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落ちたので、2018年度 華語文奨学金「不合格」体験記を語ります。準備した書類、記入した項目も公開

こんにちは。台湾人の彼と暮らしていくために2018年9月から台湾に移住しました、くみをです。

台湾政府は、台湾へ中国語学習のため留学する日本人向けに、華語文奨学金(かごぶんしょうがくきん)という返済不要の奨学金制度を用意しています。

何を隠そう私は2018年度の華語文奨学金に応募し、落ちました!(涙)

3年前を思い返すと、Web上に華語文奨学金の体験談が少なくって苦労した記憶が強烈に残っています。

ということでこの不合格体験記を通し、これから応募する方にぜひ屍を越えていただけたらと思います。

華語文奨学金とは

ざっくり言いますと、台湾の教育部が、

台日の教育、科学技術及び文化の交流を促進し、若い世代の相互理解と関心を深めるため

に、中国語(=華語文)留学者へ支給する返済不要の奨学金のことです。

主にこんな特徴があります。

・返済不要で1ヶ月に25,000台湾元を支給。
・毎年2月1日から3月31日まで応募を受付→当年9月から翌年8月の間の期間に支給。
・合格者は毎年12名前後。しかし応募者もすごく少ないらしい。

公式情報

応募を予定される方は必ず最新かつ公式の情報をご確認ください。


この記事の要注意事項

(自分で言ってて悲しくなりますが)私は華語文奨学金に落ちています。

落ちた理由が書類の不備なのか、志望動機なのかはわかりません。そのあたりを念頭に置いて読んでいただけたらと思います。

準備した書類

- 奨学金申請表(1通)

所定の申請表をダウンロードして入力。

- 奨学金承諾書(1通)

所定の承諾書をダウンロードして入力。

- 日本語の学習計画書(1部)

書式:A4横書きワ-プロ。
字数:3,000字程度を標準とする。
内容:志望する大学名、台湾留学志望の理由、留学中の具体的な学習計画、帰国後の計画(学業、職業を含む)を詳細に記載すること。

ざっくり下記のような構成で記入しました。

1 基本情報
姓名
生年月日
最終学歴
志望する大学名
経歴
どのような学歴・経験・職歴を経て、台湾への留学が必要になったのか。
どのようなことを考え生きてきたのか。
それを実現するためにした努力を具体的に説明。

2 台湾留学志望の理由
理由①
台湾人の彼と付き合い始めたのがきっかけで、日本と台湾の若者の相似点、われわれと世界中の若者との違いに興味が出る。学生時代から、「みんな薄々感じているけど、言語化されていないものごと」を文章にしたためるのが好きだった。

中国語を習得することで、台湾人のつくりだしたモノ(特に食、映画、観光)とその背景にある考えを知り、それを日本人と英語話者の人へ発信し、些細でも文化の一端を担いたい。

台湾の人と文化にどっぷり浸かりたいと思い留学を志望。

理由②
数年以内に彼と結婚し、台湾で仕事をしながら家庭を築き、子どもが生まれたら家族で中国語で会話をしたい。

上記を踏まえ、学校を比較しながら最終的に實踐大學を選んだ理由
生徒数が少ない
クラスが少人数
大学本科生との交流が豊富
講師の先生に熱意があり朗らか
デザイン・観光関連書籍の多い大学図書館を利用できる

3 留学中の学習計画
毎日予習、復習。休日はディクテーション、映画鑑賞
實踐大學主催アクティビティへの参加
日本語教師を教えている知り合いの手伝い
TOCFL高階級を2018年8月までに取得する
それぞれの項目がなぜ自分にとって効果的なのかを論理的に記入。これまでの功績もいくつか挙げました。

4 帰国後の計画
「台湾が、食、宗教、美術・工芸、文学、ポップカルチャーなど文化的に豊かかつ独特で、世界有数の雄大な自然環境を持ち合わせていながら、観光資源を発信しきれていないこと」を解決したい。
留学終了後は帰国しない予定。
前職の経験を活かし、↑の一端を担う仕事がしたい。なぜ自分ではないといけないのか、今後のプランを含めて記入。

- 台湾の大学に入学申請した書類(コピー可)(1部)

実践大学語学中心に入学申請した申請書をプリントアウトしました。
ビザの種類と有効期限だけ未記入です。

- 最終出身校(高校或いは大学)全学年日本語成績証明書の写し(1通)

認証された英語の訳文を添付したもの、GPA成績がある者はGPA成績を提出する)。
大学に日本語のもの、英語のものと1部ずつ発行してもらいました。「認証」は英語版だけしてもらいました。

※「認証」についてはまた別の記事で紹介します。

- 最終出身校の卒業証明書、修了証明書又は在学証明書の写し(1部)

認証された英語の訳文を添付したもの。
同上です。

- 推薦状

様式自由。
推薦者二人、各人1通。計2通。
原則的に中国語で作成してください。その他の言語は日本語あるいは英語に限ります。
推薦者の資格:出身校の校長または指導教授、担当の先生。
卒業して3年以上経った者は、出身校の校長、指導教授、担当の先生、職場の上司若しくは適切な者。

出身大学の指導教授と非常勤講師の先生にお願いしました。A4用紙1枚に日本語です。

私の場合、「学習計画書」の説得力の弱さがネックだと思っていたので、教授の推薦状によって「こいつ、学生時代からこういうことしててスゴかったぞ」と箔をつけてほしいなと考えていました。

なので、あらかじめ学習計画書を7割仕上げた上で、自分自身で学習計画書に沿った推薦状をつくり、教授に会いに行きました。

結果、ひとりの先生は激励の言葉とともにサインしてくださり、もうひとりの先生は熱意あふれる素晴らしい推薦状へと修正してくださいました。

まーーーー落ちちゃいましたが!先生、本当にごめんなさい!!!(日本の方角へ向かって)

- パスポートの写し(1部)

顔写真が乗っているページをカラー印刷しました。

- 選考結果通知用封筒(2通)

長形3号封筒に392円切手を貼り、表に各自の宛名と住所等を記入したもの
合格可否は簡易書留で送られてきます。

4月の下旬に不合格通知が送られてきました。

前年の合格者が「4月末に送られてきた!」と言っていたのをあらかじめWeb上で見ていたので、封筒を受け取ったとき死ぬほど喜んだのを覚えています(そしてくっっっっっそ落ち込んだ)。

屍越えていってください

現在、台北駐日経済代表処の公式Webサイトに、2018年度の奨学金受給者の体験レポートが掲載されています。

拝読し、お国から奨学金を支給される方とはこういう人であるべきだよなと反省しました。

当時を振り返っても結果を知ったときは悔しかったし、今こうやって自分の目論見をさらけ出すのは正直恥ずかしいです。

でも申請をきっかけに自分の人生を考えるチャンスができたのは良かったな、と今は前向きに捉えています。

ぼんやり考えていたことに言葉で輪郭を与えるのは楽しいですもんね。

それでは!

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