見出し画像

31歳、マネージャー。 柔軟なキャリアチェンジはプロダクトへの熱い想いが原動力 〈Retty 株式会社〉

”人のおすすめからお店を探す”合理的でHappyな世界観に共感し入社

「食を通じて世界中の人々をHappyに」をビジョンに掲げ、実名口コミグルメサービスを運営するRetty株式会社。ここでアプリ開発とグローバルの2チームのマネージャーを務めているのが後藤さんだ。それだけではなく、同社オフィスのデザインからイベントプロデューサーまで多岐に渡り活躍しているという。”人のおすすめからお店を探す”というRettyの世界観に強く共感し仲間入りした彼女に、現在の仕事の魅力と原動力についてお話を伺った。

全てはプロダクトの成長のため。クリエイティブに軸を置きつつ柔軟に役割を変えていく

2015年9月にRettyへ入社した後藤さん。当初のポジションはデザイナーだったが、ユーザーとのオフ会に参加したり、創業以来毎年コアユーザーを招待する「Retty Night」のプロデューザーを3年連続担当したりと、幅広い業務を担当。2017年9月からはアプリ開発チームとグローバルチームの2つの部門のプロダクトマネージャーを務め、さらにオフィスデザインまで行うという活躍ぶりだ。マルチタスクを当たり前のようにこなす彼女だが、そこにはプロダクトに対する強い想いがあった。

「この職種をやりたい、というよりはプロダクトをスケールさせたいという気持ちが強いので、その目的に対して必要な仕事をしています。元々がデザイナーなのでクリエイティブという軸は変えませんが、基本的になんでもやります。必要であれば人事でもやると思います(笑)。」

後藤さんは多岐に渡るポジションを経験しているが、それは常に目標があり、その目標から逆算して達成するために必要なことを自分の役割として実行しているのだと話してくれた。そして、自分のみならずメンバーが力を発揮できるように日々タスクを振り返り、PDCAを回すという働き方をしているのだという。

Rettyで体験できる世界観と“User Happy”なサービス作りに共感

後藤さんがデザイナーとしてのキャリアを築くことになったのは、社会人として働き始めた会社で、あるECサイトを見て『これなら自分でも作れる!』と思ったことがきっかけなのだそう。その後、化粧品の口コミサイトを運営する会社へ転職し、クリエイティブディレクターへ転向。同社が化粧品の口コミサイトからビューティプラットフォームへと変化を遂げる初期段階に、社長直下のプロジェクトに参画していたという。大きなチームで大きな仕事をする面白さを感じながらも、エンドユーザーに素早く価値提供が出来ないもどかしさも感じており、小さなチームで大きな仕事が出来る環境はどんな世界なんだろうと気になっていた

その頃Rettyは35名程のコンパクトな組織で、意思決定や実行のスピード感に溢れ、メンバーは同じゴールに向かって突き進んでいた。自分もこのチームに入ってビジョンを実現させたいと思ったと彼女は当時を振り返る。

「食は人それぞれ好みがあって、平均点では測れない良さがあります。自分と趣味嗜好が合った人から探すという、Rettyで体験できる世界観に共感したんです。食に求めるニーズは世界共通だと思うので、世界中の人たちに使ってもらうためにサービスをグロースさせたいと思いました。」

また、メンバー全員が大事にしている“User Happy”の考え方にも共感していると言う。“User Happy”とは、Rettyのクレドである“Retty way”の一つに掲げられており、議論や判断の具体的な指標になっている。「それって本当にUser Happy?」という会話が毎日当たり前のように生まれ、その実現に向けてメンバーが同じ方向を向いて取り組んでいる。

一方通行な想いで壁にぶち当たる経験も。失敗を経てチームの体制を抜本改革

後藤さんは現在、10名のチームを率いている。日々タスクを振り返りPDCAを回していても、どうしても目標を達成できないこともあった。業務が属人化し、想定外の問題が発生した場合など柔軟に対応出来ない体制だったことが要因だと振り返る。

「当時は改善に追われる日々でした。目標達成が難しくなったことをきっかけに、要件・見積もり・コミュニケーション不足などさまざまなことを反省し、アプリチームの体制を抜本的に変えることにしたんです。」

具体的には、全員がタスクを把握出来るように、中長期のロードマップを定量と定性でわかりやすく定期的に伝えて、短期的な課題も数値のグラフ化・概念の図式化を用いてメンバーに伝わる工夫をする、といったことを行ったのだそう。
また、メンバー各々の強みを最大限発揮できる様な施策を実行したり、四半期ごとに、メンバー一人一人に対し、特に頑張ったことを発表したりと、相応理解のコミュニケーションも大事にしているという。
そうすることで、助け合えるカルチャーが生まれ、より楽しい雰囲気で開発に取り組める環境に変化していった。その結果、後藤さんは目標の大幅達成やアプリのV字回復まで成果を出すことができたのだ。

「プロダクトの成長はチームの成長に紐づいていると思います。モチベーションの変化でアウトプットも変化しますし、みんながバリューを発揮できるようにメンバーがお互いのことを理解できる環境を作っています。」

プロダクトの成長をこれからもどん欲に追い求めたい!

失敗をバネにしながらチームとプロダクトの成長をどん欲に追い求める後藤さんに、自身の今後のキャリアについて訪ねた。

「ありがたいことに多くの方にRettyのことを知っていただけるようになってきました。今後も多くの方にRettyの目指す世界を提供することが目標です。プロダクトをさらに魅力的に拡大させるためにも、多様なチームを実現できる環境・体制作りに力を入れていきます。」

一にも二にも、プロダクトの成長が第一だと語る後藤さんだが、実はその活動は同社だけにはとどまらない。彼女は現在、「WOMEN IN TECH」というIT企業で働く女性のためのキャリアイベントのオーガナイザーも務めているのだ。IT企業で活躍するロールモデルとなるような女性達をパネラーとして招待し、2019年5月に第1回目を開催。参加者アンケートでは「また来たい率100%」と好評だ(次回は秋に開催予定)。

「世の中のプロダクトが魅力的に成長するためには、様々な人の意見が必要だと思っています。しかし、ビジネスの場で意思決定をするポジションには女性がまだまだ少ないのが現状です。そのような現状を打開し目指す世界に近づけるために、意思決定者となっている男性にも女性のキャリアや働く上での問題を理解してもらい、新しく柔軟なIT業界からエンパワーメントしていきたいと思っています。」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?