中嶋望 | Nozomi Nakajima

観て、聴いて、感じたことを書きます。 描いたり、作ったりします。

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記事一覧

罪と罰

友人が行きたいという展示を観に、遠方まで足を伸ばした。 いつもながらに大幅に遅刻してきた彼は、小走りでやってきて、「いやぁ、ごめんなさい。休日ダイヤなのを忘れて…

つくるのはじまり #0

無理なく続けられることを見つけることからはじまるのだと思う。 たとえば、 なんとはなしに紙をハサミで切ることかもしれないし、 えんぴつで線を引くことかもしれないし…

そろそろ伸ばしてみてもいいのかも

数週間前から、そろそろ行かないとなとは思いつつ、予約画面を開いては閉じを繰り返し、先週になってようやく美容院へ予約を入れた。 美容院は昔から苦手だ。 大学生の時…

それでいいんだ

「インスピレーションはどこから来るんですか?」と尋ねられ、「そんなの私が1番知りたいよ」と喉まで出かかったが、「なんですかね…日常の中にあるものを拾い集めている…

純粋な者たち

その日の天気と同様に、頭の中もどんよりとして、何を考えるでもなく階段を降っていた。 何階か降った時、踊り場から3段上がったところに、小さな男の子がしゃがみ込んで…

普段通りに、いつも通りに

路上で友人と話しながら歩いていて、騒音で聞こえづらくて何度か聞き返しているうちに、また耳の聞こえが悪くなっていることに気がついた。 思い返してみれば、2、3週間前…

鱒ずしとシルクスクリーン

母方の祖母から、着信があった。 出られなかったので、お昼に折り返しの電話をかけた。 祖母と電話するときはいつも1時間ほどの長電話になってしまうので、長期戦になるこ…

気付かれなければ意味がないのか

今朝、肌寒くて目が覚めた。 目覚ましが鳴る予定の、1時間半も前だった。 この世に2度寝ほど心地よいものはない。 いつも、2度寝してもいいように、起きる予定の1時間前に…

当たり前のことなんてない

GW明けの出勤でただでさえクタクタなのに、その後に予定を詰めてしまったので、帰ってきた頃にはもうヘロヘロだった。 それに、暑い。 暑いのはとても苦手。 何をしても…

普通に暮らすのも神経使う

今日、というか昨日は連休最終日ということもあり、朝からラフを描いたり、アイデアを練ったり、表現方法を調べたり、勉強したり、なんやかんやしていたら、日が暮れて、日…

目に見えるもののチカラはそんなに強くない

今朝は流星群を見るために、はりきって4時半まで起きていた。 そろそろ着替えようと、布団に倒れ込んだところまでは意識があった。 まあ、そんなわけで、10時までしっかり…

因縁の対決

今朝、洗濯物を干していたら、小さくて黄色い何かが舞い上がっていくのが見えた。 よく見てみると、それはモンキチョウだった。 モンキチョウを見るのなんて、何年ぶりだろ…

待つという楽しみ

昨日、noteを投稿した後。 そういえば明日から4連休なんだなぁと思ったら、異様に元気になってきて、着彩画を描いたり、テキトーなイラストを描いたりしていたら夜が明けて…

何で美しいものじゃなきゃいけないの?

今日も仕事に行って、帰ってきて、食事を摂って、シャワーを浴び、昨日と同じ場所で、小さなスツールの上にノートブックを置き、noteを書いている。 昨日と違うのは、その…

なんでなんだっけ

昨日は仕事から帰ってきて、食事をして、シャワーを浴び、帰宅した1時間後には布団に潜り込んで、すぐに眠りに堕ちた。 2時に目が覚めて、まだnoteを書いていないことに気…

もしもこの世に地獄があるのなら、新宿と名付けたい

私が初めて新宿を訪れたのは、高校2年生の初夏。 高校1年のときに夏期講習だけ通っていた、横浜の美大予備校が閉鎖されることになったので、代わりの予備校を探していた。…

