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やってみて、問うを繰り返す

やることを絞ることで、以前より集中力が高まるようになった。
以前までは、追われるように時間を過ごし、何かをやりながら別の何かのことを考えているので、集中力が散漫としていた。

やることを絞ったのは、絞らなくてはならない状況に自分で追い込んだことによるのだが、耐性を理解するための運動の一つだったように思う。
負荷のある環境に身を置くことで、アイデンティティを揺るがすほどの体験をして、結果的に負荷からの反動で、クリアにしなければいけない事象と向き合うことになる。

振り返ると負荷がかかる状況に身を置かなければ、集中力が低いこと自体が問題とならず、集中力の低さにも気づかなかっただろう。
負荷の低い環境においては、何をやっても良い印象に捉えられることが多く、それはそれで自分の認知がずれていく怖さを感じていた。その環境とは別の環境で、フィードバックを活かして自己を客観的に捉える視点を持てていれば、認知のズレ幅は小さく押さえることができるだろう。

たまたま最近聞いていたPodcastでも「ゾーンの分解」というテーマに重なりを感じた。
自己喪失に陥った際、身辺整理をした。生活スタイルを一つ一つ見直していった。どうしたいのか、どうありたいかを一つずつ自分に問いかけながら、生活を再構成していった。一気に行うことは難しいので、日々の生活の行動を観察するだけに絞った。観察してレビューして改善するPDCAを回していった。段々と家も片付き、生活サイクルも整い始める。
クリアリングとして、散らかりを整えるだけで、自分にとっての良い機会に気づけるという話をしていた。
また生活が整理されていくことで、自分が社会と関わる中での線引きもクリアになっていく。線引きをすることで、自分が苦手なことであっても引き受けてしまうという、集中力を削ぐ行動を防ぐことができる。
自分のやりたいことに集中する時間が持てるようになるため、何か大きな目標を立てることはしなくても、純粋に自分のアンテナの向く方向に行動する時間が持てるようになる。アンテナの先に向いては、観察してレビューして改善していく。

合わないことを繰り返すことで、合う場所を見つけていけるようになる、という話もしていた。合うか、合わないかは想像の中では分からない。やってみて、どう感じるかという単純な行動の繰り返しだけで、やることが絞られていく。
合わないことばかりをやっていたように感じていたが、合わないところにフォーカスしていただけで、合うこともやっていて、合うことにフォーカスして、その事柄がより光るように軌道修正していくだけでいいんだなと感じている。どちらにしても、内発的動機で動くことだけは逸らさずに、やることを絞っていくことが集中力を高めていくコツなのかなと感じている。

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