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【痛み】

小さい頃。それこそ園児の頃や、小学生だった頃。
謎のルールが存在した。
それは"何かしら相手を怪我させてしまった場合、相手に自分のことを殴ってもいい。もしくは自分で自分を痛め付ける"というルール?みたいなものだ。
とても合理的なルールだと思う。
相手の痛みを知るには自分で味わうのが一番だろう。まぁ、大人からすれば幼稚な考えなのかもしれない。

しかし、本当に幼稚な考えなのか。
大人はすぐお金で解決しようとする。賠償として代替可能なのがお金。別にそれが悪いとは言わない。これもまた合理的であるから。
ただ、これで相手の痛みを本当に理解できるだろうか?というより、金で解決できるっていう考えに至ってないであろうか?

世に蔓延る事件や誹謗中傷。人を傷つけるツールはこんなにもあるのに解決するツールはひとつしかない。

小さい頃の方が相手の痛みを知ろうと努力していた。昔の方が相手の事を考えようとしていた。今は?

伝えたいことは、気配りや気遣い、思い遣りという大切なものを失った大人たちが多すぎるということだ。成長したのは見た目だけで中身が退化している。人の痛みが分からない人に魅力はない。

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