止まって、砂利土で埋められたその場所をしばらく眺めた。かと思えばまた違う岸辺では四角く土が掘り起こされ川の水が染み出してきて長らく放置された田んぼのような様相。

誰の許可があって、なんの権利があって、そんなことをするのですか。本当に必要なのですか。そんなことをしてなにが楽しいのですか。嬉しいのですか。誰のためなんのためなのですか。

水浴びなのか水を飲んでいるのかあるいはただただ休んでいたのか、埋められてしまった水辺でときどき見かけた白い鳥たちのことを思った。

だけどわたしが毎日渡っている橋だって、もしかしたらいま住んでいるこのマンションだってそうして作られたものかもしれないし、わたしはそういった全ての犠牲や恩恵の上に生きていることは間違いないのだった。本当に大きななにかが間違っているのではないか、そんなことを考えだすと体はますます鉛のよう。

これは、と思うダイニングテーブルをついに発見し、ぎりぎり予算内だったので数日熟考した末、えいっと購入。イギリスのアンティーク、楕円型。伸縮性(折り畳みというか、左右の丸くなっている部分を出したりしまったり出来る、ゲートレッグというらしい)。完璧に理想的。いつ届くかな。しかし椅子も買わないといけない。

そういえば家の電気が1週間ほど前からみんな電力になった。いまこれを買いているPCの電力も、スピーカーから流れている音楽も自然エネルギーからできたものだと思うとなんだか清々しいような気持ち。

昨日おとといでわたしは4個の大福を食べさらにその他の糖質も摂取しているので今日は糖休み。したい。痩せたいとは思わないが太りたくはない年末。どうでしょうか。

あちこちで耳にしていた風の時代というのがついに始まったのらしいね。きのう少し読んでいたら良いことばかりが書かれていて少しだけ希望を持てた。軽やかに、何にも縛られず伸び伸び生きていける時代になったらいいね

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