罪と罰

罪と罰

友人が行きたいという展示を観に、遠方まで足を伸ばした。

いつもながらに大幅に遅刻してきた彼は、小走りでやってきて、「いやぁ、ごめんなさい。休日ダイヤなのを忘れてた。」と言う。

私と一緒に彼を待っていた友人は、「もう!遅い!」などとやいのやいの言っていたが、「はい、じゃあ行きますか」とぶった斬って、目的地へ向かった。

彼のことを想えば、きちんと心に刻みつけるほど叱ってあげた方がいいのかなとは思

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つくるのはじまり #0

つくるのはじまり #0

無理なく続けられることを見つけることからはじまるのだと思う。

たとえば、
なんとはなしに紙をハサミで切ることかもしれないし、
えんぴつで線を引くことかもしれないし、
粘土をいじることかもしれないし、
紙をテープでくっつけていくことかもしれないし、
色を塗り広げていくことかもしれない。

本当になんでもいい。
このとき、何を表現したいかとか、良いものを作らなきゃとか、そんなことは考えなくていい。

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そろそろ伸ばしてみてもいいのかも

そろそろ伸ばしてみてもいいのかも

数週間前から、そろそろ行かないとなとは思いつつ、予約画面を開いては閉じを繰り返し、先週になってようやく美容院へ予約を入れた。

美容院は昔から苦手だ。

大学生の時は髪が長かったこともあり、美容院へ行くくらいならいっそのこと自分で切ってしまえと思っていた時期もあった。

社会人になってからは、社外の人と接することもあるので、さすがにまずいかなと思い美容院にまた通うことになった。そのくらいには髪型に

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それでいいんだ

それでいいんだ

「インスピレーションはどこから来るんですか?」と尋ねられ、「そんなの私が1番知りたいよ」と喉まで出かかったが、「なんですかね…日常の中にあるものを拾い集めているんだと思います。変に突飛なものとか、尖ったものではなくて、普通に生活していて身の回りにあるものからです。」と口から出た。

饒舌に語りだした自分に「えっ、そうだったの?」と驚かされた。

日常から来てたんだ…と呆気に取られて、「本当にそうな

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純粋な者たち

純粋な者たち

その日の天気と同様に、頭の中もどんよりとして、何を考えるでもなく階段を降っていた。

何階か降った時、踊り場から3段上がったところに、小さな男の子がしゃがみ込んで、時々、そばにいる母親に話しかけながら、必死に何かをしていた。

お母さんの方は、私の足音に気が付いたのか、こちらを見上げてすまなさそうな顔をして会釈をしてきたので、私は「大丈夫ですよ」の意味を込めて微笑みながら会釈をし返して、男の子の気

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普段通りに、いつも通りに

普段通りに、いつも通りに

路上で友人と話しながら歩いていて、騒音で聞こえづらくて何度か聞き返しているうちに、また耳の聞こえが悪くなっていることに気がついた。

思い返してみれば、2、3週間前から、相手に聞き返したり、聞こえたふりをすることが多かった。

3年くらい前から、メニエール病という病気にかかっていて…いや、でも病気というほど大袈裟なものではなく、ただたまにめまいを起こしたり、難聴になったりするだけなのだ。今年は症状

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鱒ずしとシルクスクリーン

鱒ずしとシルクスクリーン

母方の祖母から、着信があった。
出られなかったので、お昼に折り返しの電話をかけた。

祖母と電話するときはいつも1時間ほどの長電話になってしまうので、長期戦になることを覚悟していたが、祖母は食事中だったようで、用件だけ告げて早々に切り上げられてしまった。元気そうで何よりだ。

要件と言うのは、実家に鱒ずしを送ったので取りに行くように、とのこと。

私の家に直接送ってくれたらいいのに、わざわざ実家に

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気付かれなければ意味がないのか

気付かれなければ意味がないのか

今朝、肌寒くて目が覚めた。
目覚ましが鳴る予定の、1時間半も前だった。

この世に2度寝ほど心地よいものはない。
いつも、2度寝してもいいように、起きる予定の1時間前に目覚ましをかけている。
そのため、まだ夜だったのだけど、これから眠ったら起きられないような気がしたので、目を瞑りながら、覚醒と眠る寸前を行ったり来たりしながら微睡んだ。

