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ピエール・エルメのマカロン箱

以前ウエディング関係の仕事をしていたとき、『引菓子をマカロンにしたい』と言うお客様が結構いらっしゃいましたが、私はおすすめできませんでした。
すぐひびが入ってしまうんですよね、あのお菓子。なので縁起を担ぐ結婚式の引菓子にはとてもおすすめできなかったのです。
結構しっかりしたケースに入っていても、です。
でも、そのくらいデリケートだからこそ、あの食感を楽しめるのかもしれません。

しかし、マカロンの名手ピエール・エルメは流石でした。
マカロン3個でもしっかりとした貼り箱を採用し、中はマカロンが1個ずつはまる蓋付きプラスチックケースでがっちり固定。

マカロン同士もぶつかることなく、箱の中で揺れて割れることも防げます。
しかもこのプラスチックケースの下には保冷剤を入れるスペースが…!

また、貼り箱の蓋にもひと工夫がありました。

この押さえ。 
これがあることで、上側からの圧力に対して強くなり、よりマカロンが守られることになるのだと思われます。

クオリティの高い製品を作りそれを理想的な状態で買い手の手元まで届ける。
難しいと諦めるのではなく、理想的な状態に近づくために妥協をしない。
コストがかかったとしてもそれに見合う、高い価格でも買い手が納得して購入する製品を作ることで成り立たせる。

すごいことだと思います。

ピエール・エルメ
https://www.pierreherme.co.jp

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