三浦大知の新曲から見るダンスマジック! 『I'm Here』編
三浦大知の『I'm Here』に盛り込まれているダンスマジックとは!?
三浦大知の26枚目のシングル『I'm Here』が、2020年1月15日にリリースされました。
今作は、先行配信されていた『COLORLESS』を含め、ダンスが素晴らしい楽曲になっているので、新曲から見る三浦大知のダンスについてレビューします。
三浦大知と他のダンスボーカリストの違いとは?
三浦大知ならではのダンスマジックとは?
をテーマに、『I'm Here』と『COLORLESS』の二つに分けて、オンリーワンとも呼べる三浦大知のダンスボーカルパフォーマンスについて紹介しましょう!
ダンスとボーカルの絶妙なリズム! 『I'm Here』から見るダンスマジック
『I'm Here』は、s**t kingz(以下略 シッキン)と一緒にパフォーマンスをしているということで、早くも話題に。三浦大知とシッキンといえば長年一緒にやってきた仲ですが、ここ数年はシッキンの活動も忙しくなり、4人全員が三浦大知の現場に揃うということはありませんでした。そういった経緯もあるので、ファンからしたら待望のコラボレーションだったと思います。
両者の関係値を語ると話が脱線しそうなので、早速ダンスの話をしましょう(笑)
今作の振付は三浦大知とシッキンの共作になっていて、シッキンの魅力の一つである多彩な構成(移動やフォーメーションなど)と、歌とダンスの共存が難しいが「三浦大知ならできるでしょ」と言わんばかりのエグい振付が盛り込まれたパフォーマンスになっています。
TVでの初披露は、CDTV年越しスペシャルの時ですが、このパフォーマンスを見た人は、こういう5人組のダンスボーカルグループなのでは? と思ったのではないでしょうか。
それは三浦大知が、シッキンのダンスワールドに違和感なく入り込める高いダンススキルがあるのと、三浦大知だったらこんだけ難しい振付にしても歌いながら踊れるだろうという両者の信頼関係があるからこそ生まれた振付とパフォーマンスによる部分が大きいと思います。
その中でも、筆者が三浦大知ならではダンスパフォーマンスだと思ったのは、サビ後半の「そのまま」「ありのまま」「そのまま」から始まる身体をハネさせる振付です。
あんなに身体を揺らしたり、跳ねたりしながら歌えば、普通歌声はブレます(笑)。では、なぜ平然と歌い踊っているのでしょうか。それはダンスと歌のリズムを絶妙にずらすことで、歌とダンスが共存できる形にしているからだと思います。
ダンスのムーブの合間に歌声の発生がうまく入るようにだったり、歌声の発生に合わせてダンスのアクセントが入ったりなど、激しく踊っているけど、歌うことに支障が出ないように綿密に作られている振付なのです。
まるで彼らの踊りから歌が再生されているような、もしくは三浦大知の歌声で体が動いているような、そんな心地よさと圧倒さが両立したパフォーマンスは、こういった細かい技術が集合して成立しています。もはや魔法ですね(笑)。これがなせるのも、三浦大知が高いダンススキルと歌唱力を持ち、そしてダンスボーカリストとしての経験値が豊富だからでしょう。
ただし、これにはリスクも伴うと思います。前述した通り、こんなに跳ねながら歌うのは歌声がブレる可能性があるからです。
実力のあるダンスボーカリストなら、前述の技術を用いれば同じことは出来るとは思います。ただ、ブレる可能性があるのにあえてそういう振付を採用するコレオグラファーやアーティストはいないでしょう。わざわざリスクを背負う必要はないのですから。
しかし、三浦大知というダンスボーカリストは、その誰もが避けようとするリスクを平然とやってしまうのです。そこを自分のスキルでカバーして、誰もやらないことをやる。それこそ彼のオンリーワンな部分といえるでしょう。
珍しい企画として、三浦大知本人が『I'm Here』のMV実況をしている動画が、YouTubeで公開されました。
ダンスやs**t kingzについての話もしているので、ぜひ見てみてください。
『I'm Here』のMVは、全国ツアー"DAICHI MIURA LIVE TOUR 2019-2020 COLORLESS"の初日にあたる1月31日に公開されるので、そちらも要チェックです!
次回は、『COLORLESS』から見る、三浦大知ならではのダンスマジックについてレビューしますので、そちらもお楽しみに!
《Web & SNS》
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