目覚ましが鳴って、「あー」と「うー」の中間みたいな唸り声を発

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当たり前のことなんてない

当たり前のことなんてない

GW明けの出勤でただでさえクタクタなのに、その後に予定を詰めてしまったので、帰ってきた頃にはもうヘロヘロだった。

それに、暑い。
暑いのはとても苦手。

何をしても、何もしなくても疲れるし、判断力が低下するので、かなり危険だ。
思い出したくない思い出は、大体が夏の思い出なのだ。

7月と8月は、誰とも会わない方がいいし、新しい出会いなんて絶対だめ。
外出してはだめなのだ。

と、夏に対する恨みつ

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普通に暮らすのも神経使う

普通に暮らすのも神経使う

今日、というか昨日は連休最終日ということもあり、朝からラフを描いたり、アイデアを練ったり、表現方法を調べたり、勉強したり、なんやかんやしていたら、日が暮れて、日付も変わって、また朝を迎えたので、慌ててnoteを書いている。

この4日間、それなりに時間をかけていたが、のんびりまったりしていたせいで、思っていたより作業が進まなかったので、明日からは気を引き締めて進めていきたい。

学生の時や、仕事の

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目に見えるもののチカラはそんなに強くない

目に見えるもののチカラはそんなに強くない

今朝は流星群を見るために、はりきって4時半まで起きていた。
そろそろ着替えようと、布団に倒れ込んだところまでは意識があった。

まあ、そんなわけで、10時までしっかり眠った私は、流星群を観られなかった。
明日こそは、と思っている。けど、どうかな…

今日は、父の所属するジャズバンドが、吉祥寺音楽祭に出場するというので観に行ってきた。

先日、母から「GWにパパのライブあるけど、観に行く?」と聞かれ

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因縁の対決

因縁の対決

今朝、洗濯物を干していたら、小さくて黄色い何かが舞い上がっていくのが見えた。
よく見てみると、それはモンキチョウだった。
モンキチョウを見るのなんて、何年ぶりだろうか。
小学生のとき以来かもしれないなと思うのと同時に、春は終わりを告げずに行ってしまったのだとも思った。

昨夜も徹夜をしてしまったので、ぼんやりした頭で、何もない空間を見つめて、何の意味もない事を考えていたら、なんだかダメな人間になり

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待つという楽しみ

待つという楽しみ

昨日、noteを投稿した後。
そういえば明日から4連休なんだなぁと思ったら、異様に元気になってきて、着彩画を描いたり、テキトーなイラストを描いたりしていたら夜が明けてきた。

空が、藍から空色になっていくのを感じると、急に瞼が重くなってきて、身体に力が入らなくなって、頭がぼーっとしてきた。

なので、筆洗と筆だけ洗って、布団に飛び込んですぐに眠りに堕ちた。アトリエがあるって片付けしなくていいから楽

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何で美しいものじゃなきゃいけないの?

何で美しいものじゃなきゃいけないの?

今日も仕事に行って、帰ってきて、食事を摂って、シャワーを浴び、昨日と同じ場所で、小さなスツールの上にノートブックを置き、noteを書いている。

昨日と違うのは、そのまま眠らなかったことと、食後にローソンのチビどら焼きを1つと、バニラアイスを3口食べたことだ。

昨日の投稿でコメントをいただいていたので、投稿を読み返していると、内容がネガティブ過ぎてちょっと笑ってしまった。

自分がネガティブ思考

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なんでなんだっけ

なんでなんだっけ

昨日は仕事から帰ってきて、食事をして、シャワーを浴び、帰宅した1時間後には布団に潜り込んで、すぐに眠りに堕ちた。

2時に目が覚めて、まだnoteを書いていないことに気づいた。

ちゃんと椅子に座ってデクスに向かった方が、効率よく書けると分かっているのだけど、電気をつける気にも、椅子に座る気にもなれず、でも、布団から出ないと書いているうちに寝てしまうので、とりあえず布団から這い出でて、壁を背もたれ

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もしもこの世に地獄があるのなら、新宿と名付けたい

もしもこの世に地獄があるのなら、新宿と名付けたい

私が初めて新宿を訪れたのは、高校2年生の初夏。

高校1年のときに夏期講習だけ通っていた、横浜の美大予備校が閉鎖されることになったので、代わりの予備校を探していた。

高校のある横浜付近で探せばよかったのだが、また通い始めた途端につぶれたら困るなと思ったので、まだ親の許諾は得られていなかったが、大手予備校に通うことにしたのだ。

新宿の予備校は体験授業を受け付けていたので、資料をもらうために新宿を

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