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#15 子供をほめる方法

褒め方には大きくわけて2つあります。

①結果をほめること
②努力をほめること

例えば、①の場合、100点を取ったとき、よくやったねと言い、
その結果だけをほめるので、こどもたちは、俺ってよくやったよな
って思います。

一方で、50点をとった場合、なんでこの点数なの?と
大人から責められ、おれって能力ないよな、勉強の才能ないよなって
なります。

②の場合はと言いますと、たとえ点数が良かったとしても、
これまでの努力をほめます。
だから、これまでの勉強の方法がよかったんだね、
引き続き、この方法でばんばれ!って言えますし、

点数が低かったら、これまでの勉強の仕方が悪かったんだから
そのやり方を見直しなさい、と言えます。

これ、短期間で見ると、そんなに変わらないかもしれませんが、
長い時間を見るとそれぞれのアプローチで効果が変わります。

長いこと勉強をして欲しいなら、②の指導をすべきなんですよね。

そもそも私たちってなぜ子供たちに勉強させたいんでしたっけ⁉️

学校で点数を取って欲しいから?良い学校へ進学して欲しいから?

それとも、勉強を通して色々なことを学んで欲しいから?

どれが子供たちにとって本当に大切なのか、見失わないことが
とても重要です、

僕は勉強が好きではありませんでした。
でも大学に行くためには勉強するしかなかったんですね。

それで仕方なくやっていた部分はありますが、
親や、教師から勉強しなさい!と言われたことはあまりなくて

やりたいときに、興味があったものを勉強していた気がします。
#だから成績が良かったわけではありません

そのどれもが野球のために、学校にいく!そのために
勉強しているようなものでした。

本を読むのはもともと好きで、野球の本ばかり読んでいましたし、
英会話も通っていましたが、それは外国人と喋れたらかっこいいな

くらいの安易な発想でした。

そのために、親は本を買ってくれて、NOVAにも通わせてくれました。

勉強が好きになったのは、大学以降かもしれません。

大学時代に知識豊富な奈良県民の同級生がいました。

彼に、なんでそんな色々知っているの?と聞いたところ、
大学生なのに「PRESIDENT」というサラリーマン・経営者が
読む本を、読んでいたんですね。

そこから、僕の本当の勉強が始まったのかもしれません。

そして、そのPRESIDENTを読んでいるうちに、
ホリエモンの本、「君がオヤジになる前に」という本に出会い、

『情弱(情報がない弱い人間)になるな、
考え続けろ!』的な内容を見て、
たくさんの本を読み漁るようになりました。

その頃から、野球以外の本を読むようになり、
経営者の本や、歴史の本、お金の本などを読むようになりました。

話は元に戻しますが、

点数という結果だけで判断してしまうことは、
こどもの長い学びにとってはマイナスになると思います。

成績が良ければ、テンションがあがり、悪ければ下がる、
点数によって気分を浮き沈みさせてしまうからですね。

人間というものは、浮かれれば、何も取り組まなくなるし
気分が落ちても、取り組まない、非常に難しい生き物なんです。

それをいわゆるモチベーションと呼ぶのでしょうが、
そのあたり、うまく大人がコントロールしてあげられたら
いいですね!

簡単な方法としては、子供の努力の方法を聞きましょう!
「このテスト期間どれだけ勉強したの?」
「どういったやり方をしなの?」

と。

そうすれば、子供みずから振り返りますし、
悪い点数であれば、努力の方法を変えるように
伝えてみてください。

良い点数であれば、その勉強方法を続けなよ!って
優しくアドバイスしてあげてください。

そうすれば、気分の浮き沈みは抑えられ、
一喜一憂しない人間となり、長い間努力し続ける人に
なります。

僕は点数・結果だけで評価してしまう、その環境は
しょうがないことだと思っています。

それは、僕たち大人が悪いのではなく、
点数を取れないこどもが悪いのでもなく、
点数だけで評価する学校の先生が悪いのではないのです。

点数の意味、評価の意味を教えられない環境が悪いのです。

そもそも点数は、子供がどれだけ理解したか、内容を覚えているかという
ことの診断でしかありません。

この点数だけをみて、成績がよかった、わるかったなどの
評価をすべきではないのです。

考えるべきなのは、この分野のことについて、理解度が
どれだけあるか?ということです。

つまり「努力できていたのか?」「こどもの努力の方法は合っていたのか?」
「どんな勉強方法をやっていたのか?」ということに

焦点を当てなければなりません。

本来こどもたちの勉強というのは、アタマを鍛えたり、
学習の内容を理解して、生きていくための知恵を絞るために
あるんだと僕は思っています。

昔で言うと、数学は、田んぼの面積を測って、年貢を治めるための
計算式の練習であったし、国語は、国文化を理解するためのもので
あっただろうし、英語は海外のことを知るためのものであっただろうし。

そこには、人間本来の学ばなければならないこと、
そして学びたい意欲があったからこそだと思います。

生活と密着していたんですよね。

士農工商など、知能によって、勉強は違っていたのでしょうが
ここでは、長くなるので割愛します。


最後に、僕が中学のときに、出会った監督のエピソードをして
終わりにしたいと思います。

僕が中学のとき、全羽曳野ボーイズに、百々谷くんという
140kmを投げるピッチャーがいたんです。

中学で140kmだから相当速かったです。

彼と中2の秋に対戦したとき、僕は2打席連続、
三球三振を取られて、監督から交代を告げられました。

その交代のとき、監督から「ノザキ!!ちょっとこい!!」と
言われ、

あー怒られるんやろなぁ〜とおもって、監督のところにいきました。

すると、

「のざき、あいつ速かったやろ!ええか、あいつを打たなあかんねや」

「いまのおまえは打てんかもしれん」

「けどな、バッティング練習場のストレートマシンでこの秋冬と
一生懸命練習してみぃ、そしたら春先に打てるようになってるわ!」

と言われ、次の日から、マシンをめっちゃ速くして、しみちゃんという
友達と一生懸命打ってました。

すると、中3の春、京都田辺大会決勝で、百々谷くんと再び対戦しました。

2打席目、彼のストレートをライト線に運ぶ2ベースヒットを打ちました。

たまたま振ったバットに結果がついてきました。

そのとき、監督の言葉を信じて良かったなと思いました。

ちなみにその試合は2安打で、一緒に練習していたしみちゃんと
僕の2本だけの安打だけでした。

この経験をもとに、僕は指導者になってからも、
こどもたちがいかに努力し続けられるか、その言葉がけを大事にしています。

僕は中学校のとき出会った監督のおかげで、努力すれば
結果はついてくると学んだし、

このときに、「おまえはやればできる!」と言われたことに
いまでも感謝しています。

だから、こどもを育てるお父さん・お母さん・監督・コーチには
ぜひとも結果だけでこどもの力量を判断せずに、

こどもは絶対に育つんだと信じて、待ってあげて欲しいと思っています。

とうことで、グラウンドからは以上でーす!

▼野崎将司のコーチング・教育ラジオ Youtubeで以下のような発信もしています。
よかったら覗いてみてください!

https://youtu.be/pKsGjVZTyYU

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