見出し画像

まさかの心筋梗塞・半年後の検査入院①

2019年10月21日の緊急手術から約半年。
退院した時に「半年か1年したら検査入院してステントの状態を確認しましょう。」と言われており、4月の定期健診の時にその話になった。
もともと運動能力には自信があったので、リハビリは順調すぎる程だったが、時折思いがけず不調になる事が多く、オレの心臓大丈夫かいな?とちょっと心配だったので5月26日から、と即決してしまった。
思えば11月の退院後、12月あたりからコロナの感染拡大が始まり、年末には職場の不祥事の報告で記者会見を行い、テレビ5社・新聞5社のカメラの前で頭を下げる事になり、年が明けてその後始末に追われ、何とか欠員補充が出来たと思ったら、関連会社の解散が決定し、とばっちりを受けてまた一部後始末を任され、そうこうしているうちにもコロナの感染拡大が止まらず、3年に一度の改装工事、リニューアルオープンするも1週間で自粛休業に追い込まれ、GW中も打ち合わせ、商工会議所へ相談に行き・・・。こんなに次から次へとトラブルって起こるの?映画みた~い♪、と半ばヤケクソ気味に全力疾走してきた半年であった。・・・そりゃ調子悪くもなりますよ。

ということでまたしても帯広協会病院へお世話になる事になった。ちなみに正式名称は「北海道社会事業協会帯広病院」で、帯広協会病院は通称だそうだ。知らなかった・・・。
午前10時から入院についての説明がある、という事でカミさんの車で病院へ。何ヵ所かある入り口には「十勝管外からの患者さんはお断り」のでっかい貼紙が。コロナ対策だそうだ。赤地に白抜きのポスターはなかなか迫力がある。ウチの職場で作る場合の参考にしようと、しげしげと見ていたら「十勝の方ですか?」と声を掛けられてしまったぞ。今日から入院の予定です、とそそくさと受付に向かったのであった。
N先生から、「毎月の診察では出来ない検査をやります。カテーテルで造影剤を入れて血管の状態を見て、薬を使って血管の収縮の状態を見て、動脈硬化の傾向がある場所に針金を入れて血流の差があるかを見て・・・」これは心臓手術じゃありませんか。恐ろしい事になって来たなあ、と思っていたら「手術の時は急な事だったので大変だったと思いますが、今回はどんな処置をするのか分かったと思います、何かこうして欲しいというリクエストはありますか?」と聞かれたので、痛くしないでください(涙)と処女のような事を口走ってしまった。カテーテルを入れる時がものすごく痛かったので、あれは勘弁して欲しい、と。「ステントを入れる時は太いカテーテルに変更するのでそれが痛かったんでしょう。今回は状態が悪ければステントを追加する予定ですけど、追加しないで済めば検査だけで終わるので痛くないと思います」と、さらに恐ろしい事をおっしゃる。他に聞く事がなかったので病室へ。エレベーターに乗って、7階へ。半年前にお世話になった看護師さんはいるかな?ときょろきょろしてみると、顔ぶれがかなり変わっていた。面談室でカミさんと説明を聞いて、病室へ案内された。窓側が良いなあ、と思っていたが残念ながら廊下側で、しかもナースステーションのすぐ隣の部屋。これは夜はうるさいぞ、と覚悟した。荷物を置いていたら看護師さんに家族の方にはもう会えないんですけど、奥さんにはこのままお帰り頂いてもよろしいですか?と聞かれ、あらそうなの?あっさりしたお別れなのねと思いつつ、特に話す事もなかったのでそのまま入院生活突入という事になった。今は面会禁止なので、退院までカミさんは来る事ができない。
入院着に着替えて、のんびりと荷物を片付ける。昼になって食事が出る。食べてびっくり、半年前は味が薄くて参ったのに今回はそれ程でもない。これはもしかして毎日カミさんが減塩の食事を作ってくれてそれに体が慣れたからでは??と気が付いた。おお、なんとありがたい事でしょうか。
午後2時になって看護師さんの回診、採血しま~すと若くて美人さんがやって来た。一緒に少しベテランさんも。嫌な予感がする。腕を縛って血管を確認してアルコールで消毒するその手順があまりにもぎこちない。先輩さんはその手元をじっと観察している。これは絶対に痛いやつ。いやいや大丈夫だ、オレはあそこはともかくとして血管の太さには自信がある、しっかり狙えば外す方が難しいくらいだから大丈夫、と思っていたが「では刺しま~す、ちょっと痛いですよ~」と刺そうとするその針の角度が明らかにおかしい、急すぎるよそれ~!と思っていたがそのままぷすっと。奇跡的に採血は出来たけども痛かった(涙)。今日はこの後何もなし。本は数冊持って来た。まずは志村けんの「変なおじさん完全版」。まさかコロナであんなにあっけなく逝ってしまうとは思わなかった。だいじょうぶだあ、と笑って戻って来てくれるとばかり思っていたのに。この本を買った時は著者紹介の所にあった(1950~2020)だけで涙が出て読む事が出来なかった。少し時間が経ったので、今回じっくり読むつもりだ。

ということで検査入院の話を書いていこうